息子くんの宿題②@天狗岳 2017.02.12(日)



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天狗岳登頂へ向かう第二部のスタートです。

第一部の記事へはこちらからどうぞ。






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あの日、自ら諦めた頂が目の前に迫る。

あれからもう6年も経ったのか…。
自分の意思で力強く進む彼の背中に目を細める。




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立ち止まり目標を見据えた彼の後ろ姿を見ていると、その瞬間を邪魔してはいけないような気持ちになった。

後ろをついて歩いてくるだけだった息子くんとは、もうお別れなのだろうか。
最近では登りたい山の名を口にするようにもなり、山友だけでの山行計画もあるようだ。

幼い頃の姿が重なり、胸がいっぱいになった。




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写真家にも、こみ上げるものがあったのだそうだ。

少し距離を置き、二人別々のアングルでその瞬間を狙う。



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初登頂は一度きりの歓びだ。
敗退から時を経て立つ頂ならば尚のこと、その瞬間は彼にとっての大きな宝物になるのだろう




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12:12、厳冬期「東天狗岳」登頂おめでとう!!

パパよりも大きな宝物を見つけたみたいだね。
良い笑顔だ!



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写真家に原始人、サポートをありがとう!
いつまでもお幸せに。



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これからも一緒に宝物を探しに行こうぜ。

ところで....山頂標付近から頑として動かなかったばあさんよ。
あんた邪魔なんだよ。
空気読めよ。
クラブツーリズムの人間なのか?



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程なくして風が強く吹き始めると雪雲が流れ込むようになった。
さあ先を急ごうか。



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西天狗岳へと向かう。
男性的な東天狗岳とは対照的な山容が美しい。




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愛を誓い合った二人は鞍部でいちゃつき始めた。

しかし楽しいのは今だけだ。
毎週毎週子供を山へと連れ回し、時にふらっと一人で変な山に出かけたと思えば大怪我をして帰ってくるような夫に、普通の妻は寛大ではない。
ゴミ扱い諦めの境地に達してもらうまでずいぶんと長い時間がかかった。
何事も継続は力なり。
全ては絶え間ない鍛錬の賜物である。
今ではめでたく、休みの日に自宅にいると不思議に思われるようになった。
家庭を顧みない山行の日々はこれからも続く。

あ、なんの話をしているのだろう。
まあとにかく、彼らには幸せな家庭を築き上げてもらいたいと切に願う。



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気温は-12℃程度まで上がっていたが、指がヤバいと息子くんが訴えた。

風の影響であろう。
テムレスは止め、厳冬期用のグローブを装備させて山頂を目指す。




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東天狗岳のみで引き返してしまう登山者は驚くほど多い。
行程は短く、標高差も小さいのに何故なのだろうか。

天狗岳の良さは、この鞍部と西天狗岳にあると思うのだが。




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雲の流れが早い。




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鞍部から東天狗岳を振り返る。




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西天狗岳へ取り付いた。



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頑張れ息子くん。



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さああと少し。



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写真家と東天狗岳。
我々だけの貸し切り稜線を行く。




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有り余った体力を無駄に消費する二人。




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トレースを外しぐっはぐっはと登ってくる。




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気付けば息子くんがあんなに高く。




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ありゃりゃ、着いちゃったの??




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急いで追いかけ、二人で山頂に立った。




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12:45、西天狗岳登頂。
登頂の歓びを演出する。



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アホだけど良い仲間だね~。
正真正銘の天狗岳登頂おめでとう!



