人生節目の初登頂①@富士山 2017.08.26(土)~27(日)



f0344554_21294086.jpg
富士山選抜登山のあの日から、早くも2ヶ月あまりが経過した。
メンバーの日程調整を義兄に任せていたが動きが鈍く、夏山シーズンも既に後半となっていたが回答が得られずにいた。

これはマズイ。
このままでは山が逃げてしまう。

義兄には「50歳という人生の節目に富士山に登りたい。」という大義名分があった。
しかし他のメンバーはどうでも良いにはそれが無い。
天気図を睨み、「義兄だけでも」と打診するとようやく日程が決まる。
結果、メンバーは本人と暇を持て余している息子くんだけとなり一安心だけとなった。

富士山選抜登山の記事へはこちらからどうぞ。





f0344554_21294572.jpg
水ヶ塚公園駐車場で前入りを行い、出発時間を設定して眠りについた。



f0344554_21294543.jpg
目覚めると朝日に染まる富士の姿があった。
悪い予報では無かったが、山頂部には雲がべったりと貼り付いている。



f0344554_21294502.jpg
05:15、特に混雑することもなくスムーズにバスに乗る。



f0344554_21294621.jpg
車内には陽気な注意喚起ビデオが多言語で流されており、これから日本一に登るのだという気概は微塵も感じる取ることができない。



f0344554_21294920.jpg
f0344554_21294533.jpg
義兄&息子くん、頑張ってくだせー。



f0344554_21295055.jpg
f0344554_21295077.jpg
06:10、富士宮口(2400m)を出発する。



f0344554_21295007.jpg
f0344554_21294953.jpg
最短ルートである富士宮から登り初日に登頂する計画もあったが、岩場と人が多く時間が読みにくい事を嫌ってこれを避けた。



f0344554_21295399.jpg
この判断が後の大成功へと繋がることになる。



f0344554_21295371.jpg
f0344554_21295447.jpg
06:25、富士宮6合目分岐を左手に見送った。



f0344554_21295434.jpg
まずは宝永山方向へと緩やかに下げて行く。
利用するのは近年脚光を浴びるようになった第5のコース、いわゆるプリンスルートである。

時間帯が良かったのだろうか、他に登山者の姿は見当たらない。



f0344554_21295744.jpg
f0344554_21295749.jpg
宝永山第一火口底までやってくると強い向かい風が吹き付けてきた。
相変わらず山頂部は雲に覆われている。



f0344554_21295781.jpg
落石の巣であるため、上方に注意するよう指示を出し、手早くこれを通過する。



f0344554_21300248.jpg
登りに差し掛かると数組のパーティーが降りてきた。
そして口々に、「風が強くて絶対に登れない。」「危険だ。撤退するしかない。」と口を揃える。



f0344554_21295788.jpg
f0344554_21295662.jpg
見上げたルートの直上には、不気味な笠雲が刻一刻と姿を変えながら渦巻いている。

手の届きそうな距離で笠雲を見上げたのはこの日が初めてだった。
山頂部は間違いなく大荒れなのだろう。



f0344554_21300232.jpg
徐々に強まる風を受けながら、まず私が馬の背に立った。

果たしてその場所は、耐風姿勢無くしては立っていることのできない爆風が吹いていた。
飛んでくる火山礫で、まともに目を開けていられない。



f0344554_21300393.jpg
f0344554_21300755.jpg
それでも耐風姿勢を維持していると、短時間、風の弱まるタイミングがある。
万が一飛ばされても東側は砂礫帯の緩い斜面だ。
怪我の心配はないだろうと判断して決行を決めた。



f0344554_21300704.jpg
一度下り、耐風姿勢と歩くタイミングを二人に教えて再び稜線に戻る。



f0344554_21300788.jpg
私は息子くんの手を握り、ジリジリと進む。



f0344554_21300812.jpg
義兄は...頑張ってくださいw



f0344554_21300656.jpg
100m程先まで進むことができれば山陰に入り風を避けられるだろう。
義兄...頑張れw



f0344554_21301192.jpg
08:10、なんとか無事に山陰に逃げこむことができたが、全員揃って穴という穴の全てが真っ黒になった。
髪からも大量の火山礫が落ちてくる。
吐き出した唾も真っ黒だった。



