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白銀に光り輝く天空の立山②@奥大日岳・浄土山・龍王岳 2016.04.19(火)~23(土)



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奥大日岳を目指す第二部のスタートです。






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広いテントのおかげか、良質な睡眠をとることが出来てスッキリと目が醒める。

4:30、外気温を確認すると-11℃。
天候は快晴、そして無風。

奥大日岳へ登るには、雪が締まり最高のコンディションであると言えそうだ。



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蒼茫の朝の光に奥大日岳が静かに佇む。
聞こえてくるのは雷鳥の鳴き声のみ。



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朝食を済ませ出発準備を整えていると、周囲が徐々に明るくなり始めた。
私は尾根に上がるルート取りを確認した。

5:05、「雷鳥沢キャンプ場」出発。



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クラックに注意しながら称名川を渡り、まずは室堂乗越方向を目指す。



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斜面に取り付くと、すぐ近くにあったハイマツでようやく雷鳥に出会うことが出来た。
素晴らしいブーツアイゼンを履いた彼らは、急斜面をいとも簡単にすたすたと登ることができる。



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登山者の姿は他には無く、奥大日岳方面へのトレースは皆無。
今シーズン、我々より前に奥大日岳に立った登山者はいたのであろうか。



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室堂乗越に向け、見た目よりも急な斜面をゆっくりと登って行く。
すると朝の光が立山一帯を明るく照らしはじめた。



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奥大日岳のひときわ白い尖塔に朝日が当たる。

間もなく尾根に乗る。
あの素晴らしい景色達は、今年も我々を出迎えてくれるだろうか。



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尾根に乗った。

振り返れば浄土山から続く立山が目線の高さとなり、登ってきた我々の標高を教えてくれる。
尾根右手に続く別山方向からは、間もなくほとばしるであろう輝く朝日を容易に想像することができた。

そして正面には半身を隠した剱岳がその姿を現す。



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奥大日岳へと続く稜線からは、変化して行く剱岳の急峻な姿を畏怖の念と共に眺め続ける事ができる。
夏道の様に稜線を巻かずに歩くことが可能な冬季登攀に於いては、これから進む尾根筋全てが剱岳の大展望台であると言えよう。

大展望の天空のプロムナードが始まった。



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奥大日岳稜線のやや左手には、埋蔵金伝説をもつ鍬崎山(くわさきやま)越しに白山が浮かんでいる。



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視線を目標へと向ける。

奥大日岳は日本有数の巨大な雪庇が出来ることでも知られている。
クラックと小規模なデブリがあるものの、雪質は安定しており今日の条件は良さそうだ。

この時期の立山では、一般登山者が狙うことの出来る山の中では最も雪山らしい一座であると思う。
同時に登山者の最も少ない一座でもある。



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地獄谷からの僅かな硫黄臭が、噴き上がる音と共に風に乗って運ばれてくる。
今年も立山にやってくることが出来たことを、喜びと共に実感した。



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強くクラストした斜面のトラバースは危険であるため、前方に見えている3つの小ピークを可能な限り直登し山頂を目指すことにする。



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しかしこの秀逸な景観が、なかなか足を前へと進ませてはくれなかった。



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やがて前方が急激に明るくなり、背中に暖かいものを感じるようになる。



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6:07、清々しい光がほとばしった。



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天空のプロムナードが、まるで純白の絨毯を広げてくれているかのようだ。



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一つ目の小ピークは巻くことができた。
やがて尾根は徐々に方向を変え、剱岳の全容が見え始める。



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急峻な早月尾根の左手に見えているのは毛勝三山である。
いつか登ってみたいと考えている憧れの秀峰だ。



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二つ目の小ピークを過ぎると雪庇の張り出した稜線歩きとなり、正確なルート取りが求められるようになる。
再度雪面の状態を確認した。



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あまりの展望につい集中力が切れてしまう。
僅かに見えているハイマツを手がかりにルートを決め、前へと進んで行く。



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雪の少ない今年の立山エリアに於いて、岩を一度も踏むこと無くピークを目指すことが出来るのはこの奥大日岳だけだ。
紺碧の空へと続く白い稜線がことさらながらに美しかった。



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見えている全ての雪面が、我々だけの自由なトレイルだった。
そこにトレースを残すことは、実に気持ちの良い非日常の世界だ。



