2014.08.01(金)~03(日) 白峰三山縦走①~タカネマンテマに逢いに行く♪


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環境省のレッドリストで「絶滅危惧ⅠA類」という最高ランクに区分されている高山植物、『タカネマンテマ』をご存知でしょうか?

現在では北岳のある場所でだけ見ることが出来る、非常に逢うことが難しい高山植物の一つです。
キタダケソウ程の知名度が無いため、盗掘などにあってもさほど騒がれることが無かった事が、ここまで数を減らした原因であるとも言われています。

スイカの様な部分は『萼筒』(がくとう)と呼ばれます。この萼筒の先に、小さな1mm程の淡紅紫色の花が咲きますが、1週間程で消えてしまいます。

ちなみに、山屋さんの間では通称「ウリ坊」と呼ばれます。そっくりですよね(*^^*)

私は数年前に見て以来、もう一度会いたくて会いたくて、ずっとこの時期を狙っていました。
タカネマンテマ開花の情報は全くありませんでしたが、自分の勘と経験を信じ、今シーズン3度目の北岳に向かいました。

そうそう、農鳥小屋で売られているバンダナは、このタカネマンテマがモチーフになっているんですよ(^^)/






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会社を早退し野暮用を済ませ、今シーズン3度目となる奈良田に到着。
前回の北岳は7.12~13だったので3週間ぶりの再訪となります。
しかし北岳好きだねー。トータル56回目ですよ?(^^;

14:45発のバスに揺られ広河原へ向かいます。



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平日の遅い時間なのでガラガラ。
いいねー平日(^^)

過去何度もこのバスに乗っていますが車掌さん(?)のおばさんおねぇさんはいつも同じ人です。
運命感じていいですか?



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15:36着。
はい、誰もいません。
初めてだったら不安になりますね。

ハイシーズンの土日の朝は、ここが身動きが取れない程の人で埋まります。
※後日ヤマレコで確認したらエライことになっていました・・・(^^;





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おー山頂見えてますね。前回より雪渓がかなり後退してる。
ちょっと雲行きが怪しいので先を急ぎましょう。




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いつものように北岳山荘で水を補給し15:48スタートです。

そうそう、前回は息子さんと一緒に、ここで野菜カレーを食べました。
ちょっと前の事なのに妙に懐かしく感じます。




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あ、この看板。
下山してくるときに息子さんが読んでたっけ(^^)




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シモツケソウ『下野草』


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今回も前回同様、最短コースの御池小屋ルートを選択します。
調子が良ければ、ここから1.5時間程で小屋に到着します。

出発時間が遅いのでこの日の行動は御池小屋までの予定です。




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かなりの急登ですが、誰もいない登山道は自分のペースで歩くことが出来て快適です。
テン泊の重装備なので汗が吹き出しますが辛くはありません。



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登り続けると、そこかしこで前回一緒に登った息子さんとの思い出が蘇ります。

往路復路共に休憩したベンチでは、励ましたり、行動食を食べさせたりしたことを思い出します。
歩幅が小さいので頑張ってまたいでいた岩や梯子、手がかりに掴んだ木なども思い出します。
『この木、ツルツルしてて気持ちいい~♪』なんて声まで蘇りました。



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一緒に見た銀竜草も数は減りましたがまだ咲いていました。



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急登が終わり小屋が近づくと風が変わりました。
ほどなくして小雨となります。



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小屋まであと5分くらいの位置だったでしょうか、小雨は本降りの夕立へと変わりました。
ギリギリセーフであまり濡れること無く御池小屋に逃げこむことが出来ました。
17:57、広河原から丁度2時間でした。



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あまりに激しい雨だったのでテント泊を止め小屋泊まりを検討しましたが、かなりの混雑だったので雨が止むのを待ち、予定通りテン泊することとしました。



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御池小屋には立派な軒先があり、そこで自炊が可能です。
目の前には水道があり、無料の南アルプス天然水を使いたい放題です\(^^)/

この日は野菜たっぷりの塩バターラーメンを食べました。




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翌朝、早朝からの行動に備えて早めに就寝・・・。



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朝食を食べテントを撤収、身支度を済ませると4:45。
怖いくらいに美しい朝焼けです。

しかし、この異常なまでの美しい朝焼けは天気が崩れることを意味しています。
経験上、特にピンクが強い時は必ず雨です・・・。
冬なら吹雪・・・。




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それでもしばらくの間は天候がもちそうです!
池山吊尾根と北岳バットレスが朝日に照らされ輝いています。




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ほどなくするとツアーの方たちが出発準備を始めました。
うわぁ~渋滞に巻き込まれる。
急げ~出発だぁ~!5:30




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小屋横の草スベリルートに取り付きます。
しかしこの景観の変化には驚きました。
だって3週間前にはまだ緑の姿なんて全くなかったから・・・。




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これが3週間前の同じ場所です。


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タカネグンナイフウロ『高嶺郡内風露』


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ミヤマハナシノブ『深山花忍』。
北岳と鳳凰山、白馬岳にしか咲きません。
名前からして美しい。



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マルバダケブキ『丸葉岳蕗』


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オトギリソウ『弟切草』。止血の薬草です。

草スベリもなかなかの急登です。
花達に力を貰いながら標高を上げていきます。




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あ、ここは、元気な息子さんの背中を追いかけて『ひぃ~ひぃ~』言いながら登った場所だ(^^)



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前回の写真を確認してみると・・・。
うん、やっぱりそうだ(^^)



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だいぶ登ってきたなぁ~。
あ、でもやっぱり天気が崩れる雲が出てきてるね。
急がなきゃ。



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これは昨年隆盛を極めたコバイケイソウの葉。
この花が咲かない年は天候が安定している説を信じているのですが今年はどうなるでしょう?