f0344554_21301119.jpg
富士の強烈な洗礼を受けた義兄は放心状態だ。



f0344554_21301135.jpg
東斜面に入ると、予想通り風は穏やかになった。
ここまで登ってくることができれば、目指すわらじ館はさほど遠くはない。

大砂走りを逆走で直登するか、ゆるくプリンスルートで進むか息子くんに選ばせると前者に決まる。



f0344554_21301245.jpg
f0344554_21301145.jpg
砂地に足をとられながら最短距離で標高を上げる。



f0344554_21301578.jpg
f0344554_21301563.jpg
息子くんは高山病に強い。
義兄はどうなのだろうか。



f0344554_21301582.jpg
f0344554_21301572.jpg
今のところ足取りはしっかりとしており、まずは一安心。



f0344554_21301425.jpg
f0344554_21302030.jpg
下界からの富士はどんな風に見えているのだろう。
刻一刻と姿を変える雲は、間もなく目線の高さとなった。



f0344554_21302131.jpg
酸欠になるから弾丸トークはほどほどにね。



f0344554_21302198.jpg
f0344554_21302145.jpg
f0344554_21302555.jpg
f0344554_21302013.jpg
標高3000mを超えた。
さあ、あと少し。



f0344554_21302517.jpg
f0344554_21302667.jpg
f0344554_21302642.jpg
飲み屋が見えた!



f0344554_21302484.jpg
09:40、わらじ館到着。



f0344554_21302920.jpg
二週間ぶりにMさんの出迎えを受けた。
うるさいの連れてきました~。



f0344554_21302913.jpg
まずはウェルカムビール。



f0344554_21303072.jpg
鍋焼きうどんが美味い。



f0344554_21302993.jpg
受付を済ませ、Mさんの話を聞いて驚いた。
4つある登山道の内、なんと3本が登山禁止になったのだと聞かされたからだ。
体感30mと見積もった宝永山の風は、突発的に35mを記録したのだと下山後に知らされた。
知人の敏腕ガイドも9合目で撤退を決めたというのだから、この日の風は凄まじかったのである。



f0344554_21303342.jpg
f0344554_21303347.jpg
今回の到着も一番乗りだった。



f0344554_21302813.jpg
f0344554_21303330.jpg
翌朝のお弁当を選び、寝床を確保してしまえばもうやることは無い。



f0344554_21303481.jpg
天候は不安定。
100均の雨具風なカッパを装備した登山者が寒々しい。



f0344554_21303395.jpg
早速飲み始めると、持ち込んだ酒はすぐに底を尽いた。
小屋に貢献すべく、ワイン2本と日本酒を追加する。
驚いた事に、今シーズンでワインが売れたのは、この日が初めてだったのだそうだ。
みんな何が目的で山に登ってるんだろう



f0344554_21303686.jpg
f0344554_21303788.jpg
居合わせた若者達を巻き込み楽しく飲んだ。
彼らはこの日の山頂ピストンを決行しようとしていたが、安全のため、明日にした方が良いと説き伏せた。
飲み仲間は多い方が良い



f0344554_21303719.jpg
f0344554_21303767.jpg
オーナーは実に魅力的な人物だ。
富士山で山小屋を経営することになった経緯や、この山故の特殊性など、興味深い数々の話を聞かせてくれた。
無数にある酒瓶は小屋番さん達のものである
『良い景色だなぁ』と酒瓶を並べて悦に入るMさん



f0344554_21303611.jpg
f0344554_21304118.jpg
あ、オーナー飲んじゃってるし。



f0344554_21304119.jpg
Mさんの恨めしそうな視線がチクリと痛い。



f0344554_21304203.jpg
f0344554_21304158.jpg
写真を見返していても、思い出せることが少ないのは高山病の影響だろうか。
気づけばあっと言う間に夕方になっていた。



f0344554_21304136.jpg
17:30、待ちに待った夕食だ。
やっぱり山で食べるカレーは美味しいなぁ。



f0344554_21304625.jpg
いつの間にか風は止んでいた。

酔っぱらい達に見切りをつけた息子くんは話し相手を見つけ出し、楽しい時間弾丸トークを過ごしていたらしい。
これには後日談があるのだが、記事になるのは随分後の事になるだろう。



f0344554_21304694.jpg
翌日の天候はまずまずだ。



f0344554_21304668.jpg
食後は小屋番さん達と飲んだ楽しい時間を過ごした。


f0344554_21304688.jpg
f0344554_21304681.jpg
義兄は無事、その頂に立つことができるのだろうか。
翌日に備え、飲み疲れたので酒は程々にして温かい布団に潜り込んだ。


第二部の記事へはこちらからどうぞ。



今回も最後までお読み頂きまして、大変ありがとうございました。

↓励みになりますので、よろしかったら『ぽち』っとお願い致します(^^)/



by yama-nobori | 2018-10-16 20:48 | 登山 2017 | Comments(0)
名前
URL
画像認証
削除用パスワード
<< 人生節目の初登頂②@富士山 2... 僕たちの失敗@飯盛山 201... >>