![]() 山梨百名山完登となる第二部のスタートです。 第一部の記事へはこちらからどうぞ。 ![]() ![]() 三角点に触れ、青空に立つ山頂標柱を改めて見つめ直すと、ようやくクッキリとした文字を読むことができた。 気持ちが落ち着いてくると、大きな達成感に包まれた。 ![]() ![]() Hさん夫婦とは山頂で行う儀式がある。 ハイタッチから始まるその一連の儀式は、最後にアームレスリングの形で互いの健闘を称え合う。 青空に小気味よい音が吸い込まれると、笑顔が残った。 ![]() 過去、叶わなかった、小太郎山からの展望を時計回りで確認する。 まずは南から。 同じ角度からの北岳は、野呂川の深い谷を挟んだ早川尾根などからも眺めることができる。 しかしこのやや低い位置から見上げる北岳のなんと大きなことか。 小太郎山は北岳を眺める絶好地である。 ![]() 両俣小屋からのルートは随分とご無沙汰だ。 ![]() ![]() ![]() この山には数え切れぬ程の思い出がある。 ![]() ![]() ![]() その直上左手に鋸岳、そして甲斐駒ヶ岳が白き頂を空へと突き立て百名山であることを誇示している。 しかし、この角度からでは早川尾根の最高峰であるアサヨ峰に軍配が上がる。 ![]() ![]() 私の大好きな静かなる縦走路は、あの尾根の直上を走る。 ![]() ![]() 深田百名山だけでも、恵那山・富士山・北岳・仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳・鳳凰山・八ヶ岳・金峰山を眺めることの出来る小太郎山は、南アルプス北部の大展望台である。 ![]() 誇らしい気持ちでしばしの俯瞰を楽しんだ。 ![]() 山への美辞麗句を並べ立てるのは見苦しい。 でかくて、美しく、そして恐ろしい存在。 それだけで十分だ。 ※写真は早川尾根から大観した晩秋の北岳。 手前の黒いピークが小太郎山である。 ![]() さて、小太郎山の西側には魅力的な尾根が落ちている。 野呂川出合の近くから伸びた、日陰四郎兵衛沢の左岸尾根を通称「西尾根」と言う。 さほど知られてはいない、小太郎山のバリエーションである。 次回はこの西尾根から登りたいと考えている。 万が一の事態に備え、ビバーク可能なこの場所を記憶した。 これほどまでの展望地に一度しか訪れないのは愚者の行いであろう。 否、『愚者も千慮に一得あり』だと言うべきか...。 何れにしろ、再訪確定の小太郎山である。 西尾根の確認を行い、小太郎山を後にした。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 振り返り小太郎山を眺めると、甲斐駒ヶ岳に負けない秀峰に思えるようになっていた。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 10:40、分岐は白根御池小屋へと向かう。 ![]() ![]() ![]() この日はやはり嶺朋ルートが気になって仕方がなかった。 次のシーズンこそは快晴の日に登り、北岳北陵尾根の末端にある小さな秀峰を眺めてみたいと思う。 ![]() ![]() ![]() ![]() 淡い青紫色のこの花を見つけると、今年もまた北岳に帰ってきたのだと実感することができる。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 今年から軽食の販売コーナーが外に設けられるようになっていた。 いつもの 念願であった嶺朋ルートを歩いたことを伝えたが、意外にも知らなかったようだ。 ※最後の1枚はHさんのヤマレコより拝借 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 12:40、北岳と嶺朋ルートを目に焼き付け、白根御池小屋を後にした。 ![]() ![]() ![]() 14:30、広河原分岐を通過。 ![]() この木を見るといつも帰ってきたという気持ちになる。 ![]() 15:00、二日前に出発した広河原山荘へと戻った。 ![]() ![]() しかし往路とは違った思いで、左手の急な斜面をマジマジと眺めた。 あの斜面に取り付き、長い間未踏破であった嶺朋ルートから山梨百名山を登り終えることができた。 私の目標は遂に大団円となったのだ。 ![]() これほどパーティーの有り難みを感じた山行は経験が無かった。 ソロの何倍もの喜びを感じることができたと思う。 一緒に歩いてくれたK嬢、そしてHさん御夫婦。 私の夢に付き合って下さいまして、本当にありがとうございました。 ![]() アドバイス通りに行動して本当に良かった! この写真、宝物にします(^^)/ おしまい。 今回も最後までお読み頂きまして、大変ありがとうございました。
by yama-nobori
| 2017-01-31 22:00
| 登山 2016
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Comments(6)
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優さん、山梨百名山達成おめでとうございます。小太郎山頂上標柱に抱き付く【山男の背中】絵になり、歌になりそうですネ!私も深田百名山、今年屋久島宮之浦岳で標柱に抱きつき感涙にむせぶ事が出来るだろうか?しつかり
準備して達成したいと思います。北岳登頂は百回を超えた記述が有りましたが!山と言えば【北岳】ですネ。 私の北岳~間ノ岳登山は、平成26年9月16日3連休の最終日広河原から開始。下山してくる登山者の人数の多い事に驚きました。今回の登山コース嶺朋登山道は山と高原地図に記載は有りませんね。素人には無理なコースと 思われますが?前回の弘法小屋尾根と比較すると数段楽なコース?小太郎尾根も地図では破線で表示されていますが紀行記ではさほど困難なポイントは無いようですね。御池白根小屋のアイスクリーム特別の味!でした! いろいろ思い出しています。再会した時の話題が増えました。
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ゆたかさんの山梨百名山シリーズ、遂に完結しましたね!あらためておめでとうございます!!&お疲れ様でした!(^^)! 頂上でのゆたかさんの涙には、私も思わずウルッときましたょ。。。感動の瞬間に立ち会えた事、私達もうれしく思います。
さて隊長の次の目標は何でしょうか?山梨百名山と一部被ってしまいますが、静岡百山はいかがでしょう~(笑)近場限定でお供いたしますょ~~\(^o^)/
こんばんは、ゆたかさん
山梨百名山達成おめでとう! 三ヶ月での踏破にはいろいろご苦労も有った事でしょう? 山頂標柱で涙するゆたかさん、大相撲での初優勝で涙する稀勢の里関、 共にこれからも応援して行きます。
> sen230727さん、こんばんは!
宮之浦岳でのラスト! ご自宅と真逆でスケールがでっかいですね(^^)/ その瞬間を撮影させて頂きたいですがちょっと難しい..。 良いカメラマンを捕まえて下さいねw 今年は絶対南アルプスで再会致しましょう! 最高の酒、、、、いやいや山行を楽しんで頂けるよう持てる力の全てを出し切ります(笑)
> H女房さん、ちょいとご無沙汰しております!
その節は大変お世話になりました! やっぱり山は晴れてなんぼですねw 静岡百は無理っすよw ありゃ~難易度も然ることながらコスパが超絶に悪いww んでも、暖かくなったら連れて行って頂きたいところが目白押し! 今年はもう南アルプスだけでスケジュールいっぱいです(^^)/
> sugishooさん、こんばんは!
すっかり地味で季節感のないブログになってしまいましたw 最近は特に目標も無く登ってますがこれからもよろしくお願い致します(^^)/ いつもコメントを嬉しくおもっております(^^)
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