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シナノキンバイ『信濃金梅』


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ハクサンフウロはどこにでも咲いているけれど『白山風露』って漢字が素敵。



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もう花達のピークは過ぎていたけれど、この日もたくさんの高山植物に出会うことが出来ました。
草スベリのお花畑も鹿の食害でずいぶんと減ってしまったけれど、この先もずっと楽しめるといいなぁ。

そんなわけでいよいよ稜線に飛び出します。
何度来てもドキドキワクワクな瞬間です(^^)



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うひょー!

大好きな小太郎尾根を辿り、北岳肩の小屋を目指します。



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あ~何度来ても素晴らしいな。
私の『山』の原点です(^^)


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噴火してるみたい(^^)



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8:10、北岳肩の小屋に到着。
この時点では人も少なかったので、前回お会いする事の出来なかった森本さん(小屋のご主人)とおしゃべり出来ました。
昔、いろいろとお世話になりましたm(__)m

小屋の屋根と看板の色をどうして変えてしまったのか、その疑問も解けてスッキリ(^^)



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キタダケソウにも逢えました。
これは森本さんが雪をかぶせて開花を遅らせた、今年、世界で最後の一輪です。
ありがとうございました(^^)/


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この日は北岳を越え、間ノ岳も越え、農鳥小屋のテン場まで歩く長丁場です。
先を急ぎます。



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先日歩いた中央アルプス がよく見えていました。
以前はあれほどわからなかった中央アルプスですが、一度歩くと山座同定出来るようになるのが不思議です。
あの稜線を右から左に歩き通したんだよなぁ。こうして見ると長いなぁ・・・。



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白峰三山の一座目、北岳山頂です。



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人が多かったので証拠写真を撮りザックも降ろさずスルー。



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間ノ岳を目指します・・・が、あ、、、ガスが。

私は間ノ岳とはどうにもこうにも相性がよくありません。
過去訪れた時はすべてガスか雨です。今回は如何に?

ちなみに白峰三山の縦走路は日本一長い3000mを下回らない稜線です。



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そしてついにタカネマンテマに出会うことが出来ました。
詳しい場所については公表を控えますがなんとか見つけることが出来ました。
ただ花については数日早かったのかもしれません。先っぽの淡紅紫色の花はまだ開く前でした。

でも、大満足。あ~来てよかった(^^)



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やっと見つけたタカネマンテマに大満足でしたが、もしかしたらまだ他にもあるかもしれないし、他にも会いたい花があったので北岳山荘へのトラバース道へと寄り道します。



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雪がつくとちょっと嫌なトラバース。


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キタダケトリカブト

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タカネナデシコ

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ミヤマムラサキ『深山紫』。

これこれ!!
この花が見たくてトラバースに入りました。やっぱり咲いてたよ(^^)/


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案の定、天候が崩れそうになって来たので先を急ぎます。
北岳山荘をスルー。



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中白根山もスルー。



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12:34、間ノ岳手前で予定通り(?)雨が降り出しました。

さあ、今回こそ間ノ岳からの展望はあるのか!?
そして、あの親父さんのご機嫌は如何に!?


長くなってしまったので続編②に続きますね(^^)



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by yama-nobori | 2014-08-05 15:52 | 登山 2014 | Comments(4)
Commented by akko-kornblume at 2014-08-05 16:01
ゆたかさん、こんにちは!

北岳がただの通過点だなんて(笑)
私はここまで来ただけでもう死にそうにぐったりしてましたよ(^-^;
56回目ってすごいですね。
私は一回行ったっきりで、下山した時2回目は無いなって思った唯一の山です。
ま、あの時は旦那の会社の後輩夫婦山岳部&ワンゲルの強者と一緒だったから
もう全然ついていけなくて辛かったの。
だから今度は楽しんで歩けたらいいなって思ってます。

会いたい花に会えて良かったですね。
それにしても北岳はやっぱり花の山ですね!
素晴らしい!
Commented by yama-nobori at 2014-08-05 16:17
ああっ!矢車草さん、さっそくのコメントありがとうございます!
実はまだ校正中で何度も何度も書きなおしている最中でした(笑)

時々写真が歪んだり、文字の色が変になっていたり・・・。
まだちっとも慣れません>エキサイトブログ(^^;

そうですか、次回は是非、相棒さんとご自分達のペースで登られては如何でしょう?
早川尾根を歩き通せるんですから全然問題ないですよ(^^)/

花の大好きな矢車草さんには最高の山行になると思いますよ!
Commented by sugishoo at 2014-08-05 20:47
こんばんは、
いつも、素敵な写真と解説ありがとうございます!
写真を見て、解説読んで、それだけで自分がご一緒してる気分です。
それだけに、心配と不安で胸がキュンキュンと痛みます。
乞う、続編お願いします!
Commented by yama-nobori at 2014-08-05 23:12
ugishooさん、こんばんは!
こんな辺境のBlogにコメントを寄せて戴きまして、本当にありがとうございます(^^)

それからそれから、初めてのファン申請をありがとうございました!!

それがとっても嬉しくって誰かに自慢したかったのですが、このBlogを書いていることをリアルな友人には恥ずかしくて話をしていないので、ただただ胸にしまっておりました(笑)

後編、喜んで頂けるよう頑張ります!(^O^)
遅筆でごめんなさい。
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