素晴らしき即席パーティー③@白峰三山縦走 2016.11.03(木)~11.05(土)



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間ノ岳から農鳥岳を目指す第三部のスタートです。

第二部の記事へはこちらからどうぞ。





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13:40、間ノ岳を後にする。
北岳が細く見えるようになった。



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「ノウトリ」フォントを見るのは二年ぶりだ。



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農鳥小屋まではうんざりするほど下降する。
やがて鞍部に乗る農鳥小屋が見えるようなる。



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ガスが出ると迷いやすい通過点も多い。
しかしそんな場所には「ノウトリ」のおどろおどろしい文字が正しい方向へと導いてくれる。

農鳥親父の留守中に小屋に向かうのは今回が初めてだった。
今年は体調を崩し、予定より3日程早く山を下りた親父さん。
来年は久しぶりに泊まってみようかな。



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監視を受けずに安全を見守られること無くここを降りるのは実に気分が良いなんだか不思議な気分だ。

雪の無い箇所が多くなったがアイゼン歩行には良い練習になる。
キリキリという耳障りな音も、シーズン幕開けの嬉しい感触だ。

農鳥小屋の記事へはこちらからどうぞ。


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N氏と共にやや先行して歩く。
話すほどに趣味趣向が似ていることに気付く。
彼とも長い付き合いになりそうだ。



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14:40、農鳥小屋到着(2800m)。
やっぱり「ウケケケ」に見えるな。


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冬季小屋を覗くとソロ男性がいらっしゃった。
大きなテントの主達は農鳥に遊びに行っているようだ。

N氏は冬季小屋にお世話になる。



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小屋はやや手狭に思えたので私はツェルトを張った。
前回のツェルトは掘り炬燵状態であったが、今回は平坦地で眠ることが出来る。



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程なくして到着したS夫妻もテントを張った。
流石は国内外問わずテントを背負って旅を楽しんでいる変態夫婦の手際が良い。



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例のトイレも以前のまま。
エコパークに認定されてもなんにも変わっていなかった久しぶりの農鳥小屋が嬉しい。



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明日は早朝から急登の登り返しが待っている。
日影のクラストが少々心配であったが、それは明日判断すれば良いことだ。



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さあ飲もう!宴会だ!

ご一緒させて頂いたソロ男性は、当初私の予定していた通過点にある笹山からやってきたのだそうだ。
妙な山域やルート、各方面の山小屋評論などで話が弾む。
まあこの時期に会う輩は大抵が変態だ。
焼いたソーセージが好評で嬉しくなった。
みんなが笑顔でよく喋る。

とても楽しく素晴らしい時間を過ごした。



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宴会が終わり外に出てみると、明日の快晴が約束された美しい夕暮れの空が広がっていた。

行動用の水を作ってシュラフに潜り込む。
夜中に幕から顔を出すと天の川が真上にあった。

初めて3000mの稜線で眠った日の事を今でも時々思い出す。
真夏なのに寒さで目覚め、夜明けまでの長い夜を悶々と過ごした。

その時、夜の本当の暗さを知ったのだ。
目の前にあるはずの自分の掌すら見えない、日常とは違った真っ暗な真の闇。
これが山なんだと、ただただ感動したのはもう遠い昔のことだ。



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夜明け前から吹き始めた強風で目が覚めた。
外気温は高目で-6℃と温かい。



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天候は快晴。
澄み切った高峻な山の未明の美しさは、そこで夜を明かした者達へのご褒美だ。



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6:35、行動開始。
まずは西農鳥岳(3051m)を目指して紺碧の空へと詰めて行く。



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少し心配していたトラバースにクラストは無く問題なく通過することができた。



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稜線に立つと突風を受ける。
何度か耐風姿勢でやり過ごした。

徐々に広がって行く大展望にメンバーのテンションは高い。



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いよいよ主稜線に乗る。


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突然眼前に現れたのは赤石山脈の主峰群。
ぐんと近くなった荘厳な景観に胸が熱くなった。

朝陽を反射した三伏小屋が光っていた。
兜のような塩見岳から蝙蝠岳、悪沢岳、赤石岳、、、愛して止まない南アルプスの秀峰達が連なっている。



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最高だった。

ここまで来れば西農鳥岳はもう目の前だ。
西農鳥岳へはN氏を先頭に進む。


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7:40、西農鳥岳(3051m)登頂。
登頂よりも仲間の笑顔が何より嬉しい。



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間ノ岳は驚くほど厖大な一座だ。
白峰山脈と赤石山脈とを繋ぐにふさわしい貫禄で、今日もでんと座り込んでいた。

右奥には鋭く尖った北岳が小さくなった。



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次に農鳥岳を目指す。
ここから先はS夫婦が先頭だ。

中途半端な雪が着いているとトラバースが嫌だなと思っていたが、夏道のまま進むことができそうであり一安心。



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私は徐々に姿を変えて行く秀峰達と、今回歩き損ねてしまった縦走路を未練がましく見つめていた。



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ビクトリーロードが「一点」へと続いている。



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振り返れば歩いてきた主稜線が長く伸びた。
これがピストンでは味わうことの出来ない縦走の醍醐味だ。



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なんだか到着しちゃうのが勿体無いよね。



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8:32、「農鳥岳」(3026m)登頂。
白峰三山踏破おめでとう!!


