日の出がおおよそ4:30なので3:30に小屋前をスタートしました。 標高2670mの爺ヶ岳は鹿島槍ヶ岳の南側に位置し、南峰、中央峰、北峰の3つのピークを持っています。 雪解けの季節、安曇野方面から「種まき爺さん」の雪形が見られる事がその名の由来となっています。 月明かりに浮かんでいるのはその爺ヶ岳南峰となります。 北アのCT・・・読めない。 おそらく1.0hというのは中峰までのことだとは思いますが、それでも35で十分ですな。 かなり気温が下がり風もあったため、久しぶりに手袋を使用しました。 センターの種池山荘が可愛らしいでしょう? これが見たくて爺ヶ岳へは過去5回訪れているんです。 残雪期には冬季専用ルートである南尾根からも容易に登頂可能です。 私は鹿島槍ヶ岳より爺ヶ岳と針ノ木岳が好きなんですよね。 さあ、鹿島槍ヶ岳へ進もうか。 素敵な陵線だ。 その左はもう日本海か・・・。 あのあたりもゆっくり歩いてみたいなぁ。 北アより、たぶん自分には合ってると思う。 なるほどここは後立山だ。 自分の中の池塘No.1は平ガ岳かな。 案の定、この小屋は人がわらわらと出発準備をしていたので足早に立ち去ります。 営業小屋も冬季小屋も宿泊経験ありですし(^^) 第一部で書いた通り、ここのテン場はかなり離れています。 この高さまで登ってきて、ようやくテン場が現れます。 トイレは小屋にしかありませんし、フラットな場所はかなり少なめです。 種池山荘までの登山道はサンダルではとても歩けません。 今年は見ることができないかなと思っていたのでラッキーです(^^) この日は八ヶ岳・富士山・南アルプスが雲海に浮かんでいました。 ここまで来ると流石の富士山も小さいなぁ・・・。 以前新潟のA嬢が八ヶ岳に来た時、富士山の大きさに喜んでいたのがよくわかるな。 鹿島槍ヶ岳のピークにはあまり興味がありませんが、この陵線を眺めるのは実に気持ちがいい。 「布引山」(2683m)を通過し、鹿島槍ヶ岳へと向かいます。 「鹿島槍は私の大好きな山である。高い所に立って北アルプス連嶺が見えてくると、まず私の眼が探すのは、双耳峰を持ったこの山である。北槍と南槍の両峰がキッとせり上がっていて、その二つをつなぐ、やや傾いだ吊尾根、その品のいい美しさは見倦きることがない」 山頂は南峰(標高2,889 m)と北峰(標高2,842 m)からなる双耳峰であり、吊尾根と呼ばれるなだらかな稜線で繋がっています。 まず目指すのは、目の前のピークである南峰となります。 そして左手にずっと見え続けている劔岳の姿です。 標高が上がるにつれ、徐々に日本海がよく見えるようになってきました。 前を往く登山者も後ろを歩いている登山者もみな軽装です。 冷池山荘からのピストンが多いようですね。 真面目に歩き出した爺ヶ岳からのCTは3.5h、実タイム2.5hでしたから、CTの70%で歩いて来たことになります。 今後の北ア縦走にとって重要なデータ取りが続きます。 たいていの登山者は何故か北峰には向かいません。 往復たった1.0h程度ですし、ここからが面白いのにな・・・。 前方一番奥に見えているのが白馬岳、手前が五竜岳です。 周りには4~5羽のヒナが走り回っていましたが、ぶれぶれ写真になってしまいました(T_T) とても警戒心の強いお母さん雷鳥で、子供達に逃げるよう指示しているみたいでした。 子供達には「ぐえぐえ」とは鳴かず、実に優しく可愛らしい声で話しかけるんですよ。 上は先程までいた北峰、下が南峰です。 ザックをデポし、北峰を目指します。 南峰からは誰もやって来ないようです。 この先は八峰キレットと呼ばれる難所に入って行きます。 まず目指すのはキレットのコル部に建てられた「キレット小屋」(2470m)です。 下の写真ではセンターに写っています。 ここ北峰からは380mほど標高を下げることとなります。 でも距離はあんなに短いのにCT2.0? ほんとかなぁ・・・。 高度感もたいしたことないし・・・。 なかなか危険だと聞いていますがその実力は如何に。 ちなみに八峰キレットはヘルメット奨励山域です。 やるべきことはやっておきましょう。 いずれ、強制される山域が増えるんでしょうね。 ただ、そうするとスキルや体力とは関係なしに『ヘルメット着用=入山許可証』になるんじゃないのかなぁと危惧してはおりますが。 いや、待てよ。 この先にきっと恐ろしい箇所が出てくるに違いない。 鎖・・・触ることすらないわ(T_T) 不帰キレット、大キレットに比べれば格段に難易度が下がるようですね。 CT2.0hの下降は36分で終わってしまいました。 写真撮らなければ30分切りますね・・・。 CTの30%と・・・メモメモ。 北ア縦走にはバスなどの公共機関を使わざるを得ない場合があるので、こういうデータ取りって重要。 北アはまだまだわからないや。 もっと歩かなきゃね。 ネットの無い時代は読み古したガイドブックと対比しながら実際に歩いて体で覚えたもんです。 登山者と登山者、登山者と山小屋ももっと濃い関係で、得られる情報はどれも貴重なものでした。 このキレットも変に情報を見たからいけないんですね。 かなり恐ろしげな写真を見てきたので刷り込みが起きていたようです。 みんな写真が上手だなぁ(^^; よく直前に山の状況を細部まで確認している人がいるけれど、それって魅力半減しませんか? コースは地形図から想像するのが楽しいですよね。 今回は自分で勝手につまらなくしちゃったよ、反省(T_T) と、ネットに情報を流す私(笑) 外にとても大きな綺麗なトイレがあったので、もしかしたら館内にはないのかな? これはこれで泊まる価値がありますな、うむ。 さてさてここで考えました。 ここから五竜山荘まではCT5.0h。 その先の唐松山荘まで足を伸ばしてもCT7.0h、おそらく実タイムは5.0h程度ですから・・・山頂でかなり遊んでも15:00には到着するのか・・・。 基本的に小屋の中にいること自体が嫌いだからどうしたもんか。 この日の宿はまだ決めていません。 五竜山荘にするか、唐松岳頂上山荘にするか・・・。 まあいいや、少し歩きながら考えよう。 うむ。 しかし毛勝三山良い山だな・・・ さらばキレット小屋よ!! この先は地形図を見る限りかなりのアップダウンが待っていそう。 やっとハイキングコースが終わったな(^^) ガスかからないで待っててね、五竜岳さん!! 頑張るぞ~!!
by yama-nobori
| 2015-07-15 22:23
| 登山 2015
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