③南アルプス最南端の3,000m峰を目指す@聖岳 2014.08.30~31


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聖平小屋で楽しい一時を過ごした②からの続きとなります・・・。







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これが、2日目のルートと高低図になります。



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トイレから戻ったあとは、うとうとを繰り返します。
やっぱりテントの方が良く眠れるなぁ(^^;

ストーブが消えて寒さを感じ、目が覚めた24:00頃、なかり激しい雨音が聞こえ始めます。

こうなるともう気になって眠れません。
空耳であることを願って、そっと外を見に行くと・・・土砂降り(T_T)
でも、ここまで来て山頂を踏まずに撤退するのは無理。

既に準備してあった装備を思い出し、アタックに最低限必要なものだけを思い浮かべます。
みなさん眠っているのでガサガサするわけに行かないので、頭の中で装備やルートのシミュレーションを繰り返します。

そして元々起きようと思っていた2:30、状況確認の為、表に出てみると・・・。

満点の星空です!!!
やった~~~~!!!



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菓子パンを頬張り、身支度を整え、予定通りの3:00に小屋を出発しました。

久しぶりのヘッデン山行です。
リアルプーさんに遭わないよう、鈴を鳴らして進みます。

かなりの斜度があるようでしたが、真っ暗で何もわからないままズンズン登りました。
雨上がりなのに湿度が低く爽やか。ほぼ無風状態だったので快適な登山です。



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とても調子が良かったのでノンストップ。
東の空が微かに明るくなった4:30に山頂に立つことが出来ました(^^)

お墓みたい(^^;



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嬉しいなぁ~。
ここが南アの一番南にある3,000m峰かぁ。

去年は目の前の赤石岳から聖岳を見たんだっけ。
あの日の決意が叶ったよ。



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実は、聖岳から一番楽しみにしていた眺めが、この赤石岳だったのです。

でも今回はこれが限界でした。
この後すぐ、ガスに包まれ、一度も頭を出してはくれませんでした。
ある意味、奇跡の一枚です(^^)


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動かずに山頂にいると恐ろしく体が冷えてきます。
ジオライン2枚、フリース、ウィンドブレーカーを着込みました。

ちょっと早く来すぎちゃったかな。



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うーん、赤石岳のいけずぅ~!!



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そしてこれがご来光もどき、精一杯の朝日です。

でも、数時間前の土砂降りを思えば上出来ですよね(^^)

いいよ、また絶対に来る。
こんなに良い山、一度だけしか登らないなんて勿体無いもん。

それに長野側が開通したら日帰りで問題ないし!?



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赤石岳側はガスで何も見えませんでしたが、南側のガスは切れました。
昨日歩いてきた縦走路、手前から上河内岳、茶臼岳、そしてイザルガ岳に光岳も見えています。

なるほど、、、上河内岳からは確かに一気に下ってるわ。
あれだけ下れば植生も変わるよね。
よく見ると二重山稜も確認出来ました。



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出発してきた聖平小屋が良く見えます。



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手前の丘みたいな山が小聖岳です。

いいねー。南アだねー。
森林限界が高いので山頂付近まで緑があるんです(^^)



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御嶽山もうっすら。


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はぁ・・・帰りたくないね。
ってか、住みたいね。



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何度も何度も振り返ります。
小聖岳からの聖岳が素晴らしい。



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よし、易老渡(長野側)の開通、待たなくていいや。
茶臼からの景色も見たいし、また畑薙から入って、あの光岳に登ろう!!



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素晴らしい山でした!
ありがとうー、聖岳!!


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暗くて何もわからなかったけれど、こんなに美しいところを登ってきていたんだね。



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また必ず戻って来ることを誓いました。



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さあ、小屋に帰ろう。

復路は聖沢登山口にやってくる、井川観光バスを利用します。
時間は10:00と13:00の2回。
頑張れば間に合いそうでしたが、安全を見て13:00に乗るつもりです。

ちなみにそのバスに乗る為には、井川観光系列の山小屋に泊まる必要があります。
実は今回の小屋泊まりはその為だったのです。



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小屋に戻ると、もう登山客は一人もいませんでした。

部屋の中は既に片付けられ、気持ちのよい陽の光が差し込んでいました。



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ちなみにこちらが、荷物を置かせて頂いてあった冬季小屋。

こんな快適そうな冬季小屋は見たことがありません。
雪が付いたら来てみたいな(^^)



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バスの時間にはおそらく余裕で間に合うと思われたのでビールを一本(^^)
青空のもとで飲むビールはやっぱり最高!!

