鮎祭り@2016.07.23(土)~24(日)



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夏休みの思い出です。
季節外れで、ほんっと申し訳ない。





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真夏のくそ暑い時に登る低山ほど苦痛なものはない。
かといって、高山に息子を連れていくにはそれなりの準備が必要で、平日ゴミ溜め都会で疲弊しきっていた私には、その余裕が全く無かった。

それでも晴れた日に家に居るのは耐え難い。
適当に荷物をまとめて実家近くのとある秘密のプライベート釣り場にやってきた。



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この日は鮎釣り一筋半世紀、筋金入りの鮎バカである親父が参戦だ。

親父は幼い私を毎週のように川へと連れ出し、そのまま釣りに夢中になって、半日程度は平気で放ったらかしにした。
おかげで「あんま釣り」という仕掛け作りや、魚をさばいて焚き火で焼いて食べるくらいの事は、幼稚園の頃にはマスターするようになった。
近くを通る釣り人にご馳走するので、ちょっとした有名人になっていた程だ。

そんな私も鮎釣りにはまり、小学校の帰りには竿を出し、近くの料亭に卸して小遣いを稼いだ。



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少し前までは水質汚染で鮎も減ってしまっていたが、近年は改善されて天然遡上が増えた。
このプライベートリバーは漁業権の設定が無いので、日釣り券を取りに来る組合人もいない。

そんな我々が少し竿を出せば、ものの30分でこの釣果だ。
昔は親父と二人して報知新聞などに釣果が頻繁に掲載された。
ちょっとした我々親子の自慢話である。



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天然モノの鮎は顔が違う。
まるまると太った20cm程の鮎がスーパーで天然モノとして売られているが、7月前半なら確実に養殖だ。
鮎の解禁は関東圏なら興津川以外は6月1日、この頃の鮎は昆虫を捕食し、縄張りを持つようになると水垢を喰み、川がスイカのような香りに包まれる。
この縄張りを護る習性を利用したのが「友釣り」だ。

非常に獰猛な喧嘩っ早い魚があんなにぼてっとした体型のはずがない。
見分けがつかない人は、ハラワタを裂けば白いので分かる。
我々は当然、息子くんも養殖モノは気持ち悪がって絶対に食べない。

天然モノは美味しいねぇ。



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親父の口癖は「釣りたての鮎をその場で食べられるのは釣り人だけの特権だ」。
ご機嫌になると一日に何度も口にするので、私は数万回聞いた事があるんじゃないかと思う。

まあ、確かにその通りであると私も思う。



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息子くんもその内、同じ台詞を口にするようになるんだろうか。



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つまみ(鮎)が無くなったので竿を出す。
すぐに釣れるので再びさばく。

まだこの作業をやったことの無い息子くんに、さばき方と塩加減を伝授する。



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自分でさばいた魚は一層美味いだろ?




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オートキャンプ場なるものには一度だけ行ったことがあるが、あれの何が楽しいのだろうか...。

適当な食材を直火で焼いて、塩か醤油をぶっかける。
私にとってのキャンプとはこういうものだ。



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さ、明日も朝から鮎釣りだよ。
おやすみ。


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朝ごはんはもちろんビール鮎。


家で過ごしている親父はどうでも良い存在だったが、釣りをしている親父は実にかっこ良かった。

歳を重ね、私も親父と同じ仕掛け、同じ場所で竿を出し続けてきたが、今まで一度も勝ったことがない。
恐らく超えられる日は来ないのだろう。

それでいいのだ。



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英才教育の成果や如何に!?



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お見事!


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いつも河原で放ったらかしだったけれど、私は親父と川に行くのが大好きだった。
それなのに、中学生くらいからはすっかり口も利かなくなり、再び一緒に竿を出すようになったのは20代の後半だった。

今なら親父の気持ちが良く分かる。
自分の好きな場所、好きなことを大切な相手と共有したかったのだ。
パチンコ屋にもよく球拾いに行かされた
親父もきっと、文句を言いながらもついてくる私のことが可愛かったのだろう。
同じ想いを息子くんに重ねる私がいる。

そして、過ぎた年月を埋めようともがく私もいる。



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遊びと言えば「山」だという私の姿は、息子くんの目にはどう映っているんだろうか。
一緒に登った山は、いくつ覚えていてくれているんだろうか。
いつまで一緒に歩いてくれるんだろうか。



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そして、親子三代での釣行はあと何回楽しめるんだろうか。

最近はすっかり体が弱くなり、遠方へと連れ出してくれる仲間もいなくなった親父。
今年は私がよく放置された、狩野川にでもでかけてみようかと思っている。
息子くんに、親父のかっこいい姿を見せてやりたいと思う。

いや、それを一番見ていたいのは、私なのかもしれないな。



おしまい。


今回も最後までお読み頂きまして、大変ありがとうございました。


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by yama-nobori | 2017-02-13 22:05 | 日常 | Comments(2)
Commented by sen230727 at 2017-02-18 17:44
親子3代で釣行の技術伝承ですネ。さすがに優さんも、鮎釣りでは親に勝てない!狩野川に一緒に出掛けて極意を盗み取って欲しいと思います。これは犯罪で無く親の喜ぶ伝承行為です。狩野川? 天城山を源流として沼津に
そそぐ川でしょうか?それであれば、清流百選に該当していて釣れる鮎も格別でしょう。昨年6月25日に撮影に行きました。また、孫が祖父に酌をする光景は現代はめったに見られませんが!山行レポートとは違ったほんわかした気分で観ていました。3人一緒の記念撮影をお勧めします。
Commented by yama-nobori at 2017-02-22 21:53
> sen230727さん、いつもありがとうございます!

そうですそうです!その狩野川です!
昔は子供だと新幹線が無料だったらしく、夏はほぼ毎週通わされておりました。
親父の技を盗もうとここ数年頑張っているんですけどね、ほんと悔しいほど明らかな差が出るのです。
今年は三脚を立てて三人の写真でブログにします(^^)

今年は何月からの始動になるのでしょうか?
わくわくしますね!!
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