牛ノ寝通りから初狩へ②@小金沢連嶺 2016.10.09(日)~10(月)



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小金沢連嶺を歩き始める第二部のスタートとなります。

第一部の記事へはこちらからどうぞ。





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13:40、小金沢連嶺の南下を開始する。
石丸峠から僅かに進んだピーク「天狗棚山」(1957m)から振り返ると、熊沢山の右奥に大菩薩嶺が見えていた。



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これから歩く尾根道は、石丸峠から湯ノ沢峠までを小金沢連嶺と呼び、以南からは南大菩薩連嶺へと名を変える爽快な登山道である。
目指す幕営予定地である白谷丸は、この小金沢連嶺の末端にある。



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白い空が少し残念ではあったが、雨に洗われたばかりの空気が澄み渡っていた。
これからの時間帯、八ヶ岳や南アルプスはどんな表情を魅せてくれるのだろうか。



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狼平から望む小金沢山が秀麗である。
心地よい笹原の登山道を行く。


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小金沢山への登りに入ると、やや足元が荒れてくる。



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しかし森の雰囲気が抜群に良い。
奥秩父山塊を思い起こさせる、しっとりとした空気感に満ちている。



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14:30、「小金沢山」(2014m)登頂。
5月に願った、牛ノ寝通りからの再訪に大満足だった。

快晴の小金沢連嶺の記事へはこちらからどうぞ。


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小金沢連嶺を大菩薩嶺から南下すると、富士山が突然姿を現すのがこの小金沢山の頂だ。
この瞬間にはいつも感嘆の声が漏れる。



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14:40、笹原の大海原を更に南下する。
徐々に富士山が近づいてくる。


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再び富士山が姿を隠し、短い樹林帯を登ると前方が明るくなった。



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15:05、「牛奥ノ雁ヶ腹摺山」(1990m)登頂。



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富士山は益々大きくなった。
ややペースを上げて先を急ぐ。


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心地良い一本道を爽快に駆ける。



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南アルプスの空は刻一刻と色を変え、盆地の街が淡い光を受け輝き始める。



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しばらく進むと、ずっと薄曇りだった空から太陽が顔を出すようになってきた。



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この日、登り始めでの暑さにやられ、予想以上に水を消費した。
水を摂ろうと賽の河原の水場に向かったが枯れていた。



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湯ノ沢峠で取水出来ることは間違い無かったが、白谷丸からは大きく下り登り返すことになる。
時間・体力共に厳しくなったので、水無しでの夕食を覚悟した。
ビールは1.5L持っていた

15:45、「川胡桃沢ノ頭」通過。


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いよいよ陽の光が力強くなり、晴れやかな気持ちとなる。



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美しい木漏れ日の中、黒岳へ向かい登り返す。



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16:13、大峠への下降点を通過。
ここまで来れば黒岳は目と鼻の先である。


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16:15、「黒岳」(1988m)登頂。
山頂は樹林に囲まれており、展望は無い。



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僅かに標高を下げ、等高線を二つ分程登り返す。



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見覚えのある倒木が、間もなく白谷丸に到着することを教えてくれた。
嬉しくなって走り出す。

樹林帯から飛び出そうとしたまさにその時、鮮やかなものが視線に入りハッとなった。



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現れたのは、雨の牛ノ寝通りを登り始めた頃、小金沢連嶺側の雨が止んだことを教えてくれたSさんだった。

ここまで誰にも出会うこと無く歩き続けた私が、夕暮れ時の白谷丸に人が居るだなんて思うはずがない。
相手が薄汚いオッサンならいざしらず、立ち姿の美しい涼し気なSさんを前にすると、汗まみれでゼェゼェと息を切らしている自分が急に恥ずかしくなった。
挙動不審な、なんだか妙な挨拶をしたんじゃないかと記憶している。



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16:27、「白谷丸(白谷ノ丸)」(1920m)登頂。
なんとか明るい内に到着することが出来た。



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Sさんは素敵なプレゼントを届けてくれた。
なんと私の送った「白谷丸にビールでも置いといてね」のメッセージを実行してくれたのだ。



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この日の白谷丸も絶景だった。
そして夕暮れ時の光は早足に、絶景をより美しいものへと変えて行く。

ビールのお礼、簡単な自己紹介などを交えながら、景色を切り撮ることに大忙し。



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更には風が吹き始め気温が下がった。
慌てて幕営準備を開始して一人でバタバタ...。

話した内容は、おそらく支離滅裂だったことだろう。
ゆっくりと話が出来なかったことが悔やまれる。



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「秋の日はつるべ落とし」
16:50、Sさんはこの後、大峠まで下山しなければならない。

短い時間ではあったが、美しい光の移ろいを共有することができて嬉しかった。



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下山される直前、余分な水をわけて頂いた。
全くもって頭が上がらない。


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再会を誓いあい、握手でお別れとなった。



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なんとか日が暮れる前にツェルトを張り終えることができた。
防寒を行い岩の上で風景を眺める。



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黄金色の光が広河内岳へと落ちて行く。



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やがて色彩は赤みを帯び、南アルプスのシルエットが浮かび上がる。



