忘れ得ぬ南アの女王様①@仙丈ヶ岳 2015.05.10(日)~11(月)



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仙丈ヶ岳(せんじょうがたけ)は、南ア(赤石山脈)の北部にある標高3,033 mの山である。
北東に小仙丈岳、南西に大仙丈岳の小ピークを従え、さらに大仙丈岳の南側には、南アルプス中部の塩見岳に至る長大な仙塩尾根が連なっている。
また、尾根の間には、東側に小仙丈沢カール、北側に藪沢カール、南東側に大仙丈沢カールと三つのカールを擁している。
真向かいにそびえる男性的な山容である甲斐駒ヶ岳に対し、仙丈ヶ岳はその女性的なゆるやかな山容から「南アルプスの女王」とも称されることがある、日本百名山の一座である。

私はこの山が大変に好きで、仙丈小屋が避難小屋だった頃は足繁く通い、細い水場を気にしつつも、幾度と無くテン泊を重ねた思い出がある。
雷鳥の声を聞き、秀麗な藪沢カールと星空に抱かれて眠ったあの頃を忘れることが出来ない。
20年程前であったと思うが、この頃既に避難小屋内の荒廃が進んでおり、ビバーク以外には利用した記憶はない。

現在は2000年、伊那市が新たに営業小屋として建設した近代的な仙丈小屋がある。
十分日帰り可能なルートではあるが、是非宿泊し仙丈ヶ岳を満喫することをお薦めさせて頂きたい。

今回はこの小屋の冬季小屋部分を利用した山行レポをお届けさせて頂きます。






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仙丈ヶ岳への一般的な登山口は北沢峠となります。
この北沢峠への交通機関を利用したアクセスには2つの方法があり、1つは山梨側から芦安~広河原を経由する方法。
そしてもう1つは、伊那側から仙流荘~歌宿を経由する方法となります。

但し現時点では山梨側の交通機関が動いていない為、夜叉神からの林道、もしくは早川尾根を歩き通すか、黒戸尾根経由で甲斐駒を超えてくる事となり、かなりの時間がかかります。それ相応の健脚者か変態以外にはお薦めすることはできません。

よって今回は伊那側からのアクセスとなりました。

地蔵尾根っていうマイナールートもあるんですけどね








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シーズン中には北沢峠まで運行している南アルプス林道バスも、この時期はまだ手前の歌宿までしか走りません。

歌宿から北沢峠までの6.5km、標高差315m、約1.5hの区間は徒歩となります。

本年度は4/25(土)歌宿までの運行が開始され、北沢峠までの運行は、6/15からとなるようです。


シーズン中にはごった返すこの仙流荘起点のバスターミナルもこのハードルがあるお陰で快晴の日曜日でさえ、我々を含め登山者は3名のみ。
後に聞いた話ですが、一日四便運行されるこのバスの利用者は、一日を通して始発に乗った我々3名だけだったそうです。







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山梨側とは違い、バスを待つ列の整理・チケットの販売方法・綺麗なトイレなどが整っています。シーズン中に北沢峠を目指すのであれば、例え東京の方でもこの仙流荘からのアクセスをお薦めします。
混雑時には臨時便も出ますし、駐車場にいてもアナウンスが行われ安心です。
そもそも山梨側より1時間程早く入山可能です。

広河原までマイカーが入れなくなって久しいですが、芦安側ではいろいろな利権が絡みあい、見苦しい客引きが行われる上に、未だシステムが完成していません。
都内や甲府からの広河原直通バスならある程度気持ち良く入山出来ますが、広河原から北沢峠への乗り換えは殺伐としたものがあります。
マイカーで芦安まで行き、その後バスやタクシーで広河原へ向かおうとする方はそれなりのノウハウが無いと入山前に疲れ果てることでしょう。
※奈良田はシステム化されています







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定刻通りの06:05、気持ちのよい快晴のもと、K譲とバスに乗り込みます(^^)

さあ、楽しもう!






