![]() 第一部の記事へはこちらからどうぞ。 ![]() ![]() ![]() ![]() 一葉欄や咲き始めたばかりのコイワカガミの群生が足元に彩りを添える。 靴底を押し返す柔らかな地面に、南アルプスの健全さを想う。 ![]() ![]() 現れたのは、離山を目指す多くの登山者達がロープを使用する、垂直に切れ落ちた最初の関門だった。 ![]() スラブに走るバンドに足を乗せ、僅かに生えた木を掴み慎重に降りて行く。 ![]() 落ち葉が堆積しており滑りやすい。 崩落した岩盤を思い出しては足がすくんだ。 ![]() 第Ⅳ峰へは標高差の大きな登りとなる。 コルから見上げた進むべき尾根は、まさに緑の壁だった。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() いよいよ離山本峰へ向かう。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() コルまで下がり第Ⅰ峰を振り返る。 この場所を気に入ったT氏はなかなか立ち去ろうとしなかった。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() この時を境に、いつか登りたいと憧れ続けた難峰は、登頂したことのある一座へと昇華した。 離山を探すたびにいつも感じていた、あの憧れと不安が無くなることが、嬉しくもあり寂しくもあった。 ![]() これからは誇らしい気持ちで探すのだろう。 南アルプス北部を代表するオブジェのすぐ下にある、さして目立つことのない、誰も見向きもしない小さな山群を。 ![]() 一人感慨にふけっていた時、奇跡が起きた。 ![]() ![]() ![]() ガス抜けは更に進み、見慣れぬ角度からの高嶺(2779m)が姿を現すと、十分過ぎる達成感で満たされ動けなくなった。 目指す稜線はまだ遥かに遠い。 しかし先を急ぐ気にはなれずにいた。 白砂青松ここに極まれり。 心に沁みる、感無量の絶景だったのだ。
by yama-nobori
| 2018-06-27 22:27
| 登山 2017
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