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赤石山脈盟主への帰省⑤赤石岳~悪沢岳 2016.09.24(土)~27(火)



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樹林帯への下降を開始する第五部のスタートです。

連日の激務で体調が優れず、ただでさえ遅い更新が派手に遅れてしまいました...。

第四部の記事へはこちらからどうぞ。





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11:10、万斧(マンノー)尾根に乗る(2770m)。
ここから先、良く踏まれている千枚小屋へのルートとは違い訪れる登山者は極端に少なくなる。



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やや煩いハイマツ帯を進む。
ナナカマドが秋色に燃えていた。


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樹林帯の手前で振り返ると、先程通過した丸山がずいぶんと高くなっていた。
ここで登ってくる登山者と出会い、獣かと思い互いに腰が抜けるほど驚いた。



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小さなアップダウンを繰り返しながら標高を下げる。



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登山道は忠実に尾根を辿り、途中巨大な「千枚ガレ」を通過する。



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11:50、「二軒小屋」への道標を通過。
先はまだ長いが気持ちが逸る。



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12:00、「マンノー沢ノ頭」(2515m)に到着、小休止をとった。
ガスが強く展望は得られなかった。


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樹林帯の中を淡々と下る。
斜度は緩くルートは明瞭だ。



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標高2271m付近で再びガレの縁に立つ。
千枚小屋~椹島ルートを乗せたどっしりとした尾根を眺めることが出来た。



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2271点を過ぎると徐々に傾斜が強くなり、1871m点辺りで針葉樹から広葉樹へと変化する。



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尾根が広がると踏み跡が乱れ始める。
晩秋の頃は落ち葉が堆積し、ルートは更に不明瞭となるだろう。
マーカーもあるがさほど多くはない。
特に下りで使う場合にはコンパスを当てながら慎重に進みたい尾根の末端である。



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足元がかなり悪くなる。
慎重に足を運んで行くと、梢の中から大井川と田代ダム、そして白い屋根の建物が見えるようになり、思わず顔がほころんだ。

その少し先で休憩中の登山者と出会う。
目的地は私と同じ二軒小屋であった。



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目的地が見えてからは大荒れの登山道となった。
崩落が進み補修が追いついていない印象だ。



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ここまで来て怪我は御免である。
気を抜かないよう歩を進め、堤防にかかる吊橋を渡り対岸に立つ。



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ようやく人の営みを感じることのできる林道を踏んだ。

先述した通り、11月に蝙蝠岳からこの場所に下りてくる計画があった。
近い内にまた会いに来るよとこの標柱をなでたが、実現されるのは一体いつになるだろうか。



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14:00、「二軒小屋」(1375m)到着。
夕方頃の到着になると思っていたが、かなり巻くことが出来て満足だった。
受付の際、赤石岳を出発した時間を何度も聞き返されて嬉しくなった。



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二軒小屋は東海フォレストの管轄している山小屋...いやロッジである。
この小さなロッジの人気は驚くほどに高い。



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登山者に限らず、ハイカーや釣り人などからの人気も高く、週末の予約はなかなか取ることが出来ない。
特に紅葉シーズンの予約については、3月の予約受付開始と同時に満室となってしまう、収容人数30名(本館)+8名(新館)の完全予約制の山小屋だ。
椹島からの送迎バスに乗ることができるので、普段全く歩くことをしない観光客でも静かな美しい南アルプスに触れることができる。




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以前からこんな贅沢な小屋をベースにして山を登るようなやつはろくなもんじゃねぇ憧れを抱いていたが、私などには縁のない施設だったので、登山計画に加えることは一切無かった。
ちなみに敷地内にテン場もあり、少し離れた場所には「二軒小屋ロッジ 登山小屋」もあるが、送迎バスや本館の施設は利用することはできない。
兎にも角にも、この二軒小屋ロッジは高嶺の花、別格の存在なのだ。




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本館の部屋は2Fにあり、談話室兼食堂の吹き抜けを囲むように並んでいる。
6人での相部屋が基本となるが、この日の宿泊者はなんと3名。
1部屋を貸し切りで利用させて頂くこととなった。
ちなみに新館はツインルームが4つ。
お値段+10000円である。


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ウッディな館内はピカピカに磨き上げられており、下界のホテルと何一つ変わらない。
つい先程まで、足を滑らせたら確実に死ぬ場所にいた人間の宿泊地だとは到底思えない。
ここは天国だ。

用もないのに無駄に便座に座りこみ、その暖かさに感動する。
しかし感動の涙を流すべき場所はトイレではない。



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迂闊にも「自由に飲めるお茶」でも涙が溢れ出そうになったが、ここでもグッと我慢する。



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大切な時の為に涙はとっておくのだと斉藤由貴が歌っていた。
ようやく歌詞の意味を正しく理解することができて感無量であった。


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散策しようかとも思ったが、すっかり腑抜けとなった。

テラスの長椅子に体を横たえ、一服しながら読書を楽しみ至福の時を満喫。
涼しい風を感じていると、準備が整いましたと声がかかった。



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二軒小屋ロッジには、お風呂がある(16:00~20:00)。
最高のお湯だった。



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風呂から上がりテラスでビールを飲んで少し寝た。



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18:00、お待ちかねの時間となった。



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シェフの挨拶がありコース料理が運ばれてくる。
私はもちろん知る由もなかったが、かなり有名なシェフとのことで、この料理目的で訪れる金持ちのバカ野郎ども観光客も多いのだそうだ。



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料理を撮るのはどうにも苦手である。
ひどい写真ばかりであるが、とにかく美味かった(表現がわからない)。



