本当の頂①@巻機山 2017.06.18(日)



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日本有数の豪雪地帯に軽い気持ちで挑み見事なしっぺ返しを食らってから早半年、遂にこの日がやってきた。

あの日の記事へはこちらからどうぞ。





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関東圏から新潟へと向かうのは、敗退仲間の「三倍速Sくん」、そして「運転手Sくん」と我々親子の4名だ。
このメンバーで動くのは積雪期の天狗岳以来。
久しぶりの再会に移動中の車内は大騒ぎであった。

天狗岳の記事へはこちらからどうぞ。

Sくんの運転で高速を飛ばしていると事件が起きた。
それまで順調に流れていた関越道に、突如通行止めの交通情報が表示されたのである。
手前の水上で一般道へ逃げるか判断に迫られたが、大したことは無かろうとそのまま進んでしまい進退窮まった。
関越トンネルの少し手前でピタリと動かなくなったのだ。



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どうやらかなり大きな事故らしい。
これは面白いと、道路上に寝転び酒を飲み、道路脇の梯子に登って観光バスの乗客から熱い視線を浴び、立ちションをかまして悦に入る
そんな大人達の愚行を必死で止める息子くんが唯一の正義であったが多勢に無勢で痛々しい
今回は登山口にさえ辿り着かず敗退なのかと不安がよぎる。

何の情報も得られないままそんな愚行にも飽きて大人しくその場で待つこと約1時間、予定の睡眠時間がみるみる減って行くことに焦りを感じた我々は行動に出た。



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路側帯から谷川岳PAへと車を移動させ、登山口で使用する予定であったテントを張った。
我々はとっとと寝なきゃならんのだ。
事故の大きさを心配しつつこりゃ~最高のテン場だと軽く晩酌し眠りに落ちた...が。

日付の変わった01:30、関越トンネルの開通を告げるアナウンスが大音量で響き渡って叩き起こされた。
しかもアホみたいにしつこくて長い。
クソ会社めこのやろう...。

渋滞の原因は、関越トンネルの逆走よる死亡事故だった。
少しタイミングが悪ければ巻き込まれていた可能性のある老害の愚行には心底ハラがたった。
ネットだからと良い人ぶって「冥福を祈ります。」みたいな綺麗事を書けるほど、私はお人好しでは無い。
自殺は他所でやってくれ。



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うとうとしている間に空が白み始め、ふらふらと移動を開始する。
ひどい寝不足だったが、登山口が近づいてくると前回車内泊したトンネルなどを思い出し、三倍速Sくんと大いに盛り上がった。

05:00、巻機山登山口に無事到着。
Sくん運転ありがとう。



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それにしても、駐車場ってこんなに広かったのね。
集落入口からのラッセルも死ぬほどキツかったのに車ってすげぇ...。



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前日からこのエリアで遊んでいたNくんを緊急招集してあった。
定刻通り新潟在住のA嬢姉妹も到着してメンバーが揃う。

05:20、総勢7名で元気に歩き始めた。



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何の不安も雪も無い登山道をすたすたと進む。



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おぉ...。
あの日、雪に殆ど埋没していた道標だ。



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登山道ってこんな風になってたんだ。
一歩足を出すと、ちゃんと一歩分の距離が進むこの嬉しさよ...。



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行く手を塞いでいた鬱陶しい枝達も、今日はなんてお利口さんなんだ...。
何もかもが感慨深い。



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とにかく賑やかなメンバーだ。
初対面であるにも関わらず、キチガイ旧知の仲のように一部の野郎どもが騒いでいる。
いつもはクソ煩い息子くんが実に静かだ。



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A嬢とMちゃん姉妹は、相変わらず口は悪いが仲が良い。
新緑が木漏れ日を落とす中、和気あいあいと標高を上げて行く。



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快適に登り続けていると前方が明るくなり、あっという間に尾根に乗った。



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06:10、前巻機山と大源太山が、今日も高曇りの空に良く見えていた。

あの日の所要時間は150分、この日は僅かに40分。
ここまでのラッセルに辟易し、私から敗退を口にしたのが嘘のようだ。



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ラッセルしながら進んだ尾根は、驚いた事に大きく凹んだ登山道だった。
一体どれほどの積雪量があったのだろうか。



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ブナの緑が美しい。
ホームの山域とは明らかに違う雰囲気に心が躍る。



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やがて雪が現れた。
所々で融雪が進み酷い田んぼ状態となっている。



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ここで転んだら負け犬だ。
一日中、けつに『私こけました。』マークが残ってしまう…



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少し進むと見覚えのある風景が現れた。
先に見えている明るいあの場所こそが、あの日、敗退を決めた「俺達の頂」だ。



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なるほど、足元はしっかりとした薮なんだね。
加えて夏道は真逆の方向にあったんだ。
こりゃ~踏み抜きが辛かったわけだ....。



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感慨深く眺めていたが、こんな場所を喜んでいるのはSくんと私だけである。
さっさと先に進みましょう。



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割引岳と前巻機山を視界に捉えながら谷筋の縁を進むと六合目の展望台に出た。
そうか、前回展望台だと思っていた俺達の頂は、本当になんでも無い場所だったんだ...。



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やがて木々の背丈が低くなり視界が広がった。
体感よりかなり早い森林限界だ。



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この辺りまで登ってくると無数のブヨに悩まされ始めたが、おもむろにハッカスプレーを取り出したNくんがヒーローだった。



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ハッカ臭を全身に纏い、ブヨから逃げるように標高を上げて行く。



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いつも息子くんの弾丸トークの餌食になっている大人達は、それぞれの話し相手を見つけてガンガン進む。
波に乗れず体が重たそうな息子くんが孤独だ。
こいつは喋っている方が断然調子が良い。



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頑張れ息子くん。


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08:00、八合目でようやくまともな休憩をとった。

風が抜けるようになるとブヨは消えた。
Nくん、びっしょびしょだね(笑)



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小休止の後再び歩きだす。



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ガスが多くスッキリとした展望ではなかったが、徐々に大らかな景色が広がり始めると幾度となく足を止めて撮影を楽しんだ。



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本峰の最高点は一体どこになるのだろう。
しかし、既に視界には入っているはずだ。



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知らない山を行くのはいつも楽しい。

あの日諦めた本当の頂がもう目の前にある。
そう思うと、体がスッと軽くなった。


第二部の記事へはこちらからどうぞ。

今回も最後までお読み頂きまして、大変ありがとうございました。

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by yama-nobori | 2018-05-08 20:54 | 登山 2017 | Comments(0)
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