高嶺の花に会いに行こう2017【ダイジェスト版】@北岳~キタダケソウ群生地 2017.06.23(金)~24(土)



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日本の四季は巡るが故に美しい。
なのに人々は、冬には夏を懐かしみ、夏には冬を恋しがる。
私はそんな我儘な人間が大っ嫌いだ。
大切なのは季節感、日本人らしく”今”を生きようではないか。

そんなわけで行ってみよう。
目指すはまさに珍しく本当に今が旬、高嶺の花に彩られた国内第二位の高峰だ!

本文はいつもの内輪ネタで読むに値しないのでお役立ち情報を【ダイジェスト版】としてお送り致します。





■キタダケソウ開花情報

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6/24時点、トラバース道分岐の群生地は満開です。



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早い段階ならばハクサンイチゲの混入が少なく、山肌いっぱいに咲いた可憐なキタダケソウを楽しむことが可能です。
※上:ハクサンイチゲ 下:キタダケソウ



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但し既に蕾は無かったことから、状態の良い株は徐々に減少し山頂側の群生地が程なくして花期を迎えるものと思われます。



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よって7月半ば辺りまでは、どうにか楽しむことができるでしょう。
もちろん早いに越したことはありません。



■芦安からの入山について

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シーズン中の芦安は大変な混雑となりますので、車中泊などを行い前入することを強くお薦めいたします。
数多くの駐車場がありますが、一番良いのは「第二P」です。
ナビは「南アルプスロッジ」を設定すると良いでしょう。

この写真左側がバスの発着所になります。



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バス発着所の道路を挟んだ向かい側が第二Pです。
乗り合いタクシーはこの写真の右側の建物から出発します。




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今年から大変綺麗な水洗のトイレが稼働を始めました。
24h利用できますから車中泊も安心です。




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バスより断然タクシーに乗ることをお薦めいたします。
値段も変わりませんし、バスよりも早く広河原入りすることができる上に乗り心地がましなのです。
南アルプス林道は悪路な上に蛇行を繰り返しますので、車酔いが心配な方はタクシー一択です。

アルペンムードを盛り上げたい方は、左の窓側に座ると良いと思います。
夜叉神トンネルを抜けた先で、大きな間ノ岳~農鳥岳を見ることができるからです。

04:00頃を目安にこのようにザックをデポして順番を確保しておきましょう。
身支度などはその後でも十分に行えます。
時刻表は05:00となっていてもタクシーはある程度早く来てスタートしますので、04:30にはザックの近くにいるようにしてください。
多いときで7台程の車がくるので、先頭5~60人に位置していれば第一便で入山することができます。
逆に乗り損ねたらすぐにバスへ移動してください。
これにも乗り遅れた場合には、入山が二時間程遅れてしまいます。



■入山について

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写真の建物が広河原インフォメーションです。
北沢峠へ向かうにはここでバスのチケットを購入し再び並びます。

北岳へ向かう方はこの場所はすぐに離れましょう。
通常人だらけのカオス状態です。



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吊橋を渡り広河原山荘へ向かいます。



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こちらでゆっくりと身支度を行います。

登山届の提出も行えますし、給水もトイレも無料です。
テーブルとベンチをお借りして朝食を食べ、準備体操をして入山するのが私のお薦めです。



■ルートと装備について

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大樺沢二股までの雪渓については、軽アイゼン+ストックで問題なく登ることできます。
※慣れた方ならつぼ足可
但し雪渓の末端部では数か所でシュルンドが口を開け、激しい水流音が聞こえていたので、夏道付近を歩くようにしてください。



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尚、6/24現在、二股の仮設トイレは設置されておりませんでした。



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二股から直に八本歯へ向かう場合には、アイゼンとピッケルが必須装備となります。
山小屋へ問い合わせを行えば間違いなく同様の答えが返りますし、6/23の入山時にはレンジャーによる装備チェックが行われておりました。




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大樺沢は地形的にガスが溜まりやすく、晴天時でも視界不良になることが多々あります。
視界不良の中、音もなく弾丸のようなスピードで落ちてくる石を避けることは難しく、例年落石による事故が後を絶ちません。

また経験の浅い登山者が短絡的に最短ルートを選択することも多い為、人的な事故が頻発します。
よって、経験の浅い方は白根御池小屋からの草すべり、もしくは大樺沢二股からの右俣を利用したほうが良いと思われます。




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尚、草すべりと右俣のどちらが良いかと頻繁に尋ねられるので私見を書いておきます。

広河原~白根御池小屋~草すべりは展望の少ない樹林帯の急登なので、営業小屋があるという以外にはメリットの少ないルートであると思います。
広河原~大樺沢二股~右俣は涼しい沢沿いのルートで、早い段階から展望が得られます。
また、大樺沢二俣で体調不良などがあった場合には、CT30分で白根御池小屋へ向かうことも可能です。
前者に比べ若干距離は伸びるものの、ほぼ一定の斜度であるため足に優しく、気持ち良く歩くことができます。

このような理由から、私はいつも後者をお薦めしています。



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右俣ルートはお花畑から残雪が現れます。
草すべりに雪はありませんが、両ルートの合流点から小太郎尾根分岐に上がる部分に残雪があります。