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ただ、ゆっくり順番に運ばれてくるコース料理というやつは柄に合わない。
それに加え、私には絶対的な量が足りていなかった。
シェフにお願いすると快くリゾットを大盛りにしてはくれたが、普段最低でも一合は食べる私にとっては焼け石に水。
このあとこっそり食べたカップ麺こそが真の夕食となった。
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お品書きが欲しいというと、わざわざ手書きで用意してくれた。
消灯間際まで、マニアックな釣り人と、途中道を譲って下さった登山者との会話を楽しんだ。



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翌朝二軒小屋の周囲を散策した。

良く晴れている。
きっと素晴らしいご来光だったのではないだろうか。
赤石岳で別れたサンダル君の笑顔を思い出した。



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7:00、朝食を堪能。
おひつでお代りし、白米の旨さを満喫しすぎて動けなくなった。



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朝の空気がとにかく美味い。
送迎バスまでまだ時間があったので、腹ごなしの為に再び散策を楽しんだ。



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9:00、迎えの車がやってきた。
二軒小屋の皆さんに見送られ、大井川に沿って椹島へと向かう。



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途中、千枚ガレを乗せたマンノー尾根が良く見えた。

二軒小屋から木賊堤防間の大井川は、管理釣り場となっている。
管理釣り場と言っても、良く見かけるような釣り堀とはわけが違う。
7.5kmの川を17区間に分け、1つの区間に1グループしか入渓させない完全予約制であり、私の知る限り国内最大の規模である。
大井川の源流域であり、天然モノのアマゴ・イワナはもちろん固有種などの貴重な魚も釣ることができるのだそうだ。
値段は一般的な遊漁券と同じである。

二軒小屋のすぐ北をリニア南アルプストンネルが通る。
そのメイントンネルからの非常口が、二軒小屋のやや南に建設されることが決まっており、既に早川町側での掘削が始まっている。
残土置き場の予定地もこのすぐ近くだ。

トンネルを掘れば多くの場合水位が下がり水質が変化する。
環境に敏感な生き物達はすぐに反応を示すだろう。

この管理釣り場が強い意思をもって運営を始めたのは2014年4月26日。
金銭目的で無いことは誰にでもすぐにわかるはずだ。
変化をいち早くキャッチし、行動を起こすためにこの管理釣り場は作られた。

途中、滝見橋から千枚小屋への登山口を通過した。
過去何度も気持ちを奮い立たせ入山してきたこの思い出深い登山口も、老朽化が進み付け替えを予定しているそうである。
変わるべきもの、変わってはいけないものが数多くある。



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9:35、椹島に戻ってくるとサンダル君と再会した。
ご来光の成果を訊ねると、昨日より雲が厚く何一つ見ることはできなかったのだそうだ。
また来年、登りに来ればいい。
最高のご来光に出会えることを願う。



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雨に打たれた初日とは違い、まるで盛夏の頃を思わせるような力強い青空が美しかった。
バス到着までの時間、芝生に寝転んでのんびりと過ごした。



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11:30、畑薙に到着。
今年も無事に帰省を終えた。



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二日前、確かに積もっていた富士の雪は消えていた。



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榎田さんから頂いたバードコールとTシャツを息子くんへのお土産とした。



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アクセスが悪く、何をするにでも少し不便な南アルプスが私は大好きだ。

昨今南アルプスの山小屋では名物主人達の世代交代が行われ、その準備を進める声もあちらこちらから聞こえてくるようになった。
この山域の魅力は、もちろん山そのものによるところが大きいが、山小屋の存在を欠かすことは出来ない。
一座一座が大きい為、山小屋が無ければ実際縦走することが困難となる縦走路も多いのである。
そして愛して止まない山小屋の主人がそこに居る。
私のように山小屋のご主人に会いに行くことが目的の登山者も多く、ハイシーズンを外した時期に小屋で出会う登山者との語らいも楽しくて仕方がない。

このまま変わらずに在り続けて欲しいと願わずにはいられない心の故郷がこの山域だ。
次はどのタイミングで登ろうか。
その時ももちろん、赤石岳避難小屋のTシャツを着て行くつもりである。



おしまい。


今回も最後までお読み頂きまして、大変ありがとうございました。

↓励みになりますので、よろしかったら『ぽち』っとお願い致します(^^)/


by yama-nobori | 2017-04-22 20:40 | 登山 2016 | Comments(2)
Commented by sen230727 at 2017-04-24 20:34
息子さんへのお土産、無事渡せて良かったです。以前聞いていた今回の登山コースの山小屋の素晴らしさが解って
来たような気がします。苦労して担ぎ上げた土産の酒、どのような顛末となったのでしょうか?おおよその、推測
は出来るのですが!また下山時の登山者の少ない山で予想外の登山者との遭遇、私も経験が有ります。熊除け鈴が
有効でないでしょうか?徐々に鈴の音が近づいて来る。これであれば、驚愕で無く安心感でホッとするのではないかと思います。赤石避難小屋は必ず泊まる行程にします!
Commented by yama-nobori at 2017-04-25 21:08
> sen230727さん

こんばんは!
一升瓶はその日の内にある程度まで処理して、その後は氏の五臓六腑へ染み込んだことと思いますw
熊よけ鈴はどうも好きになれず滅多に使いません。
そう言えばあの五竜の後、遠見尾根で目の前に現れたんですよ!
無視してやりましたけどねw

赤石岳避難小屋で合流できたら素敵ですね!
前もってわかっていれば比較的休みの取りやすい仕事です。
近くなりましたら連絡取り合いましょう!
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