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乗客は3名のみ。
混雑時には補助席も使用して荷物を膝の上に乗せる辛いスタイルとなりますが、この日はもちろんのびのびと快適。

くどいですが晴天の日曜日ですよ?







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歌宿までの35分程の道中は、とても気さくな運転手さんが、たくさんの楽しい話を聞かせて下さいます。
時々はバスを停めて下さり、このような景色を撮影させてもらえました(^^)
※仙丈ヶ岳です






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中央アルプスと鋸岳が美しい朝でした。
素晴らしい山行の予感です(^^)






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06:42、歌宿に到着。
ここから北沢峠までは徒歩となります。

運転手さんに「めいっぱい仙丈ヶ岳を楽しんで、明日は最終バスで帰っておいで」と言われます。
私はもちろん「はい。よろしくお願いします。」と答えました。

それがまさか・・・






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明日には二人でこの場所に戻り、「やっとついた~!!」と喜び合うつもりでした。
三脚も持ってきているし、バスの待ち時間もあるだろうからゆっくり撮影するつもり。。。

この時は朝の光が邪魔だったので、いい加減な気持ちで1枚撮影しました。

『歌宿』

忘れる事の出来ない記憶が、深く刻み込まれた場所となりました。







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気温-1℃、6.5kmの林道歩きスタートです。
今回はテン泊装備ではないにしろ、それなりの重量を背負っての車道歩きとなりました。
私は例によって欲望が詰まっている為に30kgにやや満たないくらい。
この後、水を汲むつもりなのでこの時点はまだ軽かったけれど・・・(^^;

もう1名いた軽荷の日帰り登山者はあっという間に見えなくなりました。






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徐々に鋸岳のギザギザの向こうに甲斐駒が見えるようになっていきます。






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お~鋸岳の鹿窓が良くみえる(^^)
今年は山梨側から登ってみよう。







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こういう楽しみが出来るのは徒歩だけの特権。
それに今日は冬季小屋泊、焦る必要は全くありません。
のんびり歩こう(^^)






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ルリビタキが可愛らしい姿を魅せてくれます。
森の中に目を向けると、美しい朝の光が大好きな南アを演出していました。






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そして、静かな森に薪ストーブの香りが漂いたはじめた8:30、北沢峠に到着です。
シーズン中にはバスの発着所となり大変混雑するこの場所も、今は人の気配がありません。







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こちらは、『こもれび山荘』(旧長衛荘)さん。
とても綺麗な山荘で、食事は美味しくイケメン揃いということで有名です。






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自販機も稼働しておりますが、下山後の一杯はやっぱり「生」だなと、にやにやメニューを眺めている私。







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南アルプス天然ががんがん出ており、無料で汲ませて頂けます。
冷たくて本当に美味しいお水ですよ(^^)

冬季小屋では雪を溶かして水を作るつもりでしたが、変態なので面倒なので6Lを給水しトレーニングに励みます。







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北沢峠にはトイレが設置されておりますが、現在はまだ使用不可な状態です。
トイレは、こちらの「こもれび山荘」さんでお借りする事が出来ました。

館内は大変に綺麗です。
石鹸で手を洗うことも出来ました(^^)

確か建物自体はかなり古かったように記憶しておりますが・・・。
寝る場所にはカーテンがあり、混雑時にもプライバシーが守れると大変評判が良いのです。







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下山の翌日も晴れるようなら泊まっていってもいいね~と、K嬢と話しておりました。







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K嬢は過去に1度、全く展望の無い仙丈ヶ岳に登った事があります。
私は2、30回は登っていると思います(^^;
ただ、冬季小屋の利用は初めてです。
楽しみだなぁ(^^)

さて、エネルギーもチャージし給水も完了!

今回は素晴らしい景色に出会えるといいね!!
いよいよ仙丈ヶ岳にアタックだ!!
下山後の生ビールが楽しみだな~(^^)/

では行ってきま~す!!



第二部に続きます・・・





今回も最後までお読み頂きまして、大変ありがとうございました。


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by yama-nobori | 2015-05-13 10:22 | 登山 2015 | Comments(0)
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