傾いた山小屋と、真っ直ぐな小屋番さん@南八ヶ岳縦走② 2015.07.02(木)~04(土)




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赤岳登頂を終え、権現岳へと向かう第二部のスタートとなります。







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山と山とをつなぐ尾根の切れ落ちが深いものを「キレット」と呼び、一般的には難所となる。
カタカナで書かれることが多いが「切戸」と書く純粋な日本語であり、長野県側で使われていた方言が一般化したものである。

北アルプスの槍穂大キレット・八峰キレット・不帰キレットが日本三大キレットと呼ばれる。
この赤岳キレットは、人気のある槍穂の大キレットに比べるとかなり格下のイメージであると思うが、実はコル(鞍部)までの標高差は同じであり400mのアップダウンとなる。

というわけで、いよいよK嬢お待ちかねの赤岳キレットに突入します。




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阿弥陀岳方面を見るとヘリが物資を輸送していました。
この梅雨の晴れ間を狙い、八ヶ岳の各小屋では本格的な夏山シーズン到来に向けた準備が進められていたようです。
朝から何度もヘリの音が聞こえていました。




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まずは比較的安定した岩稜帯を下っていきます。
マークがあるのでルートは明瞭です。




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八ヶ岳も高山植物の宝庫です。
オーレン小屋さんのHPにある「開花情報早見表」はとても参考になりますよ。
(リンク先へはこちらをクリック)




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コルまではとにかく下ります。




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阿弥陀岳の南陵陵線が伸びています。
かっこいいのぉ。




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大天狗を横目に、コルを目指します。




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大天狗あたりまで来ると、ガレ場に変わります。
足場が一気に悪くなるので歩幅を小さくして慎重に標高を下げていきます。





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ここだけを見ていると、どこの山なのか全くわかりませんな。





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しかし、阿弥陀岳は刻一刻とその姿を変えて行きます。
赤岳側から見るとおまけの様な中岳も立派な一座に見えますね。





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さあ、あとひと下りだ!
コルが近づくとご褒美が待っていてくれました(^^)
ここにも咲いているんだねぇ。




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高山植物の女王と呼ばれるコマクサです。
名はその花の形が馬(駒)の顔に似ていることに由来するらしいですが、どこが馬なんだろう・・・?
くるんってなる前は確かに馬っぽいけれど・・・。
まあ由来はどうあれ可愛らしい花に出会えて、さっそく撮影会が始まります。

他の植物が生育できないような砂礫地に生えるため、50-100cmほどの長い根を張っているのだそうです。
花言葉は、「高嶺の花」・「誇り」・「気高い心」・「貴重品」だそうです。
沢尻エリカが頭に浮かんだのは私だけ?

もっともっと撮影を続けたそうにしていたK嬢ですが、まだ距離は長い上にこの先にも群生地があるので急かします。
すると女王様は少々ご機嫌斜めとなりました(^^;




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コルまで降りてきました。
ここまでくればキレット小屋はもうすぐです。

K嬢早くおいで~!!
この先にいいものがあるんだから!!

女王様の返事はありません・・・(^^;




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この日は7/2、キレット小屋の営業は7/4からとなります。
朝、ヘリで物資がおろされたばかりで、久しぶりに逢う小屋番さんはとても忙しそうに働いています。
仕事の邪魔にならない程度に、近況報告やらエベレストのことなどをお話させて頂きました。




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するとビールをご馳走して下さいました。
何本でも飲んで良いし、持って行っても良いと言われましたが、まだまだ先は長いのでこの1本だけをありがたく頂きました。

もしここが営業していたなら・・・まあ泊まってしまっていたんでしょうね(笑)
ずっとお一人で切り盛りしているとても綺麗な小屋なんです。
釜炊きご飯のカレーが名物です。

清瀬さん、また遊びに来ますね。
これで私の目的は1つクリア(^^)




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さて、ここキレット小屋はコマクサの宝庫です。
植生保護ロープの奥には、大変珍しいアルビノのコマクサが3株程咲いていました。
良い時期に遊びに来られて良かった(^^)

ここでは撮影時間を少し長めにしたので女王様の機嫌がやや上向いたようです(笑)




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清瀬さんから権現小屋への伝言を預かり、キレット小屋を後にします。