それにね、スタッフさん達が楽しげに笑いながら、テキパキ仕事をしてるんです。
なんだかそれを見ているだけで気持ちが良くって。

ビールだって、ざわざわ外まで届けてくれたんですよ。


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悪天続きだったから、やっと寝袋を干せたみたい。
良かったですね(*^^*)



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そんなみなさんのお姿をいつまでも見ていたかったけれど、下山を開始します。

お世話になりましたー!!
仕事に困ったらぜひ働かせて下さいねー!!



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再訪を誓い、自分史上最高な山小屋を後にしました。
帰りたくなかったな。



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しばらくは澄み切った清流に沿って進んで行きます


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北八ヶ岳の様な雰囲気の樹林帯を超えると、始まりました・・・。
また、あのアップダウンが(^^;

しかもかなり長くて斜度がきつい・・・。
登っている割合が多いくらいの下山(^^;

うへぇ~、最後まで凄いわここ(笑)



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そして次第にガスに包まれて行きます。

この日の天気予報は下り坂。
午後には雨が予想されていました。



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おそらくここは滝見台と呼ばれる場所だったのでしょう。
眼下に素晴らしい滝が見えていました。
こんな目のくらむような高さから見下ろす滝は初めてだったので感動しちゃいました。



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今日も誰にも会いません。
静かで、美しい光に溢れた森の中をただただ歩きます。



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なんて美しいんだろう。

次はいつ、ここに帰って来ることが出来るのだろうか。


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ある程度まで標高を下げると、大きく登り返すことはなくなりました。
途中何度かガスに包まれ、雨が落ちてきちゃうのかな?と心配になった場面もありましたが、標高を下げるとそれもなくなります。



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陽光が差し込み、益々美しくなるトレイルにご機嫌です。



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トレイル上には、昔の木材加工小屋の跡地や、運び出しに使われたであろう古いワイヤーなどが落ちています。
今回利用しなかった便ヶ島からの登山道は、木材運び出しの森林鉄道の跡地、そのものです。

この日歩いたトレイルにも沢山の歴史があるのでしょうね。
古い地図や山の歴史にも興味津々な私です。

時代が変われば常識も変わります。
昔は、ゴミを小屋の周りにキッチリ埋める事こそがマナーであり、常識であったようです。

事実、現在でもそういったゴミの掘り出しは続けられているようですし、廃道にある小屋跡地には、地面からゴミが顔を出していたりもします。
私はそういう古いゴミにも惹かれてしまいます。

甲武信岳という山には、近丸新道と呼ばれる廃線跡を利用した登山道があります。
最後の吊り橋を過ぎてからの登山道は、近丸新道にそっくりで、まるで同じ所を歩いているかのような錯覚に陥りました。




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そして、長かった聖岳縦走の終着点『聖沢登山口』が見えてきました。

やり遂げた充実感と嬉しさ、楽しかった山行が終わってしまう寂しさがこみ上げてきます。



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11:00、下山完了!!
バス到着の時間までは2時間もあります。




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近くの沢に行き、頭を洗い、冷たい水を飲んでリフレッシュ!!
あまりに美味しい水だったので4L程汲んで帰りましたよ(^^)

汚れた靴などの装備も洗っておきました。



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私の他には2名の「聖会」(山岳会)の会員さんがいらっしゃいました。
アルコールバーナーで湯を沸かしコーヒーを淹れつつ、貴重なお話をたくさん聞かせて頂きました。

山岳会への入会まで誘って頂き、ここ数日間、心が揺れまくっています(^^;
どうしよぉ~。



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下山途中に数パーティーを追い抜きました。
その方々も無事に下山され、山の話に華を咲かせていたら、あっという間に2時間が経ちました。



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下山届を運転手さんに提出し、バスに乗り込みます。



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悪路が40分間続きます。
ガタガタとかなり揺れますが、疲れていたので何度もウトウトしちゃいました。



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そして13:45、無事、沼平ゲートに到着です!!

