今回は「立山黒部アルペンルート」全線開通直後(4.16)の立山を満喫して参りました。 毎年恒例としているこの時期の立山通いも今回で6年目となり、煩雑な入山も実にスムーズに行えるようになりました。 その辺りのノウハウは昨年の記事に詳しく書いてありますので、今年の記事と併せて参考にして頂ければ幸いです。 免許や諸々の確認とを素直に終え、一時停止違反による青切符を 立山駅の駐車場には、扇沢から回送された大量のツアーバスが並んでいました。 予定時刻を大幅に過ぎてもなかなか降りてこないツアー客を待ち、待機しているのだそうです。 どの運転手さんもこの後に向かうホテルなどとの時間調整にやきもきされておりました。 ツアーはてっきり爆買なお国の方々だと思っていまいたが、運転手さんの話では、ほぼ100%が台湾からの観光客なんだそうです。 尚、日本人の割合は全体の一割程度、その内殆どの方が写真愛好家とBC、登山者はほぼいないというのが開通直後の平日の立山の姿なのです。 始発7:00のケーブルカーに乗る為、40分前から販売が開始される当日券売り場(5日間有効)に並びます。 ちなみに人が多く乗りきれない場合には臨時便が出るので、さほど焦る必要はありません。 この日は先頭をゲットすることが出来ました。 勿論ここで汲むことが可能ですが、これから向かう室堂でも給水可能ですから容器だけあれば問題ありません。 立山エリアで水に困ることはまず無いのです。 もし混雑等でトイレに行きそびれても7分後に到着する美女平では必ず待ち時間が発生しますから、そちらで済ませるのも良いでしょう。 混雑時には進行方向とは逆に取り付けられている貨車に荷物を乗せることになるので、下車時には出遅れることになります。 よって可能な限り車内に荷物を持ち込めるよう交渉し、進行方向最上段に乗ると、後の展開がスムーズです。 荷物をセットしたら改札開始までしばらく待たされることになります。 改札で並んでいるのはストレスなので、外の空気を吸われることをお薦めいたします。 尚、昨年まで徴収されていた手荷物料金は廃止となりました。 その代わり、スノーシュー・アイゼン・ピッケル・ストック等の先端が鋭利なものへのカバーが必須となりました。 バスに預けることは出来ずに手荷物として車内に持ち込むことになります。 どうしても車内に預けたい方は、現地で売られているものを購入することも可能なようです(未確認)。 ちなみにバスの荷物置場は大変に汚れているので、汚したくないものを外付けしていると後悔します。 美女平から標高2450mの室堂までは約50分間のバスの旅が始まります。 ここでも臨時便が随時用意されるので全く焦る必要はありません。 しかし進行方向左側の窓席に座る事ができれば、移動中に幾つかの観光名所を良い位置で見ることが可能となります。 このために我々は先頭位置にこだわっていたのです。 これは日本一の落差を誇る「称名滝」です。 昨夜降雪があり、この日は朝の4時から除雪作業が行われていたようで、若干遅れ気味での室堂到着となりました。 ちなみに立山三山とは「別山・立山・浄土山」のことであり、「雄山・大汝山・富士ノ折立」の総称を「立山」と呼びます。 勘違いされている方が多いのでご注意を。 しかも安く済むので黒部ダムなどの観光に興味が無いのであれば、立山駅からの入山をお勧め致します。 この時間の人はまだまばら。 到着したら貴重品を抜き、端の方に荷物をデポし「雪の大谷」へと向かいます。 この時間では、まだ閉鎖されているゲートを すると誰もいない雪の大谷に降り立つことが出来るのです。 管理している守衛さん達は明るく「いってらっしゃい」と見送ってくださるのでご安心を。 2015年は19mもあった「雪の大谷」ですが、今年は13mと6m程低くなっています。 しかしそれでも圧巻の光景です。 ちなみに落書きの一切ない綺麗な状態での雪壁を見ることが出来るのは、この開通直後の数日間だけなんですよ。 雪はやはり少ないですが流石の風格です。 望遠で寄せ、翌日のルートを確認しました。 積もったばかりの雪がウィンドクラストしテカテカに光っています。 時間はたっぷりとあるので観光に専念しました。 それにあのツルツルの雪面状態で登山を行うには正確なアイゼンワークが求められますから、経験の浅い方が安易に取り付くのは注意が必要です。 写真では伝えることができませんが、やや強い風が吹き続けていたこの日の室堂エリアでした。 来年もまた同じ景色を見られるといいね。 もう放映は済んだのであろうか...。 ちなみに1Fにあるトイレは大変に混雑します。 その場合には、いつでも空いている2F・3Fを利用すると良いでしょう。 室堂ターミナル周辺200m程は一般観光客のカオスになるので、お急ぎの方は早々に離脱しましょう。 少し離れてしまえばスニーカーである彼らはやって来られなくなります。 お天気に恵まれた白銀に輝く標高2450mの室堂は碧と白の世界。 「みくりが池温泉」方向へは向かわず、「室堂山荘」を経由し雷鳥沢キャンプ場を目指します。 天気はやや崩れ始め、粉雪が舞い始めました。 第二部へと続きます。
by yama-nobori
| 2016-04-24 17:26
| 登山 2016
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