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この日、あれほど良く見えていた南アルプスは早々にガスに包まれてしまい、南八ヶ岳は頻繁に雪雲に隠されていた。
天狗岳を選んだことは大正解だったようだ。




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さらば西天狗岳。



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下山は西尾根を使う。

案の定トレースは無かったが、忠実に尾根を辿るだけなのでルートに不安は無い。
但し胸に達する積雪量になる年もあるので安易には使用しないほうが良い。



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下山は楽だね~と、樹林帯目指してぐいぐい下りて行く。




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うん、なんとか天気はもちそうだ。




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樹林帯まで下りてくると風が止み暑くなったので装備の調整を行った。

すると...「あっ、スマホが無い。」




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写真家と息子くんには先に下りてもらい、ガッツリと下りてきた斜面を再び登り返すことになった。
原始人に付き合ってくれると言われ、泣きそうなくらいに嬉しかった。

最後にスマホを触ったのは西天狗岳の山頂だ。




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ぐっはぐっはと登り返す。



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始めの内は真剣に登っていたが、量産型の三倍速で登ることのできる赤い緑の原始人にはとても追いつかない。
早い段階で「登っているふり」をかますことにした。



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しばらくするとスマホを掲げながら原始人が下りてきた。
その姿はヒーローに見えた。



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ほんとありがとね。
感謝してるっす。

感謝の印に下山までは「シャア」と呼ぶことにした。



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樹林帯へ入る。



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やや登り返して第二展望台。
振り返ると西天狗岳が随分と高くなっていた。




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先行している二人のトレースを追う。




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第一展望台の少し手前で追いつくことが出来た。




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あらら、阿弥陀の方は完全に雪が降ってるみたいだね。




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西尾根の稜線を離れ、唐沢鉱泉へと続く樹林帯の登山道へ入る。



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息子くんはチャンスを見つけてはシリセードで遊ぶ。
まあこの登山道なら許されるよね。



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唐沢鉱泉にある、しゃくなげ橋まで下りてきた。




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体力の有り余っている二人は源泉を見に行くらしい。
かなりヘロヘロになった我々は唐沢鉱泉で彼等を待った。




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源泉は雪に埋もれており見ることはできなかったらしい。
トレースも無いのにご苦労さんでした。




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こいつら....元気だなw



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唐沢鉱泉からは地味な登り返しとなる。
私が一番へばっており、皆の後ろをぼてぼてと歩いた。



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尾根を越えようやく下りになった。

すると元気いっぱい走り始める写真家とシャア。
お似合いのバカップルだ。



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大きくなった息子くんの背中を見ながら下り続けると、ようやく車道にぶつかった。
ルートを外して遊びまくってきたのだという二人に出迎えられた。



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いや~疲れた疲れた。
原始人...もといシャアの「俺史上最高に楽しい山だった!」を今回も聞くことが出来て大満足だった。



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16:55、下山完了。

一日中、息子くんをサポートしてくれてありがとね。
また楽しいやつをやりましょう!


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今回はバッチリ登れて良かったね。
私にとっては、息子くんの成長を実感した思い出深い山行となった。



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でも、ずっと幼いままでも良いんだけどなぁ。
まだもう少し、一緒に登ろうね。



おしまい。


今回も最後までお読み頂きまして、大変ありがとうございました。

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by yama-nobori | 2017-08-19 17:28 | 登山 2017 | Comments(3)
Commented by sen230727 at 2017-08-21 21:25
敗退による再挑戦は、人間を成長させる!息子さん確実に成長しています。ボーリングに続き、親を追い越すのは
間もなくでしょう。子供に家業の継続を望む親は多い。趣味のゾーンも同じ?過去に親の背中を見て子は育つの
言葉が思い出される。頂上の老婆の代弁です。【この年で、この雪道を喘ぎながら頂上に立った!感動で体が動かない。この光景を二度と見る事は無いだろう。せめて、しっかりこの眼に焼き付けて下山開始しよう!】
(勝手な推測でした)本日BS-NHK19時30~新花の百名山【櫛形山】優さん本拠地の山梨県と思いながら観ていました。アヤメ平の保護地元の方頑張っていました。9月からの南北アルプスの準備、旨くいかんと少々落ち込んでいます。が、挑観魂を押し上げ向かいます!
Commented at 2017-08-28 18:03 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by yama-nobori at 2017-09-10 21:12
> sen230727さん

素晴らしい山行を終えられたようで何よりです!
3000mでの再会は叶いませんでしたが、本州を離れる前に一杯やりましょう!!

そうそう櫛形山のアヤメ、今年はバッチリ楽しんできましたよ(^^)
記事はいつ書けるかわかりませんが...(^^;
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