白銀の稜線をゆく①上州武尊山 2017.02.04(土)



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武尊山(ほたかやま)は、群馬県利根郡みなかみ町、川場村、片品村の境にある標高2,158mの山である。
北アルプスの穂高岳と区別するため、上州武尊山とも呼ばれている。





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日帰りで楽しめそうな雪山に行こうとSくんから誘いを受け、以前から登ってみたいと思っていた武尊山を提案した。
すると相変わらず慎重派な彼が、「あの日の二の舞いにはならないのか。」「雪崩は起きないか。」「ボロ車で行けるのか。」「そもそも晴れるのか。」としつこく確認してくるので「相手はスキー場、道は除雪されていて楽勝だ。標高を買うことの出来る観光地で天気も上々だ。」と返事をした。
初めてなんだし知るわけがない
ヤマレコで事前調査するようなみっともないことはできない
谷川付近の天気が読めるなら天気予報士になってるわ

彼の仕事終わりを待ち自宅をスタート、川場スキー場が近づくと道は完全なアイスバーンとなった。
果たして無事、たどり着くことはできるんだろうか....。
まあ滑って何かあっても俺の車じゃないし、知ったコッチャねぇ



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日付の変わった夜中の01:00、なんとか川場スキー場に到着した。
強風が吹き荒れており時折視界がゼロになる。

駐車場の入り口がわからずにどうしたもんかと思案していると人影が見えた。
あ、スキー場のスタッフさんだ。

聞けば駐車場の入り口は、この坂の上にあるのだという。
しかし言われた通りに移動を始めると、スリップしてしまい全く登ることができない。
ボロ車め!



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見かねたスタッフさんが下段の入り口を開けてくださった。
この方がいなかったらスキー場に到着することなく、妙な路肩で寝るはめになっただろう。

こんな時間に奇跡の誘導をありがとうございました!
お礼言うの遅すぎ



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そんなこんなで車中泊の準備を整え、誰もいないセンターハウス内を見学する。
今思えば、車中泊なんかしないでここで眠ればよかった...。



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こんな文明の利器を使ったお手軽登山とは無縁な我々のテンションはひたすらに高い。
ゲレンデに出て浮かれ踊る。



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そして強風に煽られ、すごすごと退散する。
もう01:30だ、バカなことやってねぇ~で早く寝ようぜ...



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8:00運行開始のリフトに合わせチケットを購入する。

登山届を提出しICチップの入ったカードを受け取った。
下山後はこのカードを返却することでデポジットの500円が戻ってくるという仕組みである。

きらびやかなスキー客がちょっと羨ましい。
この日の登山客は、全体の一割以下だったのではないだろうか。



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天候は微妙。
天気予報そのものは良かったが、寒気が入っているため風は強く、標高の高いところはガスがかかっているようだ。



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この日は人見知りなA嬢が参戦することになっていた。
Sくんと仲良く登れるといいなぁ。



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お、大丈夫そうだね!



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まずは初級用リストで一段上がる。



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ICカードでゲートを通過し二本目のリフトに乗り込んだ。
最近のスキー場ってハイテクなのね。



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リフトから振り返えると赤城山が見えていた。
あの山も未踏なんだよね。

そっかぁ、あっちは晴れてるんだ…。



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進行方向はガッスガス。
少しでも景色が見られるといいんだけれど...。

A嬢との登山は今まで五分五分なんだよなぁ。



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8:40、ゲレンデトップに降り立つと、何やら物々しい看板に出迎えられた。




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気温-9℃。
ここでアイゼンを装着し身支度を整える。



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なんせ武尊山は初めての我々である。
昨夜からの風でトレースは消えており、取り付き点がわからなかった。

数人が登り始めるのを待ちトレースを盗むことにした。



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9:00、標高1860mのゲレンデトップから盗っ人達が登り始める。




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それにしてもガスの武尊山ってどうなのよ...。
行き先選択失敗しちゃったかなぁ。

