笊ヶ岳(ざるがたけ)は、山梨県と静岡県とにまたがる赤石山脈白峰南嶺の標高2,629 mの山。 山名の由来は、ざるを伏せたような山容によるとされており、大笊(主稜線上のピーク)と小笊(東側のランカン尾根上の小ピーク)の双耳峰となっている。 特徴ある双耳峰は甲府盆地からもよく見え、山座同定しやすい山である。 笊ヶ岳は南アルプスの前衛とはいえ、なかなか登る機会の少ない山の1つである。 その最もたる理由は標高差が約2200m、休憩なしCTが登り9.5h・下り7.5hという長期戦となるためである。 日本三大急登に数えられる甲斐駒ケ岳の黒戸尾根が頻繁に比較対象とされているが、笊ヶ岳の方が遥かに、体力的にも精神的にもきつい印象が残った。 『逃げない、はればれと立ち向かう、それがぼくのモットーだ。』(C)岡本太郎 それでは行こう!! 大展望の待つ、憧れ続けていた、あの笊ヶ岳へ!! トップ3に入るランク付けとなっています。 ただし、さほど危険箇所はありません。 必要なのは体力と根性です(^^; 山梨県側の雨畑温泉からと静岡県の椹島からの登山道がありますが、今回ご紹介するのは雨畑からのルートとなります。 この日は時間が早かったので立ち寄り湯を楽しむことに。 寄り込んだのは登山口駐車場から5分の位置にある、この「ヴィラ雨畑」さん。 館内は大変に清潔で温泉は離れにある面白い創り。 ずっと貸し切りで実に気持ちの良い時間を過ごしました。 日帰り入浴550円なり(^^)/ 駐車場の目の前には公衆トイレがあります。 ビールなどの追加購入も可能(^^) 「よろしくお願い致します!」と答えたのは言うまでもありません(^^) 広い施設ですが、客と言える人間はおそらく私一人です。 私だけの為に館内の照明をつけて下さり「出来るものだけだけど」と天ぷら蕎麦を作ってくれました。 わらびのおひたしをサービスしてくれて650円。 あ~心からリラックス、リラックス。 その後は車に残り、別途しっかりと購入済であったお弁当と晩酌を楽しみました。 食い過ぎだ・・・(^^; こちらが老平(おいひら)の駐車場(標高490m)です。 トイレがありませんから、ヴィラ雨畑さん前にある公衆トイレで済ませておきましょう。 昨夜は強い寒気が入ったようで雨が振りました。 八ヶ岳ではなんと積雪があったようです。 あの山、やっぱり布引山だ・・・遠いね(^^; やる気を失わせるには十二分な景色です。 この付近まではdocomoが良好に入ります。 途中、とても良い雰囲気の廃屋がありました。 かなり、ぽわんぽわんと揺れる吊り橋を渡ります。 そうそう、この日は珍しく軽量化に励んだので25kg。 軽いぜ~(^^) というわけで、出発直前に麦ジュース500mlを2本追加。 結果26kg。 昨夜の雨も手伝ってか、新緑がとても鮮やかです。 ここを過ぎると、4.5km続いた林道歩きがまもなく終了となります。 水量が少なければ石を飛び越えて渡ることが可能とのことですが、重装備だった為、素直に靴を脱いで渡渉します。 身を切るような冷たい水ですが、とっても美味しいお水です。 雪を溶かした水は美味しくないのでついつい4L給水。 これでめでたく30kgと、いつもより若干軽い程度の重量となりました。 トレーニング、トレーニング。 ゆっくり登りましょう。 水は豊富だし、ここをベースに登るのも楽しいかもしれませんね(^^) 落石を起こすと広河原まで止まりそうもありません。 お天気は良いようですがガスに包まれ、この先にあるという展望がちょっと心配・・・。 しかし、ただただ急登は続きます。 一切の手抜きがありません・・・。 慰めてくれるのは可愛らしい花達。 1枚目は今年初めて見るマイヅルソウ。 2枚めは一葉ラン。 それから、標高1700m付近のイワカガミ群生が見事でした。 ちなみにこのあたりもdocomoが途切れ途切れに入感します。 だってずっと樹林帯なんだもん。 仕方ないでしょう?ぶつぶつ・・・。 布引のガレ近くを通りますが、もう景色が気になって気になって集中できません。 南アの深南部から丸見えです。 この先に待っているだろう景色に心が弾みます。 もしかしたら、あれとかあれも見えちゃうの?? うひょ~!! 左から上河内岳~聖岳~荒川三山です。 疲労は吹き飛びスイッチが入りました。 いつガスがかかるかわからない。 後悔したくないから飛ばそう。 東海フォレストの立派な山頂標が建てられていました。 2~3張りはいけるでしょうか。 少し動けば展望も開けますから、ここをベースに笊ヶ岳をピストンするのも良いと思います。 私もその誘惑に一瞬負けそうでした(^^; ここでようやく笊ヶ岳の姿が確認出来ました。 左が大笊、右が小笊です。 えっと、、、まだかなり遠いんですね?(^^; せっかく入ったスイッチが切れかかりました。 しかしこのあたりからようやく植生に変化があり、南アらしい美しい樹林帯となりました。 大丈夫・・・スイッチはまだオン・・・のはず。 あ、やばい。 そして貸し切りの山頂へ戻り、三脚をセット!! かんぱ~いっ!!! うめぇぇ~っ!!! その理由を明らかにすべく、この後山頂からの素晴らしい景色をしつこいまでにお届けする第二章へと続きます・・・。
by yama-nobori
| 2015-05-23 18:21
| 登山 2015
|
Comments(0)
|
最新の記事
検索
記事ランキング
カテゴリ
全体 登山 2017 登山 2016 登山 2015 八ヶ岳 写真 ギア 日常 キャンプ 南アルプス 北アルプス 中央アルプス 丹沢山系 登山 2014 登山 2018 登山 2019 信州百名山 登山 2020 未分類 タグ
以前の記事
2020年 07月 2020年 06月 2020年 02月 2019年 08月 2019年 07月 2019年 06月 2019年 04月 2019年 03月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 03月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 最新のトラックバック
ブログパーツ
ブログジャンル
|
ファン申請 |
||