春爛漫③蜂城山・塩の山・さくら観光 2017.04.15(土)~17(日)



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毎年楽しみにしている桜を見るため、東から西へと山梨県内を移動する。
第三部のスタートです。

第二部の記事へはこちらからどうぞ。






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まず訪れたのは韮崎市。

韮崎段丘の畑の中、こんもりと盛り上がったわに塚と呼ばれる塚がある。
「日本武尊」の王子「武田王」の墓とも言われるところから「王仁塚」とする説や、塚の形が鰐口に似ているので「鰐塚」とするなど諸説ある。

その塚の中心に樹齢300年を超す見事な一本桜が立っている。



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年々訪れる人が増えているためであろう。
この年からは立派な駐車場が整備されるようになっていた。

夜に眺めるならば、少し距離を置くと良いだろう。
周囲の暗さと相まって、ライトアップされた桜が妖艶な美しさを魅せる。

風の吹くとても寒い夜ではあったが、多くの方々がカメラを向けていた。
見事な満開だった。



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再び西へと移動を開始する。

次に訪れたのは北杜市白州町の森の中。
日本三大急登の一つに数えられる黒戸尾根の起点となる尾白川渓谷駐車場(竹宇駒ケ岳神社)にやってきた。



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今夜はここにテントを張ってプチ宴会。
実に簡単なキャンプだったが、Sくんが息子くんを弟のように可愛がってくれてとても楽しそうだ。
相手が高校生なので親父公認とはいえあまり飲ませなかったが一人で軽く飲んでシュラフに潜り込んだ。



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爽やかな朝の光にスッキリと目が覚めた。
珈琲を煎れているとSくんがテントから顔を出した。
息子くんは未だ蓑虫状態で夢の中。



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尾白川を二人で散策することにした。



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竹宇駒ケ岳神社を通り抜け吊橋を渡る。
花崗岩に磨かれた煌めく尾白川は、水の存在を忘れるほどに透明だ。



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甲斐駒ヶ岳は未踏だというSくんが道標を見つめ目を輝かせている。

私が初めてここから取り付いたのは何年前だっただろうか。
当時はまだ五丈小屋が建っており、七丈小屋のたなべさんは若々しかった。



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春浅い千ヶ淵の深みを見つめ引き返した。



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良い写真が撮れたかな?



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テントに戻ると息子くんがようやく顔を出した。
朝食を作ると美味い美味いと二人揃って良く食べた。

なんだか良いね、こういう時間。



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天気は最高。
さあ、今年もあの桜に会いに行こう。

通い慣れた裏道を進み、秘密の場所に車を停める。



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訪れたのは日本最古の桜とされる「山高神代桜」。

この場所に通うようになってから、もう何年目になるのだろうか。
こいつもすっかり大きくなった。



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山友と山へ出かけるようになったし、カメラにも興味があるみたい。



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この日は全てが完璧だった。
手前の水仙は清々しく、背後の鳳凰山~甲斐駒ヶ岳は神代桜を引き立たせる屏風の如く青空に白かった。



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かつてその全てが最良のタイミングであったわけではない。
花の咲き具合は勿論のこと、天候に恵まれない年も多かった。



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彼等の人生もきっと同じだろう。



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長い歲月には良いことも悪いことも起きる。

自分の選んだ場所にどっしりと根をおろし、神代桜の様に人々に愛される花を咲かすことのできる人間は数少ない。
彼ら自身の選択の先に咲くのは、一体どんな花なのだろうか。

『ハードルは高ければ高いほどくぐりやすくなる。』という格言を掲げて有名になったお寺が八王子にある。
気張ってばかりでは疲れてしまう。
時には避けてしまうことも大切だ。

姿形はどうであれ、優しい風の渡る明るい場所で花開いて欲しいと願う。
情けないことだが、願うこと以外にしてあげられることは、もうあまり多くはない。



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各々のカメラで春を楽しみ、お馴染みのスモークを食べて神代桜を後にした。




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その後は再び、わに塚の桜に立ち寄った。



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ライトアップされた姿より昼間の方がずっと良い。



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少し霞がかかっていたが、今年も八ヶ岳との定番アングルで撮ることができた。



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来年も遊びに来よう。
花と土、太陽の薫る山梨の春は実に良い。



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素晴らしいお天気が続いていたので山中湖までのドライブを楽しみ帰路についた。


ゆっくりと変化する色を伴い四季は巡る。
私は既に数十回、同じ色彩を目に焼き付けこれまで生きてきた。
なのに今日、春の色彩の豊かさを初めて知ったかのような錯覚に陥った。
唐突に季節外れの写真を眺めていたからだろうか。
同時に感じることとなった冬の暗さが心に重い。

数日前、南アルプスの山頂で幕を張った。
高峰で迎えた厳冬の朝は、その厳しさと引き換えに涙するほどの美しさだった。
しかし色彩溢れる季節の山が私は好きだ。
白銀に眠る冬山は来るものを拒むが、春の山には招かれているかのように感じさえする。

四季のある日本に生まれて良かったと心から思う。


おしまい。


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by yama-nobori | 2018-01-09 21:08 | 登山 2017 | Comments(0)
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