なごり雪②@権現岳 2017.04.02(日)


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山頂を目指す第二部のスタートです。

第一部の記事へはこちらからどうぞ。





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10:00、「三ツ頭」(2580m)登頂。



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眼前には八ヶ岳南部の巨峰達が立ち塞がる。



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主峰、赤岳は流石の迫力だ。



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権現岳も負けてはいない。
南側から望む権現岳は鋭利な尖塔を空に突き立て登山者を拒む。

冬季権現岳の核心部は、その時々で難易度が大きく変化する山頂直下のトラバースにある。
今日はどんな雪が付いているのだろうか。



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私も疲れていたが、S君はかなり疲労していたようだ。
きっと車中泊で睡眠に失敗したせいであろう。いびき...ごめんよ
珍しく「ここで敗退してもいいかも。」などと寝言弱音をほざく漏らす始末である。

もう少し休んだら頑張ろう。



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長めの休憩をとっていると2人のソロ登山者が現れた。
2・3言葉を交わした後、彼等は丁寧にトレースのお礼と共に頭を下げ、山頂へと進んで行った。

全行程の8割程のラッセルを行った我々ではあったが、彼等の紳士的な振る舞いのお陰で気持ちよく後続に回ることが出来た。
正直疲れていたし、山頂を競い合うのも嫌だった。

ここからはトレースを借りることができる。
気持ちの良い山屋達に感謝である。



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樹林帯まで標高を落とし、いよいよ権現岳へ取り付いた。
赤岳とはしばしのお別れとなる。



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斜度は強い。


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徐々に網笠山が左手に近くなる。



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先行者に追いつきそうになったので何度か待機し距離をとった。



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核心部の手前でザックをデポ。
最小限の装備で山頂へ向かう。



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いよいよ山頂直下の核心部が現れた。
雪の状態が悪い時には、この岩峰を直接登ってしまうのがこのルートの定番だ。



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再び先行者へ追いつくと、1名が熟練の足運びでトラバースを開始した。
雪質は安定しており、落ちてもさほど大きな事故にはつながらない状態であるようだ。



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しかしもう1名は動き出そうとはしなかった。

聞けば、驚いたことにアイゼンを携行していないのだという。
勿論保証することは出来なかったが、つぼ足でも問題ないと思われたためサポートしましょうと誘ってみたが、敗退を決めたようだ。

山頂までは、僅かに15分の距離だった。



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我々もトラバースで核心部を抜ける。



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すると先行者が待っていた。
そして、先に登れと言う。

そう、この日の初登頂を我々に譲ってくれたのだ。



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今度は我々が頭を下げ、清々しい気持ちで頂へと向かう。



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檜峰神社に手を合わせれば、山頂はすぐそこだ。



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11:35、「権現岳」(2715m)登頂。
展望以上の素晴らしいものを心に刻み込んだ、今シーズン最初で最後の権現岳だった。



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3人で代るがわる記念撮影を行い、長い時間をかけて展望を楽しんだ。
過去いろいろな議論を呼んだ山頂標も、今ではすっかりこの頂に馴染んでいる。



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白いギボシが秀麗だ。



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赤岳は残念ながらガスに隠されてしまった。



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冬の幕営地、編笠山山頂。
やはり雪は少ないようだ。



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大好きな権現小屋は、今年も雪の重みに耐えていた。

権現小屋の詳細についてはこちらからどうぞ。



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雪に埋まる山梨百名山標柱。



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ギボシに行こうとS君を誘ってみたが断られた。



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暫くすると赤岳のガスが抜けていた。

これには皆で大喜び。
権現岳は実に相性の良い山だ。



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山頂を離れようとすると敗退を決めた1名が登って来た。

やりましたね!
登頂おめでとう!
この日はトライした全員が頂に立つことができたのだ。



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急ぐ必要も無かったのでトラバースを終えのんびりしていると、先程の二人が下っていった。



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彼らの姿が徐々に小さくなる。

我々もそろそろと下りようかと立ち上がった矢先の出来事だった。
先行する彼らのすぐ側で、黒いものが動いているではないか。

「やばい。熊だ。」



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彼らもそれに気付き、距離を保ちながらやり過ごしたようだ。



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ピッケルを握りしめ、血生臭い想像を膨らませながら恐る恐る近づくと....



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ありゃりゃ。
熊じゃなかった。

「ぽち」と名付けたカモシカは、今も元気に過ごしているだろうか。



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三ツ頭からは何度も振り返り、冬季八ヶ岳の姿を目に焼き付けた。



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すっかり太くなったトレースが誇らしい。


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楽しかったね!
来年はギボシも狙おうぜ。


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雪はすっかり重たくなっていた。



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往路での予想通り森の様子は一変しており、画伯のうんこ木々の雪は殆ど消えていた。


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さらば権現岳。


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15:20、下山完了。
お疲れ様!

前シーズンは巻機山の敗退に始まり、今回の権現岳で有終の美を飾ることができた。
この日を堺に融雪は進み、季節は春ヘと大きく舵をきった。
しかし二座を共に歩いてくれたS君との思い出は溶け去ることはない。

刹那に輝いた、なごり雪の山行に乾杯である。

さて、果たして来シーズンはどんな幕開けになるのだろうか。
そしてまた、編笠山と三ツ頭で幕営を楽しむことはできるのだろうか。

再び訪れる冬を今から首を長くして...あ...もう始まってるじゃねぇか。


おしまい。


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by yama-nobori | 2017-11-21 21:20 | 登山 2017 | Comments(0)
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