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山友と巡る山梨百名山ツーリング@御坂黒岳 2016.04.29(金)



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黒岳(くろだけ)は、山梨県南都留郡富士河口湖町と山梨県笛吹市芦川町との境界に位置する標高1,792.7mの御坂山地最高峰である。
各地にある黒岳と区別するため、御坂黒岳とも呼ばれている。

※写真は河口湖越しからの黒岳




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「新道峠」へと通じる「水ヶ沢林道」終点にある駐車場から、黒岳をピストンする計画だ。
CT往路95分・復路70分、標高差253mとなるこのルートは黒岳への最短コースである。



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山梨百名山を完了させる為には、「登山」そのもののに注がれるパワー同様に、登山口までのアプローチに対するそれが非常に大きい。
登山口から1.5h以内で登頂出来てしまう山が大半であり、僅か10分で登れてしまう山さえいくつか存在している。
このように、正直全く魅力を感じることのない山が混ざっているので、高山と低山との線引を行い、一日に数座登らなければあまりにコスパの悪い場合が多いのである。

私の場合は、標高の高い順に殆どの高山は完了しているのだが、その周辺に散らばっているマイナーな山梨百名山は未踏、もしくはその記録を残してこなかった。
本来なら縦走すべき山を歯抜けで踏んで行くのは真に不本意ではあるが、ある程度は致し方無いと割り切らなければ山梨百名山は完登が難しい。

但しこれを計画するのはかなり面倒な作業なのである。
登り損ねたら、またのこのこと出かけて行くハメになるので、それぞれの登山口を事前に徹底的に調べあげ、次の移動の為の道順を考える...。
うう....めんどくさい。

しかしこれらを全て排除する手法が一つある。
そう、経験者に案内してもらうのだ。

今回ガイドとしてお招きしたのは、いんちき効率的な手法を用いて、僅か1年足らずで山梨百名山を完了させた山友S氏である。
この後、バイクの機動力をフルに活用したいんちき高効率登山の全貌をお届けして行く。


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人を待たせることが嫌いな私は、40分程前に到着しS氏を待った。
すると程なくして同じ考え方であるという彼もやって来る。

こういうのって大事だよね。
楽しい一日が始まった。
次の待ち合わせは1時間前に到着しなければ...


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GWで多少渋滞もあったが、バイクなので全く問題ない。
道志みちを抜け、山中湖~河口湖へと向かう。



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河口湖大橋を走りながら「御坂山地が綺麗だなぁ」と思っていると、ビューポイントでバイクを止めてくれた。
名ガイドの気遣いに感謝しつつ写真を撮った。


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河口湖の北側から「若彦トンネル」を通過し、「すずらんの里駐車場」方面へと向かう。
とても良いお天気であったが、この日の風はとても冷たく、二人して震え上がってしまった。



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釈迦ヶ岳への登山口を見送り、その後少し走ると「すずらんの里駐車場」に到着する。
この場所へ車を停め、黒岳~釈迦ヶ岳を周回するコースの人気が高いようであるが、今回は更に直進する。



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「水ヶ沢林道」の終点にある駐車場までやってきた。
この時点で既に標高は1534mもある。


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目の前には釈迦ヶ岳、そして南アルプスまでを遠望することができた。



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道標には富士山のビューポイント「新道峠」(1575m)まで10分であると書かれている。
これからの展望が楽しみだ。

09:58、登頂開始。
CTは95分である。


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10:01、僅か3分で「新道峠」に立ててしまった。
さあ、労せずやってきたこの場所からの展望は如何に。



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ガスが乗ってしまってはいるが、青々とした素晴らしい展望である。
左手奥には通過してきた山中湖も良く見えていた。

記念撮影用のカメラスタンドが用意されていたので、おっさん二人で撮影してみた。
が...あまりに見苦しいものが写ったので不採用とする。



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少し進むと、再び展望台とカメラスタンドが設置されていた。



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こちらでの1枚は逆光で良い感じに写ったので採用。
うん、二人してとっても楽しそうだ。


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10:16、「破風山」(1674m)通過。


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緩やかな尾根道を進んで行くと、目指す「黒岳」が見えてきた。

歩くペースに差がないのでS氏との山行はとても楽ちんだ。
それに加え、登山に関して何も心配する必要が無いのでお喋りがとても楽しい。
彼が滑落してもきっと心配することなく笑顔でいられることだろう



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「すずらん峠」を通過するとようやく斜度が強まってくる。



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この頃になると、富士にまとわりついていたガスが完全に抜けていた。
御坂山地をチョイスしてくれたS氏へ感謝。



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標高が上がり始め、後方の視界が開けるようになった。
振り返って眺めた尖った釈迦ヶ岳がとても印象的だ。



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そして、いよいよである。


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10:39、「御坂黒岳」(1792m)登頂。
41分での到着となった。


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残念ながら山頂に展望は無い。


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近くの展望台へと移動してみる。



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おっ!


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おおおっ!!
これは素晴らしい!!
天子山地の向こう側にある雲が少々残念ではあるが、広々と裾野を広げた富士の姿が実に見事である。

自称晴れ男である、雨男S氏のガイドでこれは上出来だ。
この日の御坂山地は大当たりである。


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11:00、記念撮影を済ませ、ほくほく顔で下山を開始した。



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25分での下山行程を終え、早速次の目的地へと移動を開始する。



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この時点、私の頭の中に地図は無い。
この「着いて行くだけ」感がたまらない。


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しかも、バイクの機動力を活かしてかなりいんちき効率の良い場所まで進むのだという。
持つべきものは、いんちき裏ワザをもつ雨男晴れ男の山友である。

さあ、ベストチョイスの御坂山地を満喫してみよう!
この後もよろしくね!



おしまい。

今回も最後までお読みいただきまして大変ありがとうございました。


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by yama-nobori | 2016-05-10 10:49 | 登山 2016 | Comments(0)
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