第一部の記事へはこちらからどうぞ。 ゆるやかに進むと山頂標が立っていた。 08:30、前巻機山(1861m)登頂。 頑張ったね。 あらら、みんなお喋りに夢中で先にいっちゃった。 このピークは別名「ニセ巻機山」って呼ぶんだってさ。 じゃあ、本当の頂に向かおうか。 するとほどなくして立派な避難小屋が現れた。 とても評判の良い巻機山避難小屋だ。 中に入って驚いた。 登山者達に愛されている小屋なのだろう。 ピカピカに掃除されており、室内にトイレまである。 この小屋に泊まり星空を楽しんだことがあるというA嬢を羨ましく思い、小屋をベースに歩きたいと考えていたが、再訪の機会に恵まれないまま一年が経ってしまった。 冬季には屋根まで埋まるという巻機山避難小屋。 その姿も見たいと思っている。 初めて見たその不思議な存在に惹かれ、会津駒ヶ岳、燧ヶ岳辺りの山域に通っていた時期がある。 中でも最も心に残っているのはA嬢と出会った平ヶ岳のそれだ。 この日は山が紅葉に燃える無風の登山日和で、青空を写し込んだ鏡の様な水をたたえて輝く池塘がどこまでも透明で碧かった。 残念ながら日帰りしてしまったが、池塘に映る星空を撮影することが、この日から胸に秘めている夢の一つでもある。 ※2014年10月11日撮影 やはり野郎はいつまで経ってもガキンチョだ。 ふざけてスライディングしたSくんは胸を強打してのたうち回る。 やっぱり山は笑っている時に登りたいもんね。 つまり、「本当の頂」にようやく立つことができたのだ。 変なの~。 朝日岳を経て白毛門まで歩いてみたい。 今年はこの辺りの山域に通ってみようかと思っている。 池塘の側でワタスゲの蕾が揺れていた。 山肌が緑に覆われ花が彩りを添えたならどんなに美しいのだろう。 草紅葉の素晴らしさも容易に想像することができる。 山っていいな。 13:10、下山完了。 おつかれさま。 下山後は泥で汚れた装備を洗い流した。 ブラシが用意されており、登山者への配慮がとても嬉しい。 この日A嬢に案内された某チェーン店はなかなか良い店だった。 湯沢での定番の一軒となりそうだ。 いわゆるピークハンターはどうにも好きになれない。 雨天でも無理やり登り、スタンプラリーが終わると二度と訪れない。 なのに山を評価する。 富士山などはその代表であろう。 この日の巻機山は残念ながら日差しが弱く、メンバーが明るすぎたことも手伝ってやや暗い印象の一座になった。 気になる山は季節と尾根を変え、納得できるまで通い続けるのが私のスタイルだ。 積雪期の厳しさは多少知っている。 次回は山笑う最良のタイミングで訪れたいと思う。 巻機山は、きっとお気に入りの一座になるはずだ。 おしまい。
by yama-nobori
| 2018-05-19 07:10
| 登山 2017
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