息子くんと行く箱根観光②@金時山 2016.12.03(土)~04(日)



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金時山(きんときやま・きんときさん)は、箱根山の北西部に位置する標高1,212mの外輪山である。
少ない標高差で展望を楽しむことができるため、手軽に山を楽しみたい登山者達からの人気が高い。
金時山北側一帯は総称して足柄山と呼ばれ、金太郎伝説の地としても知られている。

第一部の記事へはこちらからどうぞ。





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仙人のお店の駐車場で朝を迎えると、これから登る金時山が朝の光に染まっていた。

登山口へと移動する。



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今回利用したのは金時神社を起点としたピストンルートである。
金時神社入口には約30台の無料駐車場がありトレイが完備されいる。



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7:05、「金時神社入口」(700m)から歩き始める。
目指す山頂までの標高差は513m、CTは110分となる。



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金太郎は足柄峠で源頼光と出会い、家来となって名を「坂田公時」と改めた。
この公時神社は、その「坂田公時」が御祭神である。

お参りを済ませ通過した。



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程なくして登山道らしい山道となる。



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更に進むと巨大な岩が現れた。
金太郎とその母親が雨宿りをしたと伝えられてる「金太郎宿り石」である。



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実は私、別に興味は無いので恥ずかしく無いけれどお恥ずかしながらこの山を深田百名山だと思っておりました。
日本三百名山のひとつなんだそうですね。
息子くんにも間違えを吹き込んでしまっていたので、下山後に訂正しておきました。



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思いの外、急な登山道が続く。



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遅くまで起きていたから寝不足かな?



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尾根が方向を変えると視界が広がった。
昨日遊んだ早雲山と大涌谷、やや視線を動かすと古期外輪山に属した丸山~長尾山が良く見えた。



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山頂まで20分と書かれた道標の建つ「金時神社分岐」を通過。
息子くんのペースが上がる。




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丸太の階段や岩場の登山道を進むと、再び仙石原の展望が広がり、芦ノ湖も輝いて見えた。
この先に待っているであろう眺望に、期待が高まった。



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ここが外輪山であることの良く分かる光景だ。




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さあ、あと少し。



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いつもの様にダッシュでゴール。



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8:16、「金時山」(1212m)登頂。
所要時間71分での到着となった。

有名な「天下の秀峰金時山」とマサカリの定番写真を撮影し、帰宅後はこの一枚で年賀状を作った。



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裾野を大きく広げた富士山が美しい。
時間が早かったからなのか、人も少ない。



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昨日遊んだ大涌谷と芦ノ湖が良く見えている。
なるほど噂通りの素晴らしい展望だ。



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さて、この金時山には有名な人物がいる。



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名物のキノコ汁を食べてみようかと言うことになり、息子くんが扉を開けた。
「こんにちは~」と中へと入るやいなや、「声が小さい。やりなおせ。」と、かなりの勢いで返事が飛んできた。



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息子くんは固まり、小屋の奥にいる人物を睨みつけている。
私はやや強いジョークなのかと思い「もう一度大きく挨拶してみな。きっと耳が悪いんだよ。」と息子くんを諭すと「お前が親か。ちゃんと育てていないからこんな子が...」としつこく繰り返されて五回目程でブチ切れた。

椅子をいくつか蹴飛ばしながら近寄って行くと、息子くんと常連さんに止められて我に返った。



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「息子は普通に挨拶をした。その子供に向かってその態度はなんなんだ。」と怒鳴ると、バツが悪そうにブツブツ呪文を唱えながら厨房へと逃げた。
追いかけると常連さんに入り口を塞がれ「まあまあ」となだめられた。
ずいぶんと手慣れた感じだ。
良くあることなのだろうか。



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この婆さんが、あの有名な「金時娘」(きんときむすめ)だった。
開口一番、登山者に文句を投げつけてくる小屋の主人に出会ったのはこれが二人目だ。
ただもう一人の主人の言い分は、これほど理不尽では無い上に憎めない優しさがある。

農鳥小屋の記事へはこちらからどうぞ。


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すぐに帰ろうと思ったが、もう二度と来ることは無いと思い、登山者名簿に記帳して、キノコ汁を常連さんへ注文した。



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キノコ汁はとても美味しかった。
料理と愛情とは無関係であることが大変に良くわかるお薦めの逸品だ。
メニューにはいろいろと書かれていたが、この日実際に提供することができたのは、結局この一択だったようだ。



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その後訪れた登山者達へも、「注文しないやつは入ってくるな」「真ん中に立ってると邪魔だ。いつまで立ってるんだ。はやく座れ。」「まだ注文するな。うるさい。」と、滑舌悪く文句を喚き散らしていて実に気分が悪い。
その度に常連さんは登山者達をなだめ、厨房でいろいろと世話を焼いている。



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14歳の時から65年以上を切り盛りし、女性故の苦労もあったのだと何かで読んだことがある。
「人は悲しみが多いほど人には優しくできるのだから」と武田鉄矢は唄ったが、彼を信じるならばこの醜悪な生き物は最早「人」では無いのだろう。
登山者達から親しまれているとも聞いていたので、どれほどの人徳者かと思っていたが、少なくとも、私達親子にとっては老害以外の何者でもなかった。



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小屋には若かりし頃の写真が数多く飾られていた。
笑顔で収まっている写真を見ると、実に残念な歳のとり方をしたもんだなと可哀想にも思った。
新田次郎の著書「強力伝」の主人公のモデルとなった父は、草葉の陰で泣いているのではないだろうか。

