アザミロードで精神修行@大室山 2017.09.24(日)



f0344554_17084553.jpg
大室山は見栄えする山だ。

私の生活圏である八王子からは富士山の前で屹然特立としており、その標高がわずか1600mにも満たないとは信じ難い立派な山容をした一座である。
また、丹沢山塊の主脈からやや離れていることもあり、遠く南アルプスなどから丹沢を同定する際には良い目印となっている。

※2019.01.02 高尾山一丁平にて撮影




f0344554_20532261.jpg
大室山へ登る前日、一度も洗車されることの無かった愛車と別れた。
普通2WDでは突っ込んで行かないような場所へも果敢に挑み、まず間違いなく期待に応えてくれた。
しかしABSはとうの昔に壊れ、晩年にもなるとブレーキが振動と異音を撒き散らすようになり、スライドドアは片側開かず、ラジエーターに穴が開く程の満身創痍。
納車されたその日から、快適な車中泊の名のもとでの改造が始まり、車内には無数のボルト穴がたくさん開いていた。
毎回ぎりぎりで通していた車検ではその都度買い換えを勧められ、余計なお世話だと断り続けた、息子くんと同い年の可愛い相棒だった。



f0344554_20532548.jpg
次の相棒も同じくエブリイワゴンを選んだ。
しかし今度は「貨物」ということもあり、車中泊仕様へ改造するにはもってこいの内装だ。
ボルトは剥き出しのまま、内装はプラでは無く金属、巨大な物入れが標準で装備されている。
そしてなんといっても4WD。

ナンバーは3121にするか悩んだが、結局2004年に買っていれば3192だったであろうこの数字に決めた。

ところでなんでネットではナンバーを隠すんだろうか。
それなりの労力を掛ければ個人が特定できるから?

....で?

週刊紙の文通コーナーに実名、住所が載っていた時代に生きた、『泣き寝入り』という言葉が大嫌いな人間には微塵も理解できませぬ。
売られた喧嘩は喜んで買います



f0344554_20532820.jpg
雪が降ると頻繁にトレーニングで使っていた馴染みのある山が大室山だ。

お、てぬぐいの小屋番巻きが決まってるね~。



f0344554_20532918.jpg
07:20、『道志の湯』の少し先にある駐車場から歩き始める。



f0344554_20532276.jpg
この頃YAMAPへの投稿を始めた息子くんがせっせと写真を撮っている。
しかしあれから月日は流れ、今では案の定更新されていない。



f0344554_20533478.jpg
f0344554_20533565.jpg
しばらくは緩く進む。



f0344554_20533580.jpg
f0344554_20533599.jpg
鹿避けゲートを抜けると森が濃くなった。



f0344554_20533454.jpg
f0344554_20533902.jpg
西丹沢らしい静かな登山道だ。



f0344554_20533993.jpg
f0344554_20534085.jpg
東屋を通過すると登山道は大きく左折する。



f0344554_20534063.jpg
展望に恵まれない大室山に相応しく、天候は曇り。
こんな日のために温存していた息子くん未踏の山梨百名山だ。



f0344554_20533877.jpg
大きく削られた登山道が歩きにくい。



f0344554_20534381.jpg
f0344554_20534380.jpg
しばらく代わり映えのしない人工林の中を上げて行く。



f0344554_20534474.jpg
f0344554_20534461.jpg
f0344554_20534344.jpg
やがて登山道は尾根を外れてトラバースに入る。
途中、ホトトギスの群生を見た。



f0344554_20534780.jpg
雪がつくと、ここはちょっと恐いんだよ。



f0344554_20534819.jpg
f0344554_20534888.jpg
ひとしきり登らされると稜線に出た。
白石峠からの合流地点である。



f0344554_20534808.jpg
f0344554_20534704.jpg
f0344554_20535558.jpg
見るべき景色は特にない。
ここは無積雪期においてもトレーニングの山なんだよなと改めて思った。



f0344554_20535530.jpg
丹沢名物、木道階段が現れれば最初のピークは近い。
いつもの様に息子くんが走り出す。



f0344554_20535568.jpg
f0344554_20535621.jpg
09:20、「加入道山」(1418.4m)登頂。
山頂はひっそりとしており、展望は無い。