すまんなSくん。



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頑張れ太陽。



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頑張れA嬢。



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スタート開始直後はまずまずの斜度があった。
よっていきなりの渋滞だ。

流石は観光地。
流石は深田百名山である。



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技術よりもドレスコードが重要な観光地に、安い装備の原始人が迷い込んでいる。
無料の空気を思う存分味わっているようだ。



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流石にこれじゃあやってられないので、少しペースを上げて抜いて行く。




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往路ではこの道標の意味することがわからなかったが、9:35、どうやら剣ヶ峰(2020m)を通過したようだ。



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剣ヶ峰からは僅かな距離の急斜面を下りる。



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一体どんなところを歩いているんだろうか。



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美味いのか?
原始人は海老の尻尾で水分を補給する。



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少し進むと僅かにガスが切れ、進行方向の尾根を見ることが出来た。
いつもの山域とは違う、この死なない感じの安心安全な広尾根の登場には、Sくんと二人で感動しまくった。




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調子に乗ってヘッドスライディングをかまし、胸を強打する原始人。

彼が事故を起こすとしたらきっと自爆だろう。
楽しそうで何よりである。



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おおお?
なんか見えたぞ。



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青空の光に心が躍る。
ペースは上がり、ついに我々が先頭を歩くことになった。



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広尾根を振り返る。
晴れていればどこまでも美しい稜線なのだろう。
見たかったな…。



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少しづつ青空の頻度が高くなった。
ガス抜けに期待しながら山頂を目指す。



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A嬢にノートレースを譲ると嬉しそうに登り始める。

青空にウェアが映えるねぇ。
後ろ姿だと可愛いぞ。



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しばらく進むとA嬢が死んだ。



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どうやらあまりの嬉しさに天に召されたようだ。
本望だろうから無視して進む。



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おおおおお?
これは屍に絡んでいる場合では無い。



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気付けばいつの間にか蘇生したA嬢が、再び先頭を歩いて行く。




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そして二度目の昇天である。



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原始人が魔法のストックでつつくと屍が目を覚ました。
二人はすっかり仲良くなったようだ。



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いよいよそんなメンバーの事などどうでも良くなった。
進行方向のガスが飛び、展望が広がった。
夢中でシャッターを切る。

あれが武尊山の山頂なのだろうか。



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素敵な予感が止まらない。



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余程風が強い地形なのだろう。
他の山域ではあまり見かけない模様をしたシュカブラがあった。



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雪庇が大きく育っている。
隠れたクラックが恐いので樹林寄りに歩く。

この稜線上で事故があるとすればこの辺りなのだろう。



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気付けば貸し切りの稜線歩きとなっていた。
不本意ながら先頭を歩くSくんがかっこよく、A嬢は可愛らしい女子の様に撮れた。

これが雪山マジックというやつか。



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小ピークを越えた後、やや方向を変え山頂直下の尾根に乗り直す。
雪が締まっており、とても歩きやすかった。




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展望に期待していたが、残念ながら再びガスに包まれ風が強くなった。



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視界が悪い。
山頂はまだなんだろうか。



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ん?



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あ、着いちゃった。



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お~い、山頂に着いちゃったぞ!!



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おつかれさま!
みんなで写真を撮りあった。



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A嬢...あんた下手くそだな。



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わーい!

10:45、「武尊山」(2158m)登頂。
スタートから僅か105分での山頂だった。

それにしてもこんなに楽に登れてしまって良いのだろうか。
真剣に歩いたら一時間程度の行程だろう。

少しすると別パーティーが到着したので撮影をお願いした。



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気温は-9℃で下げ止まり。
風は20m/s程の強さで吹き続けていたが、ガス抜けを待ってみることにした。



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そうと決まればビールで乾杯だ。



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A嬢、いつも新潟ビールをありがとう。



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必要以上に良く冷えてるね~!
ひとまずお疲れ様でした!


第二部の記事へはこちらからどうぞ。



今回も最後までお読み頂きまして、大変ありがとうございました。

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by yama-nobori | 2017-08-01 21:36 | 登山 2017 | Comments(0)
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