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山梨百名山@長者ヶ岳 2016.05.19(木)



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長者ヶ岳(ちょうじゃがたけ)は、静岡県富士宮市と山梨県南巨摩郡南部町の県境にある標高1335.8mの山である。
富士山の西側に連なる天子山地に属しており、田貫湖の直上に位置している。

同じ稜線上の南に位置した「天子ヶ岳」とこの山の名は、とある伝説に由来がある。
全国で類似した話を聞くことのできる、松五郎という炭焼きと、皇女にまつわる「炭焼長者伝説」である。

松五郎となごやかに暮らしていた皇女が病に伏した。
死に臨み「長らくお世話になりました。わたしが世を去りましたら、冠とともに都がみえる山の頂に埋葬してください」と頼み息を引きとる。
松五郎は遺言通りに山の頂に亡がらを葬り、瓔珞(ようらく)のついた立派な冠を添えた。
その頂はいつしか天子ヶ岳と呼ばれるようになり、瓔珞をおもわせる美しいツツジが咲くようになる。
これを人々は「瓔珞ツツジ」と呼び、大切に守った。




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登山口は、高尾山の明治の森に端を発した東海自然歩道を利用した。
田貫湖までやって来れば多くの指導標が導いてくれるので、山梨百名山にありがちな登山口探しの心配は不要である。


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いつもの様に山中湖湖畔からこの日の富士山を撮影した。
気温が高く、やや霞がかかっている。


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田貫湖までやって来た頃にはやはりぼんやりとした姿になってしまった。
無風であれば逆さ富士が有名な田貫湖であっただけに少し残念だった。


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10:10、登山口(665m)より「長者ヶ岳」(1335.8m)を目指し歩き始めた。
CTは120分である。


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登山道は大変良く整備されており指導標も多い。
ほぼ一定角度のままで標高を上げて行く。


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登山道の変化は乏しく早々に飽きてしまった。


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展望のある場所にはベンチが設置されている。


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登山というよりはファミリーでのハイキングを楽しむようなコースであるようだ。


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スニーカーで問題ないなと思いながら更に歩き続ける。


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山頂が近いのだろうか。
ようやく登山道が、山の「それ」らしくなってきた。

今年初めてとなるギンリョウソウを見つけることが出来た。


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数名の登山者に道を譲っていただき標高を上げる。
やっと登山らしくなってきた。


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と思っていたら、あっけなく山頂に到着してしまった。


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11:13、「長者ヶ岳」(1335.8m)登頂。
CT120分に対し、所要時間は63分であった。


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山頂にはテーブルが設置され、雄大な富士の姿を目の前に見ることが出来る。
山麓に広がる朝霧高原や田貫湖が美しかった。


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北西に目を向ければ白い雪を被った南アルプスの稜線を望むことが出来る。
展望は申し分なかった。


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山頂には大きなシロヤシロが一本あり美しい花を咲かせていた。
この稜線上にある「天子ヶ岳」方向には、更に素晴らしいシロヤシロが見頃を迎えているそうだ。

しかしどうにも気持ちが乗らない。
当初の予定では田貫湖を起点として、「長者ヶ岳~天子ヶ岳」の周回を行う予定であったのだが....


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山にはやはり好みがある。
長者ヶ岳に付けられている登山道は、自ら歩くというより「歩かされている」印象を持ってしまった。
とても縦走する気にはならずそのまま下山を開始した。


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しかし長者ヶ岳からの展望は一級品であると思う。
再び訪れるとすれば、雪のついた頃になるのであろうか。


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下山後は近くの白糸の滝を訪ねてみた。
水量は少ないようであるが、初めて見た白糸の滝は美しかった。

しかしやはり観光地は苦手である。
数枚の写真を撮影し早々に退散することにした。


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移動を始めると、朝霧高原に多くの牛がのんびりと過ごしている光景が目に入り、思わずバイクを寄せた。
眠気を誘う、とてものどかな牧場らしい光景だった。


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今回の長者ヶ岳で、天子山地の山梨百名山は終了である。
過去の記事を読み返すと、同じ山塊にありながら、それぞれの山は全く違う顔を持つことが良くわかった。

天子ヶ岳まで足を伸ばさなかったことを少し後悔し、この記事を書き終えた。



おしまい。


今回も最後までお読みいただきまして大変ありがとうございました。



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by yama-nobori | 2016-06-08 17:38 | 登山 2016 | Comments(0)
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