雁ヶ腹摺山(がんがはらすりやま)は大月市にある標高1,874mの山である。 山梨百名山及び秀麗富嶽十二景に選定されている。 さて、実はこの山、とある事で大変に有名なのである。 例え登ったことの無い方でも、山頂からの景色は多くの方が目にしているはずです。 扉で使用したこの富士の姿に見覚えはありませんか? その行程は短く、往路1時間・復路40分のお手軽ハイクであるが、頂からの展望は 新緑の緑が青い空に映え実に爽快だった。 ハマイバのバス停を通過し、真木小金沢林道を目指し軽快に飛ばす.... おいおい、嘘だろ... やがて、小金沢連嶺の中で最も展望が良いと思っている白谷ヶ丸(しらやのまる)が近づいてくる。 湯ノ沢峠から登り、幾度と無くテン泊を楽しんだあの頃がとても懐かしい。 ※冬季通行止めは4/28に解除されました。 「高川山」以来となる今回の山行も実に楽しみだ。 登山口である「大峠」(1560m)に到着。 この富士の姿には興奮が止まらなかった。 山頂までの標高差は314m、CTは先述通り1.0hである。 私の父ほどに年の離れたK氏であるが、気持ちが悪くなるくらい趣味趣向・考え方が似ており実に気が合う。 ちなみにとある有名人のお兄様でもある。 9:53、K氏の背中に自分の未来の姿を重ねながら歩き始めた。 小金沢連嶺をこの素晴らしいお天気の中歩いて来たのだそうだ。 とても羨ましく思った。 「御硯水」は素晴らしい名水である。 ペットボトルの水を入れ替えた。 斜度も緩めであり、話しを楽しみながら歩くには最適である。 芽吹きが始まり、木々の緑が稜線を駆け上がる様を見たくなる。 錦の秋も素晴らしいのではないだろうか。 登山道そのものに魅了されたのは久しぶりだ。 最後に小金沢連嶺を歩いたのは、もう20年近く前になるだろうか。 再びこんな青空の日にあの稜線を歩くことができたなら、どんなに素敵なことだろう。 なんて楽しい時間なんだろうか。 なのにK氏は、綺麗にこの世を去りたいなんて寂しくなってしまうような話しをいつもしている。 しかしきっと私も、20年後には同じことを言っているのだろう。 良くも悪くも、やってきた事、考える事があまりに似ているのだ。 だから「そんな話はやめてくれ」とは言わずに、「まずは奥様への罪滅ぼしからですね」とにこやかに応える。 私も好きな分野の話なので思わず食らいつく。 互いに役に立たない雑学は得意なのである。 K氏との時間をゆっくり楽しみながら登って行こう。 急いで登ってしまっては勿体無い。 特徴的な大岩が現れれば山頂は近い。 11:25、下山開始。 できることなら、この日と同じような霞の無い富士を眺めながら歩きたい。 停車したいと思う場所までK氏と同じだった。
by yama-nobori
| 2016-05-08 23:08
| 登山 2016
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