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キレット小屋を出発してすぐの悪路と、登り返しのキツさは相変わらず。
年々崩落が進行しているような気がしますな。




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次のツルネと呼ばれる場所までは、斜度の強い登り返しとなります。
振り返ってみる赤岳キレットが圧巻です。

あ、そうそう、K嬢に赤岳キレットの感想を聞いたところ「めんどくさい」でした(笑)




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ツルネが近づくと、赤岳と阿弥陀岳が見慣れた姿へと戻って行きます。
阿弥陀岳南陵にある青ナギの向こうには諏訪湖が輝いて見えました。
さて、いつ歩きに行こうかな。





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ツルネまでの苦しい登りが終わればこの景色。
この場所と、三ツ頭から見る赤岳が大好きな私です。




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ツルネ東陵との分岐が近づきます。
大天狗の下山ルートで利用されることの多いバリエーションですが、ハイカーにとってもなかなか面白いルートなんですよ。
(興味のあるかたはこちらの記事をどうぞ)

ここでこの日はじめての富士山が見えました。
この後は、目の前の旭岳(2672m)を越えていきます。

が、、、実はこの場所、八ヶ岳最大級のコマクサ群生地なのです。





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うん、狙い通り。
とっても良いタイミングで訪れることが出来ました(^^)
コマクサはとても良く揺れるので、風が弱めで良かったな。




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撮影を続けていると、少し風が出始め黒い雲も湧いてくるようになりました。
さあ、最終目的地を目指そう!!




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旭岳へはツルネからやや下り、その後一気に登ることとなります。
阿弥陀岳-赤岳にガスがかかる前にたどり着けるかなぁ。




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旭岳まで登ってくると、阿弥陀岳の御小屋尾根も見えるようになって来ます。
そして行く手を見ると・・・




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ようやくギボシが見えてきました。

権現岳とは、東峰(2,715m)と西峰(2,700m)から成る双耳峰で、西峰はギボシと呼ばれます。
この写真では右のピークがギボシ、東ピークは小さく見えていますが、この写真では判別が厳しかろうと思われます。



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諏訪湖側にはなにやら怪しい黒い雲が・・・。
風も強くなり急激に気温が下がり出しました。




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さて、権現岳への最後の難関となるのがこの「ゲンジー梯子」。
51段ある梯子で昔は固定されていませんでした。




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怖がるかなぁ~と楽しみにしておりましたが、、、あ、なんともないのね(^^;




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初めて見た時はかなりビビったもんですけどね(^^;




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そしていよいよ権現岳が見えてきました。
振り返って見た赤岳は、まだかろうじてガスの外。
こうしてみるとずいぶん遠くからきたもんだ~。




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「権現小屋1分」分岐にザックをデポし、権現岳へと向かいます。




厳冬期には山頂テン泊を楽しんだ編笠山が良く見えています。
(その時の記事はこちらをクリック)




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そしてギボシの手前にあるこの小屋こそが、今夜お世話になる「権現小屋」です。




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権現小屋は、冬季にはこんなことになるので夏場だけの営業です。

私は何度もこの小屋で休憩はしてきましたが、登山口から比較的近いことから泊まったことがありませんでした。
しかしその度に優しく接してくれる小屋番さんが大好きでしたし、この小屋の造りそのものにも興味津々だったのです。

そのレポは後ほどゆっくりと・・・。



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さあ、いよいよだね。
逆方向から帰ってきたねぇ(^^)

K嬢とは冬季に逆側の三ツ頭から権現岳に登頂しています。
(その時の記事はこちらをクリック)




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2度目の権現岳(2715m)登頂おめでとう!!

それにしても冷たい風が強い・・・。
すまないが、先に小屋に向かうよ~!!
おっさん半ズボンで生足だから寒いんだ(笑)




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富士山と阿弥陀岳だけはかろうじて見ることが出来ました。




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さあ、私の最後の目的、権現小屋だ(^^)/
うれし~いっ!!




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小屋まで下りてくると、小屋番の「しげちゃん」が出迎えてくれました!!

お久しぶりで~す!!
今日はお泊まりでお世話になりま~す(^^)/

さあ宴の始まりじゃ~!!



第三部へと続きます(^^)/



今回も最後までお読み頂きまして、大変ありがとうございました。


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by yama-nobori | 2015-07-07 02:00 | 登山 2015 | Comments(0)
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