他人の評価は知らないが、私の登山人生最悪の小屋は、間違いなくこの「金時茶屋」である。

ただ、ここはあくまで「茶屋」であって山小屋的な性質は一切無いのかもしれない。
果たしてセーフティーハウスの役割は担っているのだろうか...。
その場合には、「小屋」を「茶屋」と読み替えて頂ければ幸いだ。
人物に対する評価は同じであるので問題無いだろう。




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隣の金太郎茶屋に入り、「金時娘は威勢がいいねぇ。」と主人に話しかけると、「あっちのことは一切知らん。」の一言だった。

再び訪れることがあるとしたら笑顔の写真が黒枠に...
9:30、山頂を後にした。



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下山時には多くの登山者が息を切らせて登ってくるようになっていた。

譲るべきは譲り、安全なところでは声をかけて追い越して行く。
元気よく挨拶をして、マナーを守って歩くことのできる彼は、山では自慢の息子くんである。



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老害を撒き散らし続ける醜悪な生き物の背中につばを吐くようにして小屋を出てきた私に対し、「ごちそうさまでした。」と言って扉を開けた息子くんを褒めた私は親馬鹿だろうか。

10:17、下山完了。



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下山後は仙石原へとやってきた。

本来専用の有料駐車場を使うことになるのだが、ここで昨夜仙人から頂いた名刺が役に立った。
駐車場近くにあるこちらの定食屋さんは、仙人の息子さんが店主なのである。
車を停めさせて頂いて仙石原へと向かう。



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ややピークを過ぎているためか人はまばらだった。



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風に揺れるススキが美しい。



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先程登頂を終えた金時山が良く見えた。
天下の秀峰かはさておき、登りたいと思える良い山容だと思った。



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また思い出作りに出かけようね。



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その後は「道の駅すばしり」で足湯を楽しみお土産を購入。
山中湖に立ち寄り帰宅した。



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さて、金時茶屋は山小屋では無い(あって欲しくない)ので、ここから先は無関係であるものとして読んで頂きたい。

山小屋(従業員)をやたらと啓蒙する文言をあちこちで見かけるが、それは果たして冷静な目線での言葉だろうかと疑問に思うことが多い。
登山者と山小屋(従業員)は立場は違えど、山が繋げてくれた同じ趣味を持ついわば仲間であり、同時に利害関係者である。
よってその関係は対等で良く、威張る権利など無いことは当然のことながら、どちらか一方がへりくだる必要も無い。

山小屋最大の存在意義はセーフティーハウスであるのだから、従業員がそれを自覚して行う発言や行動は当たり前の行為である。
言い換えれば、特殊な環境にあぐらをかき、自分のルールにそぐわない登山者を虫けら扱いするうような山小屋は機能不全であるのだから、行政が管理しているならばきちんと改善要求を出せば良い。
これにより小屋番が交代した例などはいくらでもある。

逆に我々登山者は、山小屋は特殊な環境にあることは百も承知であるのだから、平地と同じような過剰サービスを要求するのはみっともない行為であると認識すべきだ。
限られた環境の中で、精一杯の出来得るサービスを提供しているのが山小屋だ。
体を休めること無く先に進むことができるのならば、無駄なお金を落として嫌な思いをする必要はそもそも無いし、利用する場合には公共施設であることをわきまえ、常識的な行動の下で利用させてもらえば良い。
我々は登山者であって、神様では無い。

山小屋は訪れる登山者を選択することは出来ないが、我々登山者にはそれが可能なのだから、気に入らないなら行かなければ良いだけだ。
私は素晴らしい山小屋と、そこで汗を流す気持ちの良い小屋番達を数多く知っている。
と同時に、とんでも小屋があることを知っている

ごちゃごちゃと書いたが、どの世界も結局は人と人のつながりだ。
権利だ義務だというからおかしなことになるのではないだろうか。

登山は笑顔で続けるのが一番ですよね。
私は可能な限り、人に出会わない山に登りますが



おしまい。

今回も最後までお読みいただきまして大変ありがとうございました。


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by yama-nobori | 2017-05-30 22:31 | 登山 2016 | Comments(2)
Commented by nyajilacs at 2017-05-31 10:04
はじめまして! nyajila(ニャジラ)と申します。いつもコメント無しですが、愛読しております(^^;;

茶屋では大変不愉快な目にあわれましたね…。金時娘、残念な人だったようで。心中お察しします。可哀想に息子さんの心も傷ついたことでしょう。でも、この記事のおかげで、幸いにも近寄らずに済みそうです(爆)

僕は山小屋で不愉快な目に遭いたくないので、よほどのこと(ex荒天で死にかける)がないと利用しない派ですね〜。幕営代は水とトイレ代と割り切ってます。

あと、あからさまな営利目的を見せつけられると、興ざめしちゃうんですよね。下界の経済活動から逃れて山に来たのに…って。

ただ、数少ない山小屋経験でも、真砂沢ロッジは結構良かったです。小屋番さんも親切だし、小屋も傾いて潰れそうで衝撃的でした。

いい小屋番さんもいると思いますが、初めてだとハードルが高いですね。誰かの紹介があると行きやすいんですが…ゆたかさんにベストな山小屋をガイドして頂くのが一番かな(笑)?!

それでは、また。
Commented by yama-nobori at 2017-06-02 21:19
> nyajilacsさん

はじめまして!!
いや~こんなブログのこんな記事にコメント書くと嫌われますぞ?w

私もまったく同じ理由で、よほどの事がない限り小屋の利用は無いですね。
北だと船窪小屋、八ヶ岳は権現小屋・キレット小屋、南アルプスは鳳凰小屋・赤石避難小屋・茶臼小屋・聖平小屋がお気に入り(^^)/

今年は北岳肩の小屋と鳳凰小屋に仲間でいるのでブログを読みましたというと何か良いことがあるかもしれません!?ww
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