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一期一会となるこの日の空気を忘れたくは無い。
私は幾度と無く似たような風景を切り取っていった。



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昨年は苦しそうに登っていたK嬢であったが、ルートを覚えていたためであろうか、この日は終始笑顔である。



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標高が上がるにつれ、見ることの出来る景色がダイナミックに変化する。



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この最後となる小ピークの先にはどんな景色が広がっているのだろう。
空気が澄んでおり、素晴らしい遠望の期待に胸が高鳴った。



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現れたのは、薬師岳・水晶岳・鷲羽岳などの北アの名峰達だ。
その中でも一際目を引いたのは、どっしりと構えた薬師岳の左にツンと尖塔を碧天に突き刺している笠ヶ岳の姿であった。

深田久弥はこのように書いている。
『多くの笠の筆頭に挙げられるのは、北アルプスの笠ヶ岳である。そしてこの山ほどその名に忠実なものはない。どこから望んでも笠の形を崩さない。遠い立山から見ても、近い穂高から見ても、山麓の平湯から仰いでも、飛騨の高山から眺めても、すぐそれと指摘できる、文字通りの笠ヶ岳である。』

奥大日岳のピークからは望遠で寄せてみたいと思う。



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いよいよ雪庇を間近に通過することになる核心部が近づいてきた。



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雪庇に注意しながらトラバース気味に詰める。



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雪面は固く、ミスがあればかなり下まで流されることになるだろう。
しかし、それ故に踏抜きや雪庇が崩落する心配の少ないコンディションであった。

アイゼンは小気味良く雪に刺さり、体重移動を行えば滑ることはない。



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我々だけの、とても静かな、しかし胸の熱くなる稜線歩きが続く。



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碧さを増した空に白銀の白山が浮かぶ。



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アルペンルートの全容を見下ろせるようになると、笠ヶ岳に負けじと尖塔を碧天に突き上げている一座が左方向に現れる。

槍ヶ岳だ。
しかし美しさの軍配は笠ヶ岳にあがっているように思える。

笠ヶ岳の下に水平に伸びているのは「雲ノ平」である。
その名の通り、真っ直ぐな土地であることを良く見ることが出来た。



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立山は、初日の降雪により生クリームを流しこんだような美しい姿になっていた。

あまりに雄大な風景はスケール感を麻痺させる。
小さくなった雷鳥沢キャンプ場を見下ろすことで、ようやく周囲の山々の大きさを実感することができた。



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大きく張り出した雪庇を越えれば「奥大日岳最高点」(2611m)に到着する。

「奥大日岳」(2606m)の山頂はここから僅かにずれており、三角点は山頂側にある。
以前の地図には山頂から最高点へのルートが記載されていたが、最近のものからは消されているようだ。
無雪季に最高点に立つには、まず「奥大日岳」を踏んだ後にピストンするのが正規ルートとなる。



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そう、目の前が「奥大日岳最高点」だよ。
帰ってきたね。



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8:11、「奥大日岳最高点」到達。

雪の下には、今でも小さなケルンが埋まっているのであろうか。
無雪季の奥大日岳は遠い記憶である。



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よし、ピークを踏みに行こう。



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ここからはお先にどうぞ。



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8:30、「奥大日岳」(2606m)登頂、おめでとう!

また今年も同じ場所に無事立つことができたね。
さあ、山頂からの景色をたっぷりと満喫しようか。



第三部へと続きます。


今回も最後までお読みいただきまして大変ありがとうございました。

おしまい。



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by yama-nobori | 2016-04-26 10:32 | 登山 2016 | Comments(2)
Commented by らは at 2016-04-26 22:49 x
水晶を挟んで、左に槍ちょこん、右に笠ちょこん、の風景は、赤牛岳から観れます。観る山は両座、でも登って感動するのは、笠の方が上だろうなぁ。テン場からキレット越の秋のご来光は忘れられないんです。
Commented by haizi at 2016-04-27 19:20 x
こんばんは(^^)/ どこのお山にこもってらっしゃるかと思ったら…北アに5日間ですか~!GW前の静かな立山を満喫ですね。なんと贅沢な!! 奥大日岳からの素晴らしい展望に思わず見とれてしまいましたょ~。ライチョウさんも可愛い♡ 
生クリームの雪面に仰向けになって、人型作りた~~い!!(*'▽')
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