そして大団円へ②@小太郎山 2016.07.16(土)~18(月)



f0344554_21360699.jpg
山梨百名山完登となる第二部のスタートです。

第一部の記事へはこちらからどうぞ。




f0344554_21361318.jpg
7:50、「小太郎山」(2725m)登頂。

山頂標柱に抱きつくと涙が溢れ出た。
山梨百名山への挑戦を思い立ってから約3ヶ月、遂にこの日を迎えてしまった。

祝福の言葉を掛けられると、いよいよ嗚咽をこらえることができなくなり背中を向けた。
平静を取り戻すのに、かなりの時間がかかった。



f0344554_21361888.jpg
三角点に触れ、青空に立つ山頂標柱を改めて見つめ直すと、ようやくクッキリとした文字を読むことができた。
気持ちが落ち着いてくると、大きな達成感に包まれた。



f0344554_20222670.jpg
f0344554_21362656.jpg
Hさん夫婦とは山頂で行う儀式がある。
ハイタッチから始まるその一連の儀式は、最後にアームレスリングの形で互いの健闘を称え合う。
青空に小気味よい音が吸い込まれると、笑顔が残った。




f0344554_21363652.jpg
過去、叶わなかった、小太郎山からの展望を時計回りで確認する。

まずは南から。
同じ角度からの北岳は、野呂川の深い谷を挟んだ早川尾根などからも眺めることができる。
しかしこのやや低い位置から見上げる北岳のなんと大きなことか。

小太郎山は北岳を眺める絶好地である。



f0344554_21363604.jpg
北岳西尾根が谷底へと伸びている。
両俣小屋からのルートは随分とご無沙汰だ。



f0344554_21363508.jpg
仙丈ヶ岳と塩見岳とを結ぶ仙塩尾根が悠々と美しい。



f0344554_21363120.jpg
f0344554_21364493.jpg
美しき南アルプスの女王、仙丈ヶ岳。
この山には数え切れぬ程の思い出がある。



f0344554_21363115.jpg
f0344554_20370438.jpg
f0344554_21365084.jpg
やや視線を落とせば北沢峠へと至る南アルプス林道が走る。
その直上左手に鋸岳、そして甲斐駒ヶ岳が白き頂を空へと突き立て百名山であることを誇示している。
しかし、この角度からでは早川尾根の最高峰であるアサヨ峰に軍配が上がる。



f0344554_20421052.jpg
f0344554_20421532.jpg
甲斐駒ヶ岳の直下、仙水峠を起点とした栗沢山~アサヨ峰~鳳凰山を早川尾根という。
私の大好きな静かなる縦走路は、あの尾根の直上を走る。



f0344554_21363741.jpg
f0344554_20451249.jpg
そして今回我々の踏破した美しきバリエーション、嶺朋ルートの急峻な尾根の向こうには夏色の富士が見えていた。
深田百名山だけでも、恵那山・富士山・北岳・仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳・鳳凰山・八ヶ岳・金峰山を眺めることの出来る小太郎山は、南アルプス北部の大展望台である。



f0344554_21364861.jpg
あの場所から登ってきたのだ。
誇らしい気持ちでしばしの俯瞰を楽しんだ。



f0344554_21122827.jpg
山への美辞麗句を並べ立てるのは見苦しい
でかくて、美しく、そして恐ろしい存在。
それだけで十分だ。

※写真は早川尾根から大観した晩秋の北岳。
 手前の黒いピークが小太郎山である。



f0344554_21364982.jpg
さて、小太郎山の西側には魅力的な尾根が落ちている。
野呂川出合の近くから伸びた、日陰四郎兵衛沢の左岸尾根を通称「西尾根」と言う。
さほど知られてはいない、小太郎山のバリエーションである。

次回はこの西尾根から登り、この平場での幕営を楽しむつもりである。
次回はこの西尾根から登りたいと考えている。
万が一の事態に備え、ビバーク可能なこの場所を記憶した。
ペグは不要で水捌けは最高だ。

これほどまでの展望地に一度しか訪れないのは愚者の行いであろう。
否、『愚者も千慮に一得あり』だと言うべきか...。
何れにしろ、再訪確定の小太郎山である。

西尾根の確認を行い、小太郎山を後にした。



f0344554_21364972.jpg
下山ではあるが、小太郎山分岐までは標高を上げる。



f0344554_21364804.jpg
さらば、山梨百名山100座目『小太郎山』よ。



f0344554_21365429.jpg
f0344554_21365528.jpg
f0344554_21365571.jpg
北岳に向けて進む復路はなんとも気分が良い。



f0344554_21365619.jpg
10:05、ザックを回収。



f0344554_21365446.jpg
振り返り小太郎山を眺めると、甲斐駒ヶ岳に負けない秀峰に思えるようになっていた。



f0344554_21370128.jpg
f0344554_21434039.jpg
10:30、後ろ髪を引かれる思いで稜線を離れた。



f0344554_21370289.jpg
f0344554_21370241.jpg
f0344554_21370347.jpg
f0344554_21370001.jpg
f0344554_21370816.jpg
10:40、分岐は白根御池小屋へと向かう。



f0344554_21370842.jpg
f0344554_21370956.jpg
f0344554_21370920.jpg
この日はやはり嶺朋ルートが気になって仕方がなかった。
次のシーズンこそは快晴の日に登り、北岳北陵尾根の末端にある小さな秀峰を眺めてみたいと思う。



f0344554_21370718.jpg
f0344554_21375414.jpg
f0344554_21371356.jpg
f0344554_21371446.jpg
かつて雨乞いの儀式が行われていたという白根御池が近づくと、ミヤマハナシノブが花季を迎えていた。
淡い青紫色のこの花を見つけると、今年もまた北岳に帰ってきたのだと実感することができる。



f0344554_21371464.jpg
f0344554_21371295.jpg
11:30、白根御池小屋到着。



f0344554_21372002.jpg
f0344554_21372090.jpg
f0344554_21372181.jpg
f0344554_21502113.jpg

