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秋山山系・秀麗富嶽十二景@倉岳山 2016.04.06(水)



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倉岳山は、山梨県大月市と上野原市の境にある標高990.1mの山である。
秋山山系の最高峰であるこの山は秀麗富嶽十二景(九番山頂)に選定されており、山梨百名山にもその名を連ねる。

倉岳山は稜線西側の同じく九番山頂である「高畑山」とセットで登るのが一般的である。
しかしこの日は生憎時間が無く、向かい側にある「秋山二十六夜山」へも登りたかったので、浜沢地区からのピストンを行った。





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ほぼセンターが、今回の出発点となる浜沢BS(520m)である。
この浜沢を挟んで北にあるのが「倉岳山」、南が「秋山二十六夜山」だ。



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桜に彩られた美しく静かな秋山集落を走り抜ける。
花の香りを感じる春風が心地良かった。

訪れたのは登山口の「浜沢BS」。
道志側から向かった場合には、国道の右側に駐車場がある。
ナビは「アオゲラの森キャンプ場」をセットすると良いだろう。



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登山口に「倉岳山」「高畑山」の文字はないが、この矢平山コースに乗り立野峠を目指す。

9:15、スタート。



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道標に導かれ、民家の間を抜けて行く。



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薬師堂を右手に見送り通過。



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この後車道を5分程てくてく進んで行くと、行き止まりになってしまった。
そして再びこの場所に戻ってきた。

よく見ると左手に小さな道標が立てられていた。



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気を取り直して正しい道へと進む。



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左手に沢を見ながら登って行く。
苔むした石に木漏れ日が落ちとても美しかった。

春山の風景だ。

取水パイプが伸びていたのでおそらくこの地区の水源になっているのであろう。
一口飲んでみるととても美味しい水だったので、水筒の中身を全て入れ替えた。



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登山道がやや荒れ始め、踏み跡が薄くなってきた。

前日はまとまった雨が降った。
枝葉が落ちて登山道を埋めてしまったようだ。



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更に進んで行くと、行く手が倒木に覆い尽くされてしまった。

それでも無理やり前進してみたが、リボンを発見することはできず、踏み跡も見当たらない。
分岐点は無かったと思う。

雪解け直後なのであろうか。


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あまりに不明瞭となったので、セオリー通り、右手の急斜面を強引に這い登り尾根を目指す。



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大汗をかいて登ってみると、尾根の手前で平坦地となり登山道が現れた。

それにしても「秀麗富嶽十二景」及び「山梨百名山」に選定されている里山の登山道にしては荒れ過ぎだ。
いくら雨の後だとはいえ、あまりに踏み跡が薄い。

相変わらず、道標もリボンも見当たらない。



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尾根道を進んで行くと更に踏み跡が薄くなった。

ここには倒木などは一切無く、落ち葉が乾いていた。
なのに頻繁に人が歩いている様子が無い。

さすがにおかしいと思い、地図を広げコンパスをあてると「あっ」となった。



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どうやら登山道を大きく外れ、矢平山へ向かう尾根に突き上げているようだ。
GPSでも確認してみたところ、やはり隣の尾根に乗ってしまっている。



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軌道修正を行うと、呆気無く主稜線へと復帰した。



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登山道が明瞭となった。
それにしてもどこに分岐があったのだろうか....。



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9:47、本来「初沢」から目指していた「立野峠」が現れた。

下山時に道迷いの場所を確認しなくては....。
倉岳山を目指す。



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小さくアップダウンしながら標高を上げる。
やがて木々の間から富士山が見え始めた。



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尾根が方向を変えると倉岳山山頂が見えるようになった。



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歩きやすい道を走るように進んで行く。



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10:08、「倉岳山」(990m)登頂。

道迷いがあったものの、一時間かからずの到着となった。



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流石は秀麗富嶽十二景からの展望である。
富士は今日も美しかった。



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東と南は木々に邪魔され展望は無かったが、大月側の山々はとても良く眺めることができた。

ハマイバ丸・黒岳・雁ヶ腹摺山・大菩薩嶺・百蔵山・飛龍山・雲取山・扇山・権現山を同定することができた。



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山頂はかなり広い。
息子さんを連れてきたらテン泊が楽しめそうだ。



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かなり早かったので、お隣りの高畑山へも行こうかと迷ったが、道迷いポイントを確認したかったので予定通りに戻ることにした。

10:25、下山開始。



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さて、道迷いはどこで起きたのだろうか。
道標通り、浜沢へ向かう。



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実に快適な登山道が続いている。
良く踏まれている里山に対するイメージそのままだ。



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やがて谷を挟んだ向こう側に尾根が見えた。
往路で無理やり登り切ったのはあの尾根だ。



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左手に沢が見え始める。

往路でもずっと左手に見えていたから、そろそろ道迷いの分岐のはずだ。
どこなんだ。



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前方に沢が現れ、朽ちた橋が掛けられている。
そしてようやく謎が解けた。



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往路ではここを朽ちた橋に向かい、左へ進まなければいけなかったのだ。

間違いである直進方向にはピンクリボンがあり、その後もしばらくリボンは続く。
しかしこれは、恐らく林業の作業用のものであり登山道ではなかったのだ。



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登山道に入って僅か3分で道に迷ってしまっていたようだ。
情けない...。

冷たい沢の水で顔を洗い謎が解けたこともあり、心身共にスッキリとなった。



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せっかくなので薬師堂に立ち寄ってみた。



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立派な御神木があり、歴史ある佇まいをみせている。

下山後に、登った山にまつわる土地の歴史を調べ直すのは好きな作業だ。
そして再び、同じ山を訪れてみたくなるのである。



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さあ、次に目指すのは、向こう側に見えている「秋山二十六夜山」だ。

今度は道迷いが起きませんように。
手をあわせ、薬師堂を後にした。



おしまい。

今回も最後までお読みいただきまして大変ありがとうございました。



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by yama-nobori | 2016-04-08 10:48 | 登山 2016 | Comments(0)
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