ヤマビルの猛攻②@高ドッキョウ~貫ヶ岳 2016.06.10(金)



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貫ヶ岳(かんがたけ)は、山梨県南巨摩郡南部町(旧:富沢町)にある標高897mの山である。
富士山の南西に位置しており、山梨県内では珍しい太平洋側気候となる。
このため気温が高く雨量が多い。
甲府の年平均気温13.9度に対し、南部は14.6度。
降水量は甲府が1055ミリであるのに対し、南部は2413ミリと、倍以上の開きがある。
このため貫ヶ岳では古くから林業が盛んである。





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第一部からの続編となります。

高ドッキョウの登頂を終え、本日二度目となる樽峠まで戻ってきた。
7:35、この日二座目となる「貫ヶ岳」目指し東に向かって歩き始める。



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高ドッキョウへの登山道に比べ、明らかに人の手が入っている。
流石は県内最大の植林地である。


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しかしそんな事はどうでも良い。
とにかく気になって仕方がないのが奴らの存在だ。


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なかなか足に来る急斜度の階段を登りながらも、足元から目を離すことができない。
しかし太陽のおかげなのか、下草が刈り取られていたためなのかは分からないが、あれほどいたヒルを見かけなくなった。



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風も抜けるようになり心が軽くなる。


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けれど....そろそろどこかに座って休憩したいな。



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すると、なんとも素敵な光景が...


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ううっ....ベンチがあったよ。
それでもすっかり用心深くなった私は奴らの姿を注意深く探す。

うん、地面もベンチも大丈夫。
08:02、本日初めてとなる「まともな」休憩をとることができた。



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展望もなかなか良い。
奥に見えているのは浜石岳であろうか。



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雲がなければ、駿河湾や伊豆半島なども良く見えるそうである。
左端に富士山が頭を出していたので愛鷹山などへの眺望も良いのであろう。



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富士の足元には、「貫ヶ岳」登頂後に向かう「白鳥山」が良く見えていた。



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十国展望台からは緩やかに進む。
登山道の両脇には高い笹が生えており不思議な雰囲気だ。


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やがて前方が明るくなった。



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8:24、晴海展望台に到着。
ここにもベンチがあったので再び腰を下ろす。


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富士山は先程より頭が見えるようになっていた。
ガスさえなければ、とても大きな富士の姿を収めることが出来るのであろう。
右下の鋭利に尖った山は、先程も見下ろした「白鳥山」だ。

ちなみに、山梨百名山の中で最も標高の低い山はあの「白鳥山」だ。
そして一番高いのは言うまでもなく「富士山」である。
つまりこの場所からはその二座を眺めることができるのだ。



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さて、再び歩き出そうとすると久しぶりにあいつに出会った。
しかし相手は一匹。
冷静に対処し事なきを得た。

こちら側にはいないと勝手に思い込んでいただけに少なからずショックを受けた。



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さて、貫ヶ岳とは実に不思議な頂だ。
樽峠からの通過点の標高は次の通りであり、貫ヶ岳の標高が最も低いのである。

おそらく見る角度によって、その頂が顕著なものになるのであろう。
今回の山行でそれを確認する場所はあるのであろうか。

樽峠(720m)~平治の段(937m)~十国展望台(900m)~晴海展望台(927m)~貫ヶ岳(897m)



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よって、アップダウンを繰り返しながら徐々に標高を下げて行く。


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高ドッキョウと同じ尾根続きなのにずいぶんと様子が違う。
なかなか良い雰囲気だ。



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やがて杉やヒノキの植林帯となる。
下草が刈り取られ枝打ちが行われている。
その労に報いるかのように木々は健やかに育っている。



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植林帯を抜け平坦地が現れればその時は近い。



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どんな低山であっても、この瞬間はいつだって嬉しい。



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8:47、「貫ヶ岳」(897m)登頂。


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この山頂に展望は無い。
周囲は鬱蒼とした草木に覆われており、高ドッキョウ同様、腰を下ろす気にはならなかった。



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日差しが強く、とても暑い日であった。
この時期にしては記録的な猛暑日であったように記憶している。

9:00、立ったままの短い休憩をとり下山を開始した。



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登山道にサワガニがいた。
流石は高温多湿な土地である。



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平治ノ段を過ぎた先にある階段からは、この日の最後に登ろうと考えている「篠井山」を見ることができた。
とても大きな山体をしている、以前から気になっていた未踏の一座である。
ちなみに「高ドッキョウ」の上を行くヒル山としても有名だ



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10:00、本日三度目となる樽峠まで下りてきた。

早朝、ヒルから逃げるようにしてようやく辿り着いたのが随分と昔の出来事のように思えた。
しかし再び奴らの巣窟へ入って行かねばならない。

覚悟を決め、沢筋目指して歩き始めた。



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早朝の薄暗い中、唯一清涼感を与えてくれたあの水場に再び立ち寄った。

そして体の総点検。
足元には、数匹のヒルが這い上がって来てはいたものの全く問題なし。



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古の遺物達を撮影しながら歩く余裕がもてるようになった。
やはり雨上がりの直後が、最も活発に活動するのであろう。



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早朝には「活きた絨毯」と化していた通過点にやってきた。
もちろん居るには居るが、避けて通れるレベルであり一安心。



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10:40、下山完了。
行動時間は6時間20分であった。


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さて、ここまでずっと気になってはいたが、恐ろしすぎて封印し続けてきたことがある。
そう、「スパッツ」と「登山靴」の内側の状況だ。

車まで戻り、乾いたアスファルトの上に立って身につけたものを外して行く。
まずはTシャツを脱いだ。


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すると首元に血の跡がある...

あまりの気持ち悪さに絞ったタオルで拭きまくる。
すると2匹のヒルがぽろっと落ちた...。

ううっ...

見えない背中にもいるんじゃなかろうかと、更にタオルでごしごしと擦る。
うん...大丈夫...。


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いよいよスパッツだ。

外してみると想像していた通り20匹くらいのヒルがうごめいている。



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もう片方も同じ状態だ。
取り敢えず離れた場所に放り投げる。
スパッツを放り投げたのには訳がある。
「くつ下」が大変なことになっていたからだ。

冬用のくつ下にめり込むようにして無数のヒルがくっついている。
毛玉なのかな?と思うとヒルヒルヒル...。
しばらく時間をかけ丁寧に排除。
幸い足は無傷であった。

靴の中からもかなりの数のヒルが出てきた。



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くつ下と登山靴の処理が終わり、最後にスパッツのヒルを剥がした。

このまま帰宅するのであれば、ビニール袋の中にでも入れて封印してしまえば気は楽だった。
しかしこのあとまだ、6座の登頂を予定している上に車中泊をするため、何が何でも車内に持ち込むわけにはいかなかったのだ。
ちなみに、この間ずっとパンツいっちょでの作業である。

少なからず彼らが肌の上を這っていったのだ。
高温多湿の中、汗もたっぷりとかいた。
この時どれほど温泉に飛び込みたかったことか...。

ヒルに吸われて死んだ人はいないから大丈夫だと私自身良く言って来たが、ここまで数が多いと死ぬんじゃなかろうかとさえ思えてくる。
それに、なによりも精神的ダメージがでかすぎる。
吸血の際に注入される成分により、血はなかなか止まらずに大きな血痕が衣服に残る。
なんと気持ちの悪い生き物であろうか。

この後に続く山もそのほとんどがヒル山としての悪名が高い。
わたし...大丈夫なんだろうか。



今回も最後までお読みいただきまして大変ありがとうございました。

おしまい。



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by yama-nobori | 2016-08-21 21:50 | 登山 2016 | Comments(0)
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