f0344554_20535534.jpg
f0344554_20535916.jpg
f0344554_20540060.jpg
山頂には近年建て替えられたとても綺麗な避難小屋がある。
せっかくなので、名簿に名前を残した。



f0344554_20540055.jpg
大室山を目指す。



f0344554_20540023.jpg
f0344554_20535932.jpg
木道階段で緩く下り、馬場峠と呼ばれる鞍部から登り返す。



f0344554_20540324.jpg
f0344554_20540434.jpg
09:50、小ピークである「前大室」(1425m)を通過。



f0344554_20540441.jpg
f0344554_20540485.jpg
f0344554_20540327.jpg
その後大きく下り、加入道山~大室山稜線の最低鞍部「破風口」(1350m)を越えると、大室山までは基本的に登りとなる。



f0344554_20540772.jpg
けっこう下ってきちゃって、標高が勿体無いねぇ。



f0344554_20540809.jpg
「イテテ」

この辺りからアザミが足元を刺すようになった。
花言葉は「独立、報復、厳格、触れないで」。

どれもこれも実に物騒だ。



f0344554_20540881.jpg
歩幅が合わずいつも苦労する木道階段も、この時ばかりはトゲから護ってくれる安全地帯。
しかし調子に乗って進んでいると、薄っすらと生えた苔で危険な程に良く滑った。



f0344554_20540810.jpg
f0344554_20540701.jpg
うわぁ~。
安全地帯が終わり斜度が緩むと、アザミの藪の中へ薄っすらと続く踏み跡が見えた。



f0344554_17091024.jpg
うぐぐ...いてぇよぉ。



f0344554_20541673.jpg
前方が開けると同時にアザミから逃げるようにして息子くんが駆け出した。



f0344554_20541608.jpg
10:50、「大室山」(1587m )。



f0344554_20541762.jpg
f0344554_20541749.jpg
いやぁ、酷いアザミロードだったね。



f0344554_20541569.jpg
展望の無いひっそりとした山頂でカップ麺を食べた。

「またここに来ることがあると思うか?」
「もう嫌だ。絶対来ない。」

大室山は、やはり修行の場。
再訪時には、痛がっていた息子くんの姿を一人思い出すことになりそうだ。



f0344554_20543268.jpg
滑る木道、アザミのチクチク。



f0344554_20543399.jpg
ビビリの息子くんが下山で選んだのは安全だった。

イテテテ...



f0344554_20543379.jpg
f0344554_20543409.jpg
この山行の後、大室山を見るたびにアザミがトラウマだと語る息子くん。



f0344554_20542004.jpg
この山の魅力は、犬越路へ抜ける縦走路にあるんだよ。
季節とルートを変え避難小屋に泊まり、騙して再訪できたら嬉しいんだけどな。



f0344554_20545689.jpg
標高が下がるとガスから抜けた。
木漏れ日の中で見つけたアケビが甘くて美味しかった。



f0344554_20545657.jpg
さああと少し。



f0344554_20545653.jpg
f0344554_20545546.jpg
14:00、下山完了。
おつかれさま。


f0344554_20550155.jpg
「道志の湯」で汗を流して帰路についた。


道迷いを誘う枝道、やや危険な崩落地、体力を奪うアップダウン。
ようやく着いた山頂には展望が無い。

大室山は万人にお勧めできる山では無いと思う。
けれど、まだ歩いたことの無いルートが残っている上に、限られた季節にしか登っていない。
こんな私には、まだこの山を語る資格は無いのだろう。
同じ山を何度も登る。
そういう登山が私は好きだ。



おしまい。

今回も最後までお読み頂きまして、大変ありがとうございました。

↓励みになりますので、よろしかったら『ぽち』っとお願い致します(^^)/


by yama-nobori | 2019-01-06 09:32 | 登山 2017 | Comments(0)
名前
URL
画像認証
削除用パスワード
<< 山に抱かれて①@赤石岳~聖岳 ... 【2019年】あけましておめで... >>