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荷物を放り出して大展望を満喫する。



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360°の山座同定を行い、あれが駿河湾だよと伝えると驚いたみんなが新鮮で嬉しくなった。
風も止んで極上の登山日和である。



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そしてこの頃になると思う。

即席パーティーだなんてとんでもない。
旧知からの山仲間みたいじゃないか。

人とつるむことは苦手な私でも、同じ目標に向かって濃密な時間を過ごせば初対面でもこうも人と付き合うことができるんだ....。
山っていいな。



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それにしても、あっちとかこっちが気になって仕方ない...。



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特に気になったのが、農鳥岳へと直結している未踏破のバリエーションである大唐松尾根。
ハイマツがこりゃまたすげーな...。



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9:20、後ろ髪を引かれる思いで農鳥岳を後にする。
さらば北部の秀峰達よ。



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農鳥岳(3026m)から奈良田(823m)までのCTは約7時間である。
標高差があり、縦走後半の疲れに起因した事故も多い。

でも....みんな元気そうだね。


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左手で姿を変える大唐松尾根の調査を継続しつつ白根南嶺に乗る。
深南部の雄、大無間山が遠方に青い。



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9:50、大門沢下降点。

下山の無事を祈り鐘を三回撞く。
いつもと同じ、どこかもの悲しい音色が青空に吸い込まれた。



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ここから約1時間程は足場の悪い急な登山道が続く。
夏でも死亡事故の発生する気の抜くことのできない、このルート最大の核心部である。



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標高2500m程でアイゼンを解除した。


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11:30、ルート上、唯一となる展望地から振り返るとさっきまでいた稜線が高くなっていた。

この少し後に現れる沢で水筒の中身を入れ替えた。
雪から作った水は不味いのである。



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名物の橋も随分と老朽化したようだ。
ブログネタのために落ちて欲しいみな安全に通過し一安心。



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12:25、大門沢小屋到着。
みんなで仲良く歯磨きだ。


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その後も長い下山は続く。



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標高が下がると紅葉が美しかった。


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14:00、急な八丁坂を下る。
やはりこのルートは登りでは使いたくないなとつくづく思う。



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ちっ。
誰も落ちない。
みんなバランス感覚が良くて素晴らしい。



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おおおっ!!おちた(^^)/
あああっ!!大丈夫!?


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アクシデントも楽しい山の思い出だ。



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吊橋を揺らすSなS女房と喜ぶN氏。



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15:00、大門沢登山道入り口到着。
奈良田までは約4kmの林道歩きとなる。



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ソロだとつまらない林道歩きも仲間がいれば楽しい散歩道だ。
やがて奈良田第一発電所のゲートが見え始める。

T氏よ。
この「山の神」が大唐松尾根の取り付き点だ。
さあ、計画を立てようか。



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私が「マッドマックスゲート」と呼んでいる冬季ゲート。
今年も越えることはあるんだろうか。

駐車場まではあと2km。
ここまで来れば話題の中心は温泉が先か、食事が先か...。



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16:00、下山完了!
みんなお疲れ様!


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下山後は奈良田温泉「女帝の湯」へと向かう。

既に営業を終えていた食堂を無理やり開けてもらい食事をとった。
私は車の運転があるので形だけまさに五臓六腑に染み渡るとはこのことだったの乾杯。
できるものだけだと運ばれてきた「うどん」は最高に美味かった。
ぬるい最高泉質の温泉を1時間程かけて満喫。
パーティーだとアフターも楽しいね。

しかしアフターはまだまだ終わらなかった。
まずはN氏の車を回収するため芦安に移動。
その後は八王子に住む、とある変態人物を拾い上げファミレスで再び集合。
我々を出会わせてくれたT氏を囲んで下山報告を行い解散となった。

今回は風に翻弄され、二転三転してしまった計画ではあったが、心に残る素晴らしい山行となった。
彼等とはこれからも山行を共にすることがあるだろう。
だって南アルプスの魅力はこんなもんじゃないんだから(^^)

そうそうレンズの修理代金24380円だって...
さすがはカールツァイス、お高いのね。


おしまい。

↓励みになりますので、よろしかったら『ぽち』っとお願い致します(^^)/


by yama-nobori | 2016-11-19 11:17 | 登山 2016 | Comments(3)
Commented at 2016-12-24 13:49 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2016-12-24 13:49 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2016-12-24 13:56 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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