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山に抱かれて③@赤石岳~聖岳 2017.09.28(金)~10.02(月)



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第三部のスタートです。

第二部の記事へはこちらからどうぞ。





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登山者の受け入れが一段落すると榎田さんがさっそく飲み始めた。


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そうこなくっちゃ!
かんぱ~い!


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智恵子さんはいっつも忙しそうに厨房と客間を行ったり来たり。

・小屋番さん:智恵子さん
・用務員さん:榎田さん

こんな感じの赤石岳避難小屋です。


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うはっw
若い!
そして細いw


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しばらく飲んでいると、到着した登山者達で小屋は再びプチ戦場となった。
酔い冷ましを兼ね景色を眺める。


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外も中も素晴らしい小屋ですな。


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お仕事モードの榎田さん。
もう飲んじゃってるけどw


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私は工事長達と炬燵でまったり。


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子供達ともすっかり仲良くなりました。
普通とはかなり違う立派な山屋になるんだろうなぁ。


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楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう。
明日からは一人ぼっちで縦走かぁ…。


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予備日を使って、小屋に延泊したら最高だろうな。
工事長と一緒に降りて、千頭や川根本町を観光して帰るのも楽しそうだな。


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はあ…、どうしよう。
ほんと去りたくないわ。


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智恵子さんのハーモニカは今回も心に染みた。


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みんなのお世話が終わり、ようやく工事長のお土産に箸をつける智恵子さん。
今回もすっかりお世話になりました。

こんなにも賑やかで優しい場所を離れ、明日からはきっと誰に会うことのない縦走路を一人で進まねばならない。


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それって楽しいんだろうか...。
そんな自問自答を繰り返しながら日付の変わる直前まで飲んでいた。


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05:25、明石山脈の盟主でその時を待つ。


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素晴らしいご来光だった。
縦走を続ければ、この先も素晴らしい朝を迎えることができるだろう。

よし、行くか。


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やっぱり先に進むことにするね。
みんな、楽しい時間をありがとう!


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榎田さん、智恵子さん、今回もお世話になりました。
小屋閉めまでの残り数日間、どうぞお元気で。


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06:25、愛すべき赤石岳避難小屋を断腸の思いで後にした。


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さあ、行こう。


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未練がましく振り返る。


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何度も何度も振り返る。
その度に赤石岳は大きくなり、避難小屋は小さくなった。


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百間平を目指して下げて行く。


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あーあ、小屋はもう見えないや。


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次の幕営予定地である聖平はまだ遥かに遠い。


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百間平、大沢岳、中盛丸山、小兎岳、兎岳、聖岳を越えて行く。
赤石岳避難小屋からのCTは約10.5hである。

天気予報は晴れ。
雲は多いものの周囲の山々が良く見えている。


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天空の楽園、百間平。

今、赤石山脈に乗っているのは自分だけなんじゃないか。
そんな錯覚を起こすほど、見渡す限り全てが山だった。

この先に営業中の小屋は無い。


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振り返ると、たやすく戻ろうと言う気になれない程に赤石岳が遠くなっていた。


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女々しく後ろ髪をひかれ続けている私をたくさんの雷鳥達が先導してくれた。


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彼らに元気をもらい、百間洞へ向け大きく下げる。


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この頃体が重く、頭痛がひどかった。
二日酔いだとばかり思っていたが、どうやらそうでは無いらしい。

あまりの楽しさに忘れていたが、病み上がりであったのだ。


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聖平小屋まで辿り着けない可能性を視野に入れ、幕営分を含めて水を採った。


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ぐっと重たくなったザックを担ぎ、人気の無い「百間洞山の家」を後にする。


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聖岳は近づくほどに高くなる。


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振り返って百間平と赤石岳。


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地味な登り返しがキツイ。


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「重機があれば平らにしてやりたいよね。」

工場長と話した「中盛丸山」がやたらと大きい。
それにちっとも丸く無いのだから頭にくる。


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忍耐の登りを続けていると、久しぶりに笊ヶ岳と富士山が見えて嬉しくなった。


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余計に採った水の重さがボディブローの様に効いてくる。
かと言って、水を捨て、聖平まで一気に進む自信がこの時にはもう無かった。


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ようやく登りつめた分岐でしばらく悩む。
結果、大沢岳へは行かないことに決めた。


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避けることのできない中盛丸山。
明らかにキツイ登り返しの登山道が目についてメンタルにくる。


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諦めた大沢岳。


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近づく聖岳。


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短いながらも苦しい急登を詰め、へとへとになって「中盛丸山」登頂。
朝出発したとは思えない程に、赤石岳は遠くなっていた。


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小兎岳へは樹林帯まで大きく下げる。
そして当然のことながら登り返す。

実に南アルプスらしい縦走路である。


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急峻な中盛丸山と巨大な赤石岳を振り返る。
思えばずいぶんと遠くまできたもんだ。


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景色で意識を誤魔化しながら、時に悪態をつきながら、ハイマツの露岩急坂で上げて行った。


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小兎岳(2,738 m)登頂。
可愛らしいのは名前だけだよな...。

ぐるりと展望を楽しみすぐに腰をあげた。
ゆっくりしていると根が生えてしまいそうだったからだ。


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徐々に大きくなる兎岳。
近づけば近づくほど、こちらも可愛らしいのは名前だけであることが分かってくる。


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兎岳と聖岳をつなぐ鞍部が見えた。


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いよいよ凶悪な兎が牙をむく。


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足元だけを見つめ、ただただ寡黙に登る。
息も絶え絶えになった頃に顔を上げると山頂標柱があった。


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11:30、「兎岳」(2818m)登頂。

体調が悪い割にはペースは良かった。
しかしもう歩くのは止めたらどうだと、次から次へと誘惑が浮かんでくる。

食料も水も十分にあるし、予備日だってあるじゃないか。
この先少しでも荷物を軽くした方が、ずっと楽になるよ。
明日になれば、天気も体調も今日よりずっと良くなるかもしれないぞ。


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聖岳は眼前にあった。
しかし実際には大きく下り、更に登り返さねばならない。
幕営予定地である聖平まではCT4.0hだ。

ゆっくり歩いても、十分明るい内に到着することができるだろう。
しかし、今日はここまでだ。
光岳への計画は破綻してしまうが、この時期のソロ山行で無理するのは良い判断とは言えないだろう。

そう心に決め、、、否、言い聞かせ、山頂を後にした。



第四部の記事へはこちらからどうぞ。



今回も最後までお読み頂きまして、大変ありがとうございました。

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by yama-nobori | 2019-01-29 22:07 | 登山 2017 | Comments(2)
Commented by sen230727 at 2019-01-31 13:59
優さん、後ろ髪を引かれる思いで赤石避難小屋を出発しましたか?私は、この年9月6日に貴殿との約束を果たし貸し切りで
宿泊。(前日は満室でした)持参の酒は、榎田さんにふさわしいブラックN。9月7日は早朝から強風(20M)降雨予報。
榎田さんから、『縦走困難と思ったら戻って来い!百閒平まで行ったら戻らず先に(百閒洞の家まで)進め』と送り出され
ました。午前中早々に山小屋に着いて意欲喪失。優さんは、体調不良の様子ですが雷鳥と晴天に励まされていますネ。
この先の、南アルプス縦走レポード期待しています!
Commented by Taym at 2019-02-02 14:16 x
こんにちは。
めちゃくちゃ景色良いですね。
私も行ってみようと思います。
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