今年から軽食の販売コーナーが外に設けられるようになっていた。
いつものおばちゃんお姉さんにいつものメニューをオーダーし、一気に飲み干し二杯目を注文。

念願であった嶺朋ルートを歩いたことを伝えたが、意外にも知らなかったようだ。

※最後の1枚はHさんのヤマレコより拝借



f0344554_21371988.jpg
f0344554_21374853.jpg
目の前にあるのにねぇ。



f0344554_21374994.jpg
f0344554_20282953.jpg
f0344554_21374914.jpg
12:40、北岳と嶺朋ルートを目に焼き付け、白根御池小屋を後にした。




f0344554_21374707.jpg
f0344554_21380002.jpg
f0344554_21380074.jpg
急登を一気に下る。
14:30、広河原分岐を通過。



f0344554_21380129.jpg
倒木を「ぽんっ」と叩き挨拶をする。
この木を見るといつも帰ってきたという気持ちになる。



f0344554_20314329.jpg
15:00、二日前に出発した広河原山荘へと戻った。



f0344554_20323826.jpg
f0344554_21380687.jpg
いつもの場所から北岳を狙ってみたが、出発前と同様、雲に飲み込まれてしまっていた。

しかし往路とは違った思いで、左手の急な斜面をマジマジと眺めた。
あの斜面に取り付き、長い間未踏破であった嶺朋ルートから山梨百名山を登り終えることができた。

私の目標は遂に大団円となったのだ。


f0344554_21320445.jpg
これほどパーティーの有り難みを感じた山行は経験が無かった。
ソロの何倍もの喜びを感じることができたと思う。

一緒に歩いてくれたK嬢、そしてHさん御夫婦。
私の夢に付き合って下さいまして、本当にありがとうございました。



f0344554_22042059.jpg
やっぱり山は晴れてなんぼですね。
アドバイス通りに行動して本当に良かった!

この写真、宝物にします(^^)/



おしまい。


今回も最後までお読み頂きまして、大変ありがとうございました。


↓励みになりますので、よろしかったら『ぽち』っとお願い致します(^^)/


by yama-nobori | 2017-01-31 22:00 | 登山 2016 | Comments(6)
Commented by sen230727 at 2017-02-01 18:29
優さん、山梨百名山達成おめでとうございます。小太郎山頂上標柱に抱き付く【山男の背中】絵になり、歌になりそうですネ!私も深田百名山、今年屋久島宮之浦岳で標柱に抱きつき感涙にむせぶ事が出来るだろうか?しつかり
準備して達成したいと思います。北岳登頂は百回を超えた記述が有りましたが!山と言えば【北岳】ですネ。
私の北岳~間ノ岳登山は、平成26年9月16日3連休の最終日広河原から開始。下山してくる登山者の人数の多い事に驚きました。今回の登山コース嶺朋登山道は山と高原地図に記載は有りませんね。素人には無理なコースと
思われますが?前回の弘法小屋尾根と比較すると数段楽なコース?小太郎尾根も地図では破線で表示されていますが紀行記ではさほど困難なポイントは無いようですね。御池白根小屋のアイスクリーム特別の味!でした!
いろいろ思い出しています。再会した時の話題が増えました。
Commented by H女房 at 2017-02-01 20:41 x
ゆたかさんの山梨百名山シリーズ、遂に完結しましたね!あらためておめでとうございます!!&お疲れ様でした!(^^)! 頂上でのゆたかさんの涙には、私も思わずウルッときましたょ。。。感動の瞬間に立ち会えた事、私達もうれしく思います。

さて隊長の次の目標は何でしょうか?山梨百名山と一部被ってしまいますが、静岡百山はいかがでしょう~(笑)近場限定でお供いたしますょ~~\(^o^)/
Commented by sugishoo at 2017-02-01 21:49
こんばんは、ゆたかさん
山梨百名山達成おめでとう!
三ヶ月での踏破にはいろいろご苦労も有った事でしょう?
山頂標柱で涙するゆたかさん、大相撲での初優勝で涙する稀勢の里関、
共にこれからも応援して行きます。
Commented by yama-nobori at 2017-02-05 18:48
> sen230727さん、こんばんは!

宮之浦岳でのラスト!
ご自宅と真逆でスケールがでっかいですね(^^)/
その瞬間を撮影させて頂きたいですがちょっと難しい..。
良いカメラマンを捕まえて下さいねw

今年は絶対南アルプスで再会致しましょう!
最高の酒、、、、いやいや山行を楽しんで頂けるよう持てる力の全てを出し切ります(笑)

Commented by yama-nobori at 2017-02-05 18:50
> H女房さん、ちょいとご無沙汰しております!

その節は大変お世話になりました!
やっぱり山は晴れてなんぼですねw

静岡百は無理っすよw
ありゃ~難易度も然ることながらコスパが超絶に悪いww
んでも、暖かくなったら連れて行って頂きたいところが目白押し!
今年はもう南アルプスだけでスケジュールいっぱいです(^^)/
Commented by yama-nobori at 2017-02-05 18:53
> sugishooさん、こんばんは!

すっかり地味で季節感のないブログになってしまいましたw
最近は特に目標も無く登ってますがこれからもよろしくお願い致します(^^)/
いつもコメントを嬉しくおもっております(^^)

名前
URL
画像認証
削除用パスワード
<< 山梨百名山を登り終えて そして大団円へ①@小太郎山 2... >>