年末恒例パーティー山行③@鳳凰山 2016.12.29(木)~30(金)



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地蔵岳への登頂を終えた第三部のスタートです。

第二部の記事へはこちらからどうぞ。






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下山してしまう前に息子くんにどうしても見せておきたい景色があった。
10分程の移動だとT氏が諭すと、烈風に怯えきってしまっていた彼が再び歩き始めた。



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稜線が近づくと、一時的に遮られていた風が再び体を押し戻す。



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息子くんは必死で登る。



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頑張れ息子くん。



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さあ、いよいよだ。



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赤抜沢ノ頭に立つと、彼が初めて登った南アルプスの3000m峰が出迎えてくれた。




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息子くんも何かにつけて「北岳には登ったことがある!」と口にしている、私達親子にとっての特別な一座だ。




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風はますます強く吹き付けるようになった。

風に声をかき消されながら、素晴らしい景色を良く見ておけと伝えるも、半ばパニックとなった彼は聞く耳を持たない。
笑っているように写っているが、一刻も早くこの場所から逃げ出したがっており必死の形相だ。

白根三山をバックに大急ぎで写真を撮った。



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小太郎山、高嶺、仙丈ヶ岳が白く美しい。



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残念ながら断念することになってしまった薬師岳へと続く稜線の景色は、おそらく彼の記憶には残っていないのだろう。



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赤抜沢ノ頭から下りる途中、オベリスクをバックにした息子くんを呼び止めた。
あの日の烈風も、あの日の息子くんの頑張りも写し撮れていない駄作ではあるが、珍しく紙に焼いて部屋の壁に飾っている。

よく頑張ったな。



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さあ、鳳凰小屋へ戻ろうか。



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ごめんね、A嬢。
そして、みんなありがとう。



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逃げるように稜線を離れる。



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突風に押され何度もよろける。
うん、下りてきて正解だったね。



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またいつの日にか改めて挑戦すればいい。
パパの山はもう逃げるかもしれないけれど、お前はまだまだこれからだ。




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風が無くなると息子くんがようやく冷静となり「悔しい。頑張っていれば、皆は歩けたよね。」と小さくつぶやいた。




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その言葉がとても嬉しかった。



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次はいつ会えるだろうかと思っていたけれど、戻ってきちゃったよ。
K氏とA氏に会うのが少し照れくさかった。



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装備を解除し、しばらく鳳凰小屋で休憩をとった。
たっぷりと担いでいた翌日分の食料を調理して荷物を軽くした。



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さあ、今後こそさよならだ。
お世話になりました、良いお年を!!



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稜線上の烈風が信じられない、明るく静かな樹林帯を気持ちよく進む。




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もう今年も終わりだね。
来年もまた皆と一緒に歩けたら楽しいな。



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少し前まであそこにいたなんて嘘みたいだね。




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下山に強い息子くんも、この凍結した崩落地にはビビりまくっておりました。




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オオナジカ峠から苺平へと続く急峻なルートのお話しはまたいずれ。




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順調に標高を下げる。



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旭岳を通過すると雪はほとんど見かけなくなった。




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さあ、あと少し。



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15:58、下山完了。
おつかれさま!

下山後にはA嬢が「車の鍵が無い」と大騒ぎ、全員で30分程探しまくる。
捜索結果はもちろん自分自身で持っていたという、いつもの安定っぷりに大笑いした。
その後は温泉に入り、ほうとうを食べ解散となった。
ちなみにその後、A嬢は山梨に留まり車中泊で年を越し、元日に大菩薩嶺に登り最高の富士山に出会えたのだそうだ。
一応若い女の子が一人で何やってんだか


残念ながら鳳凰三山を縦走することは出来なかった。
「あの風じゃあ私達でも無理でした。」と言ってくれた皆の優しさに、息子くんが気付くことができたのか、今はまだ分からない。
けれどあの時彼がつぶやいた、「悔しい。頑張っていれば、皆は歩けたよね。」は、教科書で覚えた言葉では無いだろう。
山と仲間達が、彼の心を大きく成長させてくれたのだ。
山は良いなと心から思えた価値ある山行だった。

辛く苦しい記憶は、時に素晴らしい思い出へと変わることがある。
息子くんのLINEアイコンは、赤抜沢ノ頭で撮ったあの時の一枚である。



おしまい。

今回も最後までお読みいただきまして大変ありがとうございました。

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by yama-nobori | 2017-06-26 21:33 | 登山 2016 | Comments(4)
Commented by sen230727 at 2017-06-28 21:26
地蔵岳のオベリスクは絵になる。風は写真に写りませんが、雪が飛散せずに鮮明な映像ですネ。観音岳に向かっての急勾配は大変ですね。私は、改めて冬山は無理!と思いながら息子さん他の皆さんの奮闘ぶりを見させて頂き
ました。この山小屋、一昨年6月30日にお世話になりましたが、登山ルートを先ず観音岳、次いで薬師岳、最後
地蔵岳は登山道の砂礫を滑るように下山せよ。こう教えてくれた若い小屋番さんは今もいらっしゃるのだろうか?
登山ルートの旭嶽は、字が違うが生まれ故郷、大雪山連峰の最高峰旭岳を思い出して懐かしく通過しました。
Commented by ねも at 2017-06-29 08:43 x
息子さんはよく頑張りました。素晴らしい!
夏だとなんでもない気持ち良い場所ですが、そんな強風だったのですね……
Commented by yama-nobori at 2017-07-04 21:23
> ねもさん

こんばんは!
いつもコメントありがとうございます(^^)/

晴天だっただけに残念でしたが、とても良い経験になったようです。
夏には残りの二座に登りに行くつもりですよ!
最近新しいザックを買ってやる気になっています(^^)
Commented by yama-nobori at 2017-07-04 21:26
> sen230727さん

その小屋番さん、若い男性でしたら三部の写真に出てくるKさんです(^^)
長い間、鳳凰小屋の支配人を勤めていましたが、今は北海道に住んでいるんですよ!

いつもコメントを寄せて頂きありがとうございます!
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