よって軽アイゼン+ストックをお守りで持つと良いでしょう。



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小太郎山分岐~肩の小屋~北岳山頂間の登山道に、雪は一切ありません。




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北岳山頂から吊尾根分岐の間に僅かな距離の残雪があります。
早朝などは軽アイゼンがあると安心です。



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吊尾根分岐からトラバース道分岐点までに雪は一切ありません。
ここまで来れば、キタダケソウ群生地はもう目の前です。



■その他の情報

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肩の小屋直下のテン場は殆どが雪に埋まっていますので、少し手前にある尾根上のエリアに張ることになります。




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受付時に小屋のスタッフさんへ相談すると良いでしょう。

その他困ったことは何でも相談してみてください。
肩の小屋には気さくなスタッフさんが揃っています。
白根南嶺の入り口付近に建つ某小屋の親父みたいに妙なやつはいない




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幕営料は一人700円、水はリッター100円です。
テント泊の方でも、食事だけの提供にも応じてもらえます。



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肩の小屋はジムで北岳山頂はポケストップです。
docomoは良好に入感しますからアイゼンは忘れてもモバイルバッテリーを忘れないようにしましょう。

歩きスマホは危険なので止めましょう。




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雪の少なかった2015・2016年のキタダケソウは、南アルプス林道開通時には既に変色し良い状態ではありませんでした。
しかし今年はまだまだ間に合います。

是非ここにしか咲かない高嶺の花に会いに行ってあげてください。




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私はキタダケソウより可憐な高嶺の花に出会いましたけどねw
息子よ、そんな目で親を見るのはやめなさい

この看板は小屋のスタッフさんのご厚意でお借りしています。
勝手に外しちゃ駄目ですぞ。

それでは無駄に長くなるであろう余談の記事はまた後日...もしかしたら半年後かも!?

以上、北岳ダイジェストでした。



おしまい。

今回も最後までお読みいただきまして大変ありがとうございました。

↓励みになりますので、よろしかったら『ぽち』っとお願い致します(^^)/


by yama-nobori | 2017-06-29 21:23 | 登山 2017 | Comments(6)
Commented by sen230727 at 2017-07-01 22:53
9月16日に北岳に登った私は天然記念物のキタダケソウは観る事が出来なかった。絶好の晴天で開いた、北岳山荘の弁当は炊き込みご飯で最高でした。弁当の包装の表紙にキタダケソウのイラストが描かれ、コメントが添えられていた。【キタダケソウの花が朝日に染まる頃、今日も山の一日が始まる(以下略)】今の時期正にこのコメント
の光景が広がるのだろうと思い巡らしています。優さん、さすがに今回は北岳の主だけあって文部省もクレームの
付けようのない、模範的な教本的なブログアップと思います。又登りたくなりますネ。
Commented by yama-nobori at 2017-07-04 21:30
> sen230727さん

北岳山荘にお泊りでしたか(^^)
いつもテントなので利用したことはありませんが、空いていれば快適なんでしょうね。
あれから数日が経ちましたが、我々の登った日を堺にすっかり梅雨空。
最高のタイミングでのキタダケソウとなりました。

教本的なブログ...w
つまらない記事で失礼致しましたw
Commented by あきやま@伊勢原 at 2017-07-12 20:10 x
初めまして!
来週、有給休暇を取って北岳に行こうと思ってネットで検索していたところ、こちらにたどり着きました。
北岳に関する情報、大変参考になりました!

また、美しい画像やユーモアあふれる文章につられ、こちらのBLOGを最初から読み始めてしまいました。
私も基本的に登山口で車中泊、ソロでテント泊(まだ4年目ですが)、一眼レフ(まだ2年目・・・)と共通点も多いので参考になることがたくさんありそうなので、隅々まで熟読させていただきます!

どこかの山でお会い出来たら、いろいろ教えてくださいませ(^^)/
Commented by yama-nobori at 2017-07-17 08:00
あきやま@伊勢原さん、初めまして!
コメントありがとうございます(^^)

いや~お役に立てたようで嬉しいです。
他の記事は独りよがりでふざけたことしか書いていないので、暇つぶしに読んで頂ければ嬉しいです。

お会い出来ることを楽しみにしています!
これからもどうぞよろしくお願い致します!
Commented by ねも at 2017-07-22 22:49 x
お久しぶり(でもない?)
この記事はチラッと拝見しましたが、私には無関係と読み流していました。
昨日(21日)、北岳に登りました。北岳から南に数分下ったところにハクサンイチゲの大群落。前を歩いていたパーティーがキタダケソウが何とかと話しています。その瞬間、この記事を思い出しました。話に割り込んで「キタダケソウって?」
彼らは親切に「そのハクサンイチゲのなかに」と教えてくれました。おバカな私も2つ並んでいれば分かります。
全く期待していなかったので、感激max! 生涯の夢がかないました(笑)
Commented by yama-nobori at 2017-07-23 22:16
ねもさん、こんばんは!

おおお、北岳登ったんですね!!
そしてキタダケソウ!!
今年はずいぶんと遅くまで残っていて良かったですねぇ(^^)

お次はタカネマンテマ狙いで登りに行って下さい。
もう間もなく咲くはずです。
詳しい場所は小屋の方々は教えてはくれませんので(盗掘対策)、こっそりとお教えいたしますからメール下さいね(^^)/
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