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山に抱かれて④@赤石岳~聖岳 2017.09.28(金)~10.02(月)

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第四部のスタートです。

第三部の記事へはこちらからどうぞ。





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上河内岳~光岳。



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大沢岳から西北西へ延びる支尾根上で、一際目立っているのが奥茶臼山だ。



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歩いてきた赤石岳までの山並み。



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パノラマを目に焼き付け、直下の兎岳避難小屋へと降りて行く。



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今にも朽ち果ててしまいそうな外観は相変わらずだが、床が張り替えられており内部は快適だ。



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荷物を放り出して横になっていると、往生際の悪い考えが頭に浮かぶ。
体調が戻ったら聖岳へと向かい、山頂で幕営...



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しかしアルコールを入れラーメンを作っていると、急ぐことが馬鹿らしく思えるようになった。



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小屋を一歩出れば、決して見飽きることの無い南部の峰々が折り重なるように連なっている。



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そして手が届きそうな距離には聖岳があった。



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この場所で光の移ろいを眺めよう。
多少の遅れは、明日取り戻せば良い。



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ノイズ混じりのラジオを聞きながら本を読む。
それに飽きると、担いできた潤沢にある南アルプスの水で珈琲を淹れ、カップ片手に岩の上でただ山を眺めていた。



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そんなことをただ繰り返す。
山はやがて残照に浮かび、空には満天の星空が広がった。



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明日は暗い内に出発しよう。
そして、聖岳で「その時」を迎えよう。

「出る」ことで有名な小屋だ。
智恵子さんからも「あの小屋の夜は騒がしいかもよ。いひひ。」と不吉なことを聞かされた。



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しかし私のイビキが彼等を凌駕したのだろうか。
派手な「家鳴り」を期待していたが、今回も特に何も起こらなかった。

03:30、快適だった兎岳避難小屋をあとにする。
深く良質な睡眠をとることができたのだろう、体が軽かった。



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凍結した岩の悪路で下げて行く。



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トラバース気味に登り鞍部に立つ。
その場所からは、群青に浮かぶ漆黒のシルエットがやたらと大きく見えた。



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逸る気持ち抑えつつ、ゆっくりと足を前に出す。
呼吸の音すら邪魔だった。
静寂こそが、その瞬間に相応しいと思えたからだ。

足首の角度がふいに楽になるのを感じ、心静かに視線を上げた。
すると、耳が痛いほどの静寂の中に忘れ得ぬ山頂標が立っていた。



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赤石山脈の盟主からは、聖岳に光る小さな灯が見えただろうか。
すっかり遠くなった頂に人の温もりを探したが、残念ながら見つけることはできなかった。



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奥聖岳方向に視線を向けると、おぼめく光が時間を分けているのが見えた。
荷物を残し山頂を離れる。

身軽になると駆け出さずにはいられなかった。



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05:30、奥聖岳登頂と時を同じくして、生まれたばかりの清潔な光が雲海から放たれた。



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光の領域が峰々に広がり、闇が後退する。



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時間が動き始めた。



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聖岳に戻る途中で影聖を見た。



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これから標高2269mの聖平小屋分岐まで落とさねばならない。



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次にこの場所に立つのはいつになるのだろうか。



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その時私はまた一人、山と静かに対峙しているのだろうか。
それとも、登頂を喜びあう誰かが側にいるのだろうか。

さらば聖岳。



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ガレ場を小走りで下る。



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小聖岳から振り返る。



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素晴らしい快晴の中、小気味良く足が出る。
聖岳はあっと言う間に高くなっていた。



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せっかくなので、聖平小屋に立ち寄ることにした。



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今シーズンも多くの登山者達の拠り所となったのであろう。
ひっそりとした佇まいに、過ぎた夏の喧騒を想った。



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沢で体を洗い、水を採った。



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営業期間中に訪れたことはあまりないが、聖平小屋は大好きな小屋だ。
誰もいないことが不自然に思えるほど、穏やかな朝だった。



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聖岳(3013m)からは700m以上下げてきた。



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聖平小屋分岐(2269m)からは、南岳(2702m)に向けて登り返す。



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再び聖岳の全容が見られるようになるまでは、しばらく忍耐の登りとなる。



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キツイ樹林帯で上げて行く。



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樹林帯を抜けると再び聖岳が姿を現した。



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森林限界。



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ガレの縁を通過。



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聖岳は離れるほどに秀麗となった。



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09:20、「南岳」2702m。



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ここからは「上河内岳」(2803m)が主役となる。



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左手には白峰南嶺と富士山。



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右手には「日本のチロル」と称される「下栗の里」。
なんという山深さだろう。



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向かう先には紅葉に彩られた上河内岳。
目に映る全てのものが清らかで美しい。



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雷鳥達の声を聞きながら上河内岳ノ肩に立つ。



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喜び一杯に山頂に向かう。



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10:10、「上河内岳」(2803m)登頂。
南部で一番好きな山の頂に、今年も立つことができた。


第五部の記事へはこちらからどうぞ。



今回も最後までお読み頂きまして、大変ありがとうございました。

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by yama-nobori | 2019-02-07 21:14 | 登山 2017 | Comments(0)
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