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藪山讃歌【房子山~三ツ合山】④@南アルプス深南部 2017.04.30(日)~05.03(水)



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房子山を出発する第四部のスタートです。

第三部の記事へはこちらからどうぞ。





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房子山では、のんびりとした素晴らしい時間を4人で過ごした。
H旦那さんは最近目覚めたのだというブッシュクラフトで、立派な杖を完成させた。
私は景色をぼんやりと眺め、H女房さんは皆にお菓子を振る舞いながらお喋りを楽しんでいる。




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この先の予定は、鋸山~千石平~三ツ合山~山犬ノ段。
進まなければならない行程はまだまだ長い。

9:50、若者を見送った後、我々も鋸山を目指して重い腰をあげた。



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歩きはじめてすぐ「房子の涙」と呼ばれる凹地が現れる。
獣達のオアシスなのだそうだ。



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鋸山まではおよそ3km、美しい笹原の平原が続く。



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今改めて、あの日歩いた房子山を中心とした、前後合わせて6kmの主稜線を思い浮かべてみる。

しかし写真を見ても尚、ディテールがぼやけてしまう。
何を感じ、何を考えながら歩いていたのだろうか。
今でも本当にこの場所にいたのだろうかと思うほどに、現実離れした夢の中の風景に思えてならない。



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小さなアップダウンを繰り返していると突然笹原が消えた。



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広かった尾根は収束し、やや大きなアップダウンを繰り返すようになった。



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笹原が消えて視界が狭くなると、急に足取りが重くなった。
地形図を眺め、まだしばらく繰り返されるだろう小ピークの数に、このルートの長さを知った。



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しかし現金なもので、再び開放的な風景となれば体は軽くなる。



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しばらくすると、突然岩稜の痩せた尾根が続くようになった。



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久しぶりに現れたやや危険な通過点にはかなり緊張した。
気付けば鋸山が近くなっていた。



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一箇所強い登りを回避しようと、ピークの基部をトラバースすると、崩落地に突き当たり進退窮まった。
丸盆岳東尾根を思い起こす程の強い斜面を直登し、尾根へと復帰した。
どうやら獣道へ引き込まれたようだ。



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流石は「鋸」の名を冠したことはある。
繰り返される痩せ尾根のアップダウンに疲れを感じ始め、最後の登りでは顎が出た。



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11:47、「鋸山」(1668m)登頂。

山頂に到着すると、ここでも先程の若者が休憩を取っていた。
短いながらも楽しい時間を一緒に過ごす。



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彼はこの後、我々と同じく山犬ノ段にある避難小屋へと向かうと言う。
再び3人揃っての写真を撮って頂いた後、足取り軽く出発する彼を見送った。
犬山段での夜を共に過ごすことができれば、楽しい時間となりそうだ。

早朝出発した黒法師岳~バラ谷ノ頭が、驚くほどに遠くなっていた。



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12:15、千石平を目指し再び歩き始める。



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緩やかに下り緩やかに登る。



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ガレの縁を行く。



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12:27、「千石平」(1672m)に到着した。



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素晴らしい展望があり、暖かい日差しと美しい笹原が「ここで寝ていけよ」と手招きをする。
H女房さんが実は私も誘惑に負けそうになったが、時間もまだ早い上に、翌日の行程を考えれば進んでおいたほうが良い。
軽く受け流し私とH旦那さんは心を鬼にして先へ進むようにと促した。



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千石平から100m程下り千石沢のコルに到着すると、鋸山で別れた彼が水を採り戻って来るところであった。

この先の行程上にある水場は、犬山段近くの林道をかなり歩いた場所にあるのだそうだ。
そんなに離れた水場に行くのは正直億劫だった。
しかし、現時点2日分の水は十分に背負ってはいたが、下山までの行程はまだまだ長く、そもそも今日中に犬山段まで進める保証は無い。
場合によっては更に幕営する可能性もある。



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戻った彼に水場の状況を尋ねると、3分程下ったところに太い水流があるという。
暫く悩んだが、延泊分の水を摂ることにした。
水場情報のお礼を言い、犬山段へと向かう健脚な彼を見送った。

緩やかに下る。


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苔むした玉石が庭園のような美しい場所だった。
このまま千石沢を下ると林道にぶつかり、直に犬山段へ向かうことができる千石沢登山口がある。
しかし林道は崩落し、現在通行することは困難であるらしい。
かつて在ったのだという丸盆岳東尾根の林道と同様に、このような放棄されたそれがこの山域には至る所にある。
言い換えれば、これらの林道が見捨てられたお陰で、貴重な山域が守られたと言うこともできるのだろう。