登山靴を脱ぎサンダルに履き替えると、心からほっとしました(^^)
そして、予め冷やしておいたジュースが美味かった~!!

おつかれさま!!>自分

結局この日は、雨に降られることはありませんでした。
少々ロングで無茶な計画ではありましたが、なんとか無事に下山することが出来ました!!

温泉で汗を流そうかとも思いましたが、これから長い林道の運転と高速が待っています。
順調でも4時間の道のりです。少しでも早く帰路につくこととしました。

さあ頑張って帰ろうか!


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※畑薙第一ダムを真上から
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※畑薙臨時駐車場

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※富士見峠

畑薙を離れ、新静岡ICを目指し狭い林道を走り続けます。
夜間1台も走っていなかった車も、昼間には交通量が増え(とは言っても対向車は全部で10台程度だったかな?)、ヘッドライトの灯りが無いため余計に運転が疲れます。

はじめは順調だった東名高速の運転も、厚木ICの手前でピタリと動かなくなり数時間・・・。
複数箇所の事故が原因だったらしいのですが勘弁して下さい(T_T)

結局自宅まで6時間かかりました。
ふぇ~。

翌日は久しぶりに筋肉痛でした。
なかなかハードな山行でしたが、こんな風にBlogを書き、撮った写真を眺めていると、またすぐにでもあの山域に戻りたくなります。

今回見ることが出来なかったガスの無い景色。
歩かなかったルート。
未踏の山々。
そして、あの聖平小屋のスタッフさん達や、南アに集まる登山者達に会いたくなるのです。

山でお会いしたみなさん、素敵な時間を本当にありがとうございました。
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by yama-nobori | 2014-09-04 13:23 | 登山 2014 | Comments(4)
Commented by cyo-suke at 2014-09-04 19:53 x
いいなぁ~
聖、いいなぁ~

光は年内にやっつけるんですか?
易老から登るのきついなぁw
んでも、付き合いますよ。
光小屋で会いましょう。
Commented by sugishoo at 2014-09-04 22:14
お疲れ様でした、
今回は雨も上がり、聖岳山頂からのご来光も見せて頂きありがとうございました。
写真の赤石岳〜塩見岳を縦走すると前回の間ノ岳ですよね?
今、時代は南アルプスですよ!
今度、NHK「金とく」番組で9/12は穂高縦走ですが、
9/19 まるごと南アルプス
9/26 白峰三山縦走
と放送予定です。(東海地区限定の様ですが)

山仲間さんは繋がりがどんどん出来て、羨ましい限りですね。

PS:小生、ボーイスカウトに20年以上世話になりましたが、殆んど団運営の事務方で原隊経験が無く技術力は全く有りません。
だけどもアウトドアの興味だけは、この年になっても旺盛です。
今後とも、よろしくお願いします。

Commented by yama-nobori at 2014-09-10 14:53
cyo-sukeさん、レス遅れてごめんなさい。

光岳やっつけたいかも。水の確保が問題ないなら小屋が閉まってから行きたいな。
自分はたぶんまた畑薙から入って、かつてあったらしい廃道を歩いて茶臼岳を越えて
光小屋を目指すと思います。まさに変態w

このまま二人で車を交換して中間地点で落ち合うような縦走ができたらいいのにw

そうそう、二軒小屋周辺の紅葉は日本一らしいですよ?
あの辺り、気になる場所が多すぎる!!
Commented by yama-nobori at 2014-09-10 15:19
sugishooさん、お返事遅くなり申し訳ありませんでした。

>今、時代は南アルプスですよ!

いいですねー!!w
でも、あまり宣伝されないで、便利になり過ぎない、静かな南アの
ままであって欲しいかなぁ(^^)

>山仲間さんは繋がりがどんどん出来て、羨ましい限りですね。

あまり社交的な方ではないので友人は少ないのですが、バシッと相性が
合えば、とことん付き合うという感じでしょうか。良い仲間が増えました!

20年以上のボーイスカウト歴がおありなんですね!
たくさん素晴らしい御経験をされたんでしょうねぇー。
ボーイスカウトは子供の頃からの憧れでした(^^)
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