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山梨百名山@三つ峠 2016.05.12(木)


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三つ峠(みつとうげ)は、山梨県都留市、西桂町、富士河口湖町の境界にある標高1,785mの山である。
「峠」の名を持つが「山」であり、三ッ峠山と呼ばれることも多い。
三つ峠は、開運山(1,785m)・御巣鷹山(1,775m)・木無山(1,732m)の総称であり、この三つのドッケ(突起)から成り立っていることが、諸説ある山名由来の中で最も有力である。




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三つ峠への登頂ルートは複数あるが、今回ご紹介させて頂くのは御坂峠近くに駐車場のある「三つ峠登山口」を利用したコースである。



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前日までの激しい雨に洗われ、空気が澄み渡っていた。

山中湖から眺めた富士山は、目の覚めるようなシャープな稜線を青空に浮かび上がらせている。
右方向には南アルプスの白い頂までもが見えており、これからの展望に期待しながら御坂みちを目指す。


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河口湖大橋を渡り、「新御坂トンネル」の手前から御坂みちへと入る。
ナビは「天下茶屋」を仮設定しておくと良いであろう。


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舗装路を少し走ると早速富士山が見え始める。
先程渡ったばかりの河口湖大橋を見下ろすことができた。


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「天下茶屋」のやや手前に大きなヘアピンカーブある。
ここに「三つ峠入り口」の標識が立てられているのでこれを右折する。


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分岐からは程なくして「駐車場」(1298m)となる。

9:40、身支度を整え歩き始めた。
最初に登る「木無山」(1729m)までのCTは85分である。


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荒れ気味の車道のような登山道が緩やかに続く。
新緑は美しくもあったが、見るべきものの少ない登山道であるようだ。


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やがて道は平坦となり、最後にやや強めの斜面を登るとそこはもう稜線であった。
左に向かえば最高点のある「開運山」となる。


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まずは右方向の「木無山」へと向かう。


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10:20、平坦な道を数分進むと、道端に「木無山」(1,732m)の山頂標識が立てられていた。

40分での到着となったので、CTの85分はかなり甘い数値であるようだ。


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木無山の最高点は、この笹原の中にあるのだろうか。
植生保護ロープが張られており確認することは出来ず、山頂を踏んだ気持ちになることはなかった。


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次に開運山を目指す。

来た道をやや戻ると屏風岩が見え始めた。
その少し手前に岩稜テラスがあったので寄り道してみることにした。


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クライミング用の支点が取り付けられており、まずまずの高度感だ。


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右手に富士山、左手には屏風岩。
そして正面には杓子山を良く見ることのできる展望台であった。


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展望台から3分程歩くと「三ッ峠山荘」(1736m)に到着する。
飼い犬の甲斐犬が暑さにあえいでいた。


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「開運山」へは「三ッ峠山荘」の横に付けられた登山道を進む。


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すると草木の無い広い場所が現れ、南アルプスを眺めることが出来た。


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次に「四季楽園」という山小屋を通過する。
建物越しに見えているのは「御巣鷹山」である。



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やや視線を右に動かして見ることのできる頂が、三つ峠最高峰である「開運山」だ。


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ここを素通りするのはとにかく辛かった....


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屏風岩に取り付いているクライマーはいない。


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「四季楽園」通過後はやや斜度が強くなる。

植生に乏しく保水性が失われているのであろう。
登山道がかなり流出してしまっている。


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振り返ってみた南アルプスが美しかった。


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アンテナ直下のザレた登山道を進み、やや傾いた階段を登る。


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するとそこはもう山頂であった。

10:46、「開運山」(1785m)登頂。
「三ツ峠山荘」~「四季楽園」~「開運山」までのCTは45分となっているが、実際には11分しかかからなかった。


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お手軽にこれだけの展望が得られるのなら、成る程人気が高いはずである。
この日はとても透明度が高かったので、北アルプスの大キレットまでが良く見えていた。


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平日であったがなかなかの盛況ぶりである。
週末にはもっと凄いことになるのかな...

私はザックを下ろすこと無く早々に退散することにした。
思えば、山頂でこれほど多くの登山者と居合わせるような山行は何ヶ月ぶりだろうか。


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開運山の後は御巣鷹山へと向かう。
こちらでは誰にも会うことはなかった。

さて、CTは21分であるが...


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僅か5分で到着となる。

「御巣鷹山」(1,775m)にはアンテナ施設があるだけで、特に山頂を指し示すものを見つけることは出来なかった。
このアンテナ群は良くも悪くもこの「三つ峠」のシンボルでもあり、私にとっては山座同定の基準となっている。

しかし見ていてあまり気持ちの良い光景ではない。


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なるほど、清八山から歩いてくるとここにぶつかるんだ。
(本社ヶ丸・清八山の記事へはこちらをクリック)


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視線を戻すと、先程の開運山の横に富士山が大きく裾野を広げていた。

11:15、下山を開始する。

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途中、四季楽園のジープが登山道を走って来た。
これを見て、二度とこのルートで三つ峠に登ることは無いだろうなと思った。


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新緑の中を駆けるように下山する。


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11:45、下山完了。
御巣鷹山からは30分の行程であった。

やや整備の悪い、高尾山のような印象を持ったこの「三つ峠」である。
私は山頂からの展望より登山道の美しい山が好きなのだ。
土地の痩せている岩峰の山はやはり好みではないらしい。

しかしご覧頂いた通りの大展望が待っている。
大きな富士山を眺めたい方へはお薦めの一座である。

他のルートはどのような雰囲気なのであろうか。
もし機会があるようなら調べてみるつもりであるが、その優先度はさほど高くは無いようだ。


おしまい。

今回も最後までお読みいただきまして大変ありがとうございました。



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by yama-nobori | 2016-05-23 23:42 | 登山 2016 | Comments(0)
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