年末恒例パーティー山行②@鳳凰山 2016.12.29(木)~30(金)



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鳳凰三山縦走に向かう第二部のスタートです。

第一部の記事へはこちらからどうぞ。




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穏やかな朝を迎えた。

小屋の朝食はお雑煮だ。
昨日T氏が運び上げた餅が薪ストーブで焼かれていてとても美味そうだった。



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登山者達を送り出す為にテキパキと働く小屋番さん達の姿をぼんやりと眺める。
しかし不思議と慌ただしく感じることは無く、静かな時間がゆっくりと流れて行く。
鳳凰小屋を去ることが寂しかった。



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今日の行程は鳳凰小屋~南御室小屋、夏道のCTは4時間20分と短い。
のんびりと朝食を作り出発準備を整えた。

T氏は鳳凰小屋での年越しを決めていたが、地蔵岳までは付き合ってくれることになった。



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外気温は-9℃、予報通りの快晴だ。

しかしこの晴天には余計なおまけがついてきた。
強い寒気が入り込み、夜中には雪が舞っていた。
朝になっても強い風が残っているようだ。

鳳凰三山の縦走は逃げ場の無い稜線歩きとなる。
息子くんに歩き通すことが出来るかが心配だった。




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08:15、小屋番さん達に見送られ鳳凰小屋を出発する。




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迷える小屋番A氏よ、下山したらまた飲もう!
小屋番のみなさん、お世話になりました。
良いお年をお迎えください!



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息子くんには6本アイゼンを装備させた。



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頑張れ息子くん。



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冬の南アルプスも綺麗だろ?
夏とは全然違うよね。

ん?そんな余裕は無いのかな。



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うん、結構きついもんね。
ゆっくり登ろう。



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うわ~やっぱり雪煙が...



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樹林帯の途中から砂礫帯へと移る。



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うん、しっかり休もう。
この先はもう休憩できなくなるからね。



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砂礫帯の斜度は強く、夏でも蟻地獄のような足元が体力を奪う。



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積雪があれば尚の事、ここは辛い核心部である。



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雪の白に快晴の碧が美しい。
しかしその美しさとは裏腹に、稜線上では激しく雪煙が巻いている。

予想以上の強風であるようだ。



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すぐそこに見えているオベリスクはなかなか近づかない。
いつ息子くんが滑り落ちてきても受け止められるよう、アイゼンとピッケルで自身を確保し後ろからついて行く。



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息子くんは必死だった。
斜度が強まると四つん這いになってしまい、アイゼンが全く使えていない。
近寄って姿勢を正すように言ってみるも、滑落の恐怖からか、もうそれどころでは無いようだ。




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彼のフォールラインから外れないよう注意しながら一定距離を保つ。
いよいよ息子くんから目を離せなくなった。



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その後も必死に這い登り続けると稜線が近づき、強い風をまともに受けるようになった。



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徐々にその場所が近づいてくる。



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息子くんは頑張った。



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9:34、雪煙舞う「地蔵岳」へ人生二度目の登頂を果たす。



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無風快晴の様に写っているが、ここは紛れもない厳冬期2764mの強風渦巻く厳しい稜線だ。
雪を纏ったオベリスクを見ることのできる登山者はさほど多くは無いだろう。



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賽の河原まで登ってくると、見事な甲斐駒ヶ岳に出迎えられた。
しかし息子くんには、そんな絶景を楽しむ余裕はもう残ってはいなかった。



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稜線上は大人でも立っていられない程の強風が吹き続けており、息子くんは何度も風に突き飛ばされ心が折れていたのである。

この先歩く観音岳・薬師岳への稜線上に難しい通過点は無い。
しかし、一度芽生えてしまった恐怖心は体を硬直させて事故を招く。
気温の低さに風が加わったことで、体感温度は優に-30℃を超えていただろう。
寒くは無いと言っていたが、稜線上で停滞することになれば驚くほどの早さで低体温症となる。



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「無理か?」の問いに「無理。」だとの答えが返る。
迷うこと無く縦走を中止する旨をメンバーに告げた。

すると全員が一緒に下山してくれることになった。
今回も三山を縦走することが出来なくなってしまったA嬢には特に申し訳なかったが、皆の言葉が嬉しかった。

撤退することが決まってしまった。
しかし彼はこの歳で、自分自身のその足で、厳冬期の南アルプスに登ったのだ。
敗退では無い、見事な登頂だと心から思った。

よく頑張ったな。
厳冬期「地蔵岳」登頂おめでとう。


第三部の記事へはこちらからどうぞ。



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by yama-nobori | 2017-06-21 20:27 | 登山 2016 | Comments(0)
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