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千石沢まで降りてくると情報通りに流水があった。
塩ビパイプを加工した水汲みお助けアイテムが木にぶら下げられており有難かった。



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1.5L程取水してコルへと戻る。



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13:28、しばらく休憩し、千石沢のコルを出発。
更に重たくなったザックが辛い。



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再び痩せ尾根のアップダウンが始まった。



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東側の展望が開けると、明日歩くことになる長い尾根が見えた。



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黙々とアップダウンを繰り返していると、途中、まだ遙かに遠い視線の先に、美しい笹原の平坦地が見えた。
あの平和そうに見える場所はどこなのだろうか。

犬山段まではまだまだ遠い。
目標の手前で幕営することを選択したら、Hさん御夫婦は許してくれるだろうか...。
やや下ると視界から平坦地が消えてしまった。



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心身共に、幕営適地を欲して歩くようになった。

さほど強い斜度でも無いのに足が重い。
偽ピークに騙され続け、小さなアップダウンさえも恨めしくなった。



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14:50、やや強い斜度を登りきると、今回の山行で初めて見る、新しい道標が現れた。



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「三ツ合山」の文字を読み、ようやくここが、遥か先に見えていた美しい平坦地であることを理解した。
ノーマルルートに乗ったのだ。



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展望を確認すると、遥かに遠くなった前黒法師岳を従えた黒法師岳、その奥には聖岳の姿も見えている。
素晴らしいじゃないか。



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標高1602mのこの「三ツ合山」を本日の幕営地と決めた。

残念ながら目標の犬山段までは届かなかった。
しかしこれ以上の幕営適地がこの先にあるとは到底思えない。

整地を行いテントを張った。



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15:20、Hさん御夫婦が到着。
三ツ合山での幕営を快諾してくれた。



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御夫婦は平坦な高台を選び、物干し台を完備した快適指数満点の物件を建てた。



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私の土地は鹿の糞が多くやや傾斜していたが、前方に樹木の無い展望優先の物件である。



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風も無く穏やかだったので、我が家のテラスでお喋りを楽しんだ。
明日の行程もまだまだ距離はあるものの、ノーマルルートとなり標高は下がる方向だ。
寸又峡へは十分に届くだろうと話がまとまった。
出発時間を決めそれぞれの幕へ戻ると、御夫婦のテントからは楽しげな話し声が聞こえてきた。



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私はただ静かに桃源郷の光の移ろいを見続けた。
残念ながら美しい夕日を眺めることはできなかったが、十分に満足だった。

あの遥かに遠い黒法師岳の更に向こう側から歩いてきたのだ。
寸又峡を出発したのは、遠い昔の出来事のようだ。



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深南部で見る、最後の月明かりに山々の稜線が浮かび上がると、少し寂しくなった。
遠く鹿の声を聞きながら、最後の焼酎をお湯割りで飲んだ。
夜更けに一度目を覚ますと、周囲はガスに包まれテントが濡れていた。


第五部の記事へはこちらからどうぞ。

今回も最後までお読み頂きまして、大変ありがとうございました。

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by yama-nobori | 2017-05-21 07:46 | 登山 2017 | Comments(2)
Commented by novice at 2017-05-22 22:30 x
ブログのアップお疲れ様です。
写真とおはなしが素敵で、無我夢中で読ませて頂きました。ついつい続きが気になりますが、ゆたかさんのペースでアップお願いします。気長にお待ちしております。
三ツ合分岐で、お茶を飲みながら歩いてきた山々を眺め、ゆたかさん御一行が到着するのを少し期待しながら、くつろいでおりました。
30分程まどろんでしまったが意を決して出発したのが14:40。もう少しうたた寝でもしておけば良かったと本日思いました。

嬉しくもあり、少々気恥ずかしいですが自分は「若者」ではないです。40代の初老です。
Commented by yama-nobori at 2017-06-02 21:10
> noviceさん

その節は大変お世話になりました!
待っていてくださったんですね(^^)/
あれからヤマレコ、そしてTwitterでもつながることができて嬉しく思っています。
先日は笹山に登られていましたね!
私と趣味がバッチリ合いますw
どっか登りに行きましょう!!
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