立山黒部アルペンルートは、富山県中新川郡立山町の立山駅と、長野県大町市の扇沢駅とを結ぶ交通路であり、1971年6月1日全通した国際的にも大規模な山岳観光ルートである。 当然の話しですが、この一大観光地である立山は、GWともなれば「立山・雪の大谷ウォーク」目当ての観光客やBCで大変な混雑となります。 しかし、純粋な登山者となると雄山を除いては意外と少なく、静かな冬山を楽しむ事が可能なのです。 私はここ数年、毎年GWになるとここ立山を登り、その年の雪山シーズンを終えるようにしてきました。 例年ではカレンダー通りのGWの日程に縛られ、天候が悪くてもそれなりの条件の中で立山を楽しんで来ました。 良い年もありましたし、ほとんど登山にならないような、大変厳しい年になった事もあります。 渋滞・混雑・乗り物嫌いの私ですが、それを抑えてでも、毎年惹きつけられる魅力が、ここ立山にはあるのです。 さて、今年は生活環境が大きく変わり、天候優先で入山することが可能です(^^) 平日の立山を目一杯楽しむぞ!! 1つは、長野の扇沢を起点とし、トロリーバス・ケーブルカー・ロープウェイ・トロリーバスを乗継、室堂に入るルート。 もう1つは、富山の立山駅を起点とし、ケーブルカー・立山高原バスで入山するルートです。 前者は自宅から比較的近いので車での移動は楽ですが、その後の乗り物の乗り継ぎが大変煩雑となります。 都度、チケットを購入する為に並び、観光客にもまれながらの移動となる上、黒部ダムの上を歩かねばなりません。 大きな荷物を持っている時や雨天時には精神的にも肉体的にもヘロヘロになります(^^; でも一般の観光客はこちらの方が楽しいのでしょうね(^^) よって、運転は大変になりますが、私はいつも立山駅から入山することにしています。 この後「晴れ」の予報でしたが、朝から霧雨が降りテンションは低め・・・。 ほんとに晴れるのかなぁ(^^; そうそう、この立山駅を利用する場合、もう一つ大きなメリットがあります。 2年程前からwebでチケットを予約出来るようになったのです(^^) 詳しくはこちらをどうぞ(ここをクリック) 今回も旅のお供はK嬢です。 よろしくね! 7:00発のケーブルカーで、美女平を目指します。 いつも混雑している立山駅しか知らないので、この空きっぷりにちょっと拍子抜け。 大きな荷物を持っている場合、300円の荷物券が別途必要です。 尚、この券は売り子さんが売りにきてくれるので、列に並んでいて大丈夫です。 天気はご覧の通りでしとしとと嫌な雨が降っていました。 ううう・・・ バスは左側に座ると、立山杉や称名滝、そして大日連山・劔岳などを良く見ることが出来ます。 右側だと薬師岳や日本海などが見られますのでお好みでどうぞ(^^) まあこの日は何にも見えませんでしたけどね(^^; 観光客の受け入れ準備前だったようで、観光地にありがちな写真を撮ってくれるサービス(?)や、規制線などは一切ありません。 お? 日本海側は青空だ(^^) それに人が少ない・・・。 さあ、行ってみましょう!(^^) なんじゃこりゃ、人がいないぞ(笑) 平日って素晴らしい!! 話には聞いていましたが、今年の雪壁は最も高い所で19m、私の知る範囲では最高の高さです! すげ~!! でも「最高点」を示す名物看板も未設置ですけどね(^^; K嬢は大はしゃぎで写真撮りまくりです。 しかし、あまりに雪が無いので驚きました。 例年もう少し遅い時期であっても、稜線上の岩はほとんど見えません。 今年は本当に雪解けが早いんだなぁ。 嫌なトラバースがいくつかあるのでちょっと心配していましたが、今年の状態なら安全に縦走出来るかな? いやー満足満足。 この奇跡の一枚を撮り終えて、観光客から登山者に戻ります。 この日の予定は、雷鳥沢キャンプ場への移動のみです。 たったCT1.0hの楽勝計画ですが、数日分の食料とアルコールを詰め込んだため35kg・・・。 ザックを背負う時、変な声が出てしまいます(笑) お、重もてぇ~。 ミクリガ池までは緩い下りとなります。 歩き初めて早々、腰まで踏み抜いたK嬢の写真があるのですが本人の名誉のため掲載を自粛(笑) 向こうに見えているハイマツは、最も大きい雷鳥繁殖地の一つです。 