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幾度となく幕営を楽しんできた白谷丸ではあったが、この日の日没は特別素晴らしかった。



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Sさんにこの空の色を見せてあげられなかったことが残念だった。
撮影に一区切り付け、頂いたビールを飲んだ。



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17:40、気温は8℃。
盆地の街灯りが瞬き始める。



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頂いた水のお陰でまともな食事を作ることができた。

ビールと水、いつか恩返しをしたいと思っているが、次にお会い出来るのはいつになるだろうか。
Sさん、その節は本当にありがとうございました。



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19:00、白谷丸でのお楽しみはここからが本番だ。



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三脚が無くピンの甘い夜景写真になってしまったが、街灯りに浮かび上がった南アルプスは、記憶に鮮明な一枚となった。
満天の星空の下、素晴らしい時間を楽しんだ。



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就寝前に気温を確認すると5℃まで落ちていた。

明日の天気は晴れ予報。
キリッと冷えた朝、今回はどんなご来光を見ることができるだろうか。

夜景が気になり、なかなか寝付くことのできない白谷丸での夜だった。



第三部の記事へはこちらからどうぞ。
今回も最後までお読み頂きまして、大変ありがとうございました。

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by yama-nobori | 2017-05-06 11:16 | 登山 2016 | Comments(6)
Commented by cocorooo at 2017-05-06 22:14 x
はじめまして。いつも読み逃げばかりで失礼しております。

いつもゆたかさんの素敵な山行、ワクワクしながら覗かさせていただいております!
ゆたかさんの文章はとても情感豊か、そして時に出てくる緩急にクスッと笑わせていただき、毎回更新が楽しみです。

今回の夕焼け、そして最後の写真、本当に素敵です。
わたしもその景色を見たい!と強く思いました。
東海住まいなのでなかなかすぐには…ですが必ず!

いつか山でお会いできますよう、わたしも技術を磨きます!
それでは、またコメント残させてください。
Commented by yama-nobori at 2017-05-07 22:10
cocoroooさん、はじめまして!
コメント頂戴いたしまして本当にありがとうございます。
普通はこんな辺境の偏ったブログに足跡を残したがらず直にメッセを送ってきますw

白谷丸は本当に素敵なところです。
湯ノ沢峠までは車で登れますから頑張るのは1時間だけ!
テン泊が難しいようなら湯ノ沢避難小屋に泊まり(なんと電灯が点きます)、朝夕の景色を楽しまれるのも良いと思います。
ただこのロケーションですから利用するのは登山者ばかりではありません。
カメラマンが多いので、もしcocoroooさんが女性でしたら、ソロでの利用は避けたほうが良いと思います。

同じような場所を飽きもせずに登っております。
いつかお山でお会い致しましょう(^^)/
今後ともよろしくお願い致します。
Commented by novice at 2017-05-07 22:40 x
初めてブログ拝見させて頂きました。
思わず見とれてしまう写真に感動しました。
写真をあまり撮らない私も、いつか心に残る一枚を撮影したい衝動に駆られています。(センス無いのですが)

房子山、鋸山の山頂休憩ではお世話になりました。下山後、蕎麦屋の前でゆたかさん、S市のご夫婦に再会でき感激しました。

今週末もまた、山に行きたい!気分上昇中です。
Commented by cocorooo at 2017-05-08 22:44 x
ゆたかさん、お返事ありがとうございます!
嬉しいです!

ゆたかさんのお返事読んで直メッセできないもんかと探しましたが
メッセがブログのどこにあるか見つけられず ←バカ
性懲りも無くコメントを残させていただいております!

白谷丸テン泊、ぜひやりたいと思います!1時間〜!
ソロ山行ソロテン泊は好きなのですが、人の多い山が多く。
一応生物学上は女ですので、気をつけた方が良いですね…泣
人の少ない山は魅力も多いですが気をつけねばですね。

ゆたかさん、暖かいお返事ありがとうございます!
息子さんとの山行も、いつも楽しみにしてます!
Commented by yama-nobori at 2017-05-09 21:34
> noviceさん

わわわっ!
その節は大変お世話になりました!
貴重な3人での写真は、Hさんが喜んでヤマレコに使用しておりました(^^)
蕎麦屋さん、もう少しタイミングが早ければもっとゆっくりお話しできたのに!

もしよろしければ、ヤマレコを通じてご連絡頂ければ大変うれしく思います。
毎週のように山に登っています。
またどこかで...とは言わず、是非ご一緒させて下さいませ(^^)/

<以下Hさんのヤマレコです>
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1127115.html
Commented by yama-nobori at 2017-05-09 21:39
> cocoroooさん

TwitterもFacebook(こちらがメイン)も楽しんでいます(^^)
もしやられているようでしたら、非公開コメントに情報を頂ければこちらで探し出しますw

山の上(テント)はさほど心配はしておりませんが、あそこの避難小屋は特別快適なのでいろんな人種が訪れます。
小屋泊は避けたほうが良いと思います。

アホみたいに更新がゆっくりで季節感の無いブログですが、暖かく見守ってやって下さいませw
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