あの場所にはあまり人が向かわないのでお薦め(^^) でかいレンズを持った 今は繁殖期の始まりの時期です。 そのため、ほぼつがいでハイマツの側にいます。 目の上が赤いのがオスで見張役。 よって、そのすぐ側には・・・・ 呼び合う時には甘えた鳴き声を出すんですが、文字では表現出来ません(^^; 雷鳥を探す場合、ハイマツ周辺であることが大前提です。 でも一番確実なのは、でかいレンズを持った「おっさん達」を探すことです(笑) さあ、ここからはちょっと下って地味な登り返しだよ。 頑張ろー! 今年はちょっとガスが多いかな? 『雷鳥荘』周辺は、雪が黄色く染まっていました。 これが平日の良さか・・・。 雷鳥荘まで来れば後は下るだけ。 クソ重たい荷物ともおさらばです(T_T)ウレシイ テントは2張りのみ。 雪から掘り出されているのが管理棟です。 さあ、どこにテントを張ろうかな!! K嬢が「点」にしか見えない(^^) 貸し切りじゃ~!! さあ、働け働け~!!(笑) 無風の大晴天の中で昼寝!! これが一番の贅沢であり、正しい山時間の過ごし方です!! 料金は一泊500円、二泊以上は何泊しても1000円と、とってもリーズナブル。 蛇口からは常に美味しい水が流れ続け、トイレはなんとペーパーも流せる水洗!! とても清潔で匂いもしません。 ここを日本一のキャンプ場だとする人が多くいるのにも頷けます(^^) 但し私にとっては難点が一つあるのです。 それは、アルコールの販売が無いこと・・・。 購入するには少し離れた雷鳥沢ヒュッテまで歩く必要があります(T_T) だから背負って来たんですけどね(笑) K嬢がお目覚めなので、少し早いけれど夕食を作ります。 雪山の夜は急激に気温が下がります。 早め早めの準備がお約束です(^^) 締めはうどん(^^) 美味かったなぁ~!! あ、調理担当も私です(笑) 夕食の後は美しい景色を眺めます。 日本海に沈んでいく夕日とアーベントロートに染まる立山が息を呑む美しさです。 左2つのホイップクリームを越え、一番右にある「奥大日岳」を目指します。 今年の立山において、最も雪山らしい山であると言えるでしょう。 クラックや大きな雪庇が見られますから、正しいルート選択が重要です。 さあ、明日に向け、今日は早く寝ましょう!! おやすみなさ~い!! 先日書いた「エアーランタン」(ここをクリック)ですが、一晩中十分な輝度が得られていました。 12時間は点灯している様なので(その前に朝になっちゃった!)、今後のマストアイテムとなりそうです(^^) 軽量化した分、ビールが1本増やせるな。ニヤリ 『奥大日岳』編へと続きます・・・(こちらをクリック)
by yama-nobori
| 2015-04-27 10:07
| 登山 2015
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Comments(3)
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sugishoo at 2015-04-27 21:55
こんばんは、ゆたかさん
4月の寒空、長雨が丁度明けた頃ですかね? 山の上はどうか知れませんが、東海地方はそれ以後晴れの日ばかりですよ! 楽しい雪山登山になりそうですね? 山頂には雪が少ないですが、雪の大谷は19mの過去最高のたかさですか? K嬢にはGWの、立山の観光と雪山を充分に楽しんで貰って下さい。
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sugishoo at 2015-04-27 22:04
PS:
雷鳥の見事なまでの雪に溶け込む白さ、それに番いとよくぞカメラに収めましたね!
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yama-nobori at